日本国内、海外の競馬場の訪問記です。こんなことしてていいのかなあ。でもやめられない。
そこに競馬があるから > クランジ競馬場 > クランジ競馬場 その16 ~クランジ競馬場 3階・トロフィーラウンジ~

クランジ競馬場のトロフィーラウンジ
*クランジ競馬場レポートのつづきです。
初めからお読みになる方はクランジレポートその1からどうぞ。
どうも。荷桁です。クランジ競馬場レポート、どんどんまいりましょう。
さて、言うてる間に16本目のクランジ競馬場レポートなわけでございますが、今回はいよいよクランジ競馬場が誇る特観席「トロフィーラウンジ」の中の様子を見ていくことといたします。前回のレポートでは2階からトロフィーラウンジに至るまでの5分くらいの道中をわざわざ記事1本かけてレポートするなんつー酔狂なことをやりましたが、今回はまごうことなきトロフィーラウンジのレポートでございます。
今思い返してみても、クランジ競馬場のトロフィーラウンジは、廃止にするのがあまりに勿体ないくらい真っ当すぎる、大変素晴らしい特観席でした。今回のレポートでも、在りし日のトロフィーラウンジを、行ったことがある方もない方も、ゆるゆると楽しんでいただければ幸いです。
ってなわけでまいりましょう。クランジ競馬場のトロフィーラウンジでございます...

さて。そんなんで、とりあえずトロフィーラウンジなわけだが、ひとまず、前回のレポートのラストでたどりついた入口のバーカウンターからトロフィーラウンジ徘徊を始めることにしよう。

このバーカウンターはトロフィーラウンジに入ってすぐのところにあり、見ての通り酒やドリンクを出していて、この特観席のラグジュアリーな雰囲気出しに一役買っている店である。
そういえば、日本の競馬場の特観席って何故かあまりこういう高級感というかテンション上がる雰囲気になっていないことが多いっすよね。雰囲気が階下の一般席とそう大きく変わるわけでもなく、せいぜい絨毯敷きになるくらいで。売店も普通に「Two Days」があって、ビールと乾きもんと弁当売ってる感じだし。
とは言いながら、何があるのか一杯いくらなのかなどがよく分からん感じの、メニューとかがない状態でバーテンダーと会話しながら注文するようなバーカウンターがあっても、日本の競馬場の競馬オヤジたちは困ってしまうんだろうなあ、というのも分からんこともないのだが。


バーカウンターの横にはそれっぽい席とモニターがあり、カクテルなど飲みつつ、本場、場外とオッズやレースを見ながら馬券を楽しむことが可能だ。こういうところにドレスアップして家族や友人と来てワイワイ競馬を楽しむのは、まさにリア充。シンガポール競馬が植民地の支配層の社交から始まったというのが、こういう雰囲気からも伝わってくるぜ。

バーカウンターの近くには馬券売り場もあって実に快適。この日は重賞の日であったが、客入りがそうでもなかったこともあり並んだりすることもなく快適に馬券が購入できたぞ。


ちなみに、トロフィーラウンジの馬券売り場の話をしてしまうと、階下と同じく、売り場は基本的には対人窓口と会員カード式の機械の2種類である。現金で買う方は対人窓口を利用することとなる(日本みたいに現金で買える機械式の売り場がないイメージ)。
こうした売り場がフロアの各所に点在していて、どこにいてもわりと快適に馬券の購入が可能だぞ。

さて。それではいよいよトロフィーラウンジの席を詳しく見ていくことにしよう。
トロフィーラウンジは競馬場によくある段状の構造をしていて、入口のある3階が最上段となり、走路側は2階に向かって降りていくように座席が配置されている感じだ。こちらはその最上段の空間である。
見ての通り、卓がずらっと並んでいて、それぞれの席でドリンクや食事が注文できるようになっている。写真は2人掛けの席で、すべての卓に卓番がふられているので、おそらくすべて指定なのではないかと思われる。

いかにも食事会ができそうな円卓や、くつろげそうなソファー席など様々な席タイプがあるので、その日の用途や人数によって座席を選ぶイメージだ。大井競馬場のダイアモンドターンあたりがまさにこんな感じですわね。



ひとまず、こんな感じでトロフィーラウンジの最上段にはエリアごとに異なった様々な席がずらーっと並んでいるような感じ。席からレースやコースが見られる感じではないが、まあG1などの大レースの日にはこうした席で着飾ったセレブ達がワイワイ飲み食いするなどして、一杯になっていたんだろうなあ。

さて。ここからは徐々に「コースが見える席」の方を見ていくことにしよう。
こちらは最上段の中でもコース寄りの席である。写真に写っているのは8人掛けの席で、こちらはテーブルや柱にもモニターがあるので、ウロウロせずとも快適に予想ができるのが魅力。競馬場に飲み食いしに来る客というより、飲み食いもするんだけど、ちゃんとレースも見たいし馬券も買いたいという層に寄り添った感じの席になっている。

ちなみに8人掛け席だけでなく4人掛け席もあったりするぞ。

先ほどから柱になんかついているなというのが気になっていた方もいたかもしれないが、クランジ競馬場も日本の競馬場よろしく、柱に番号というかアルファベットをつけてゾーニングしていて、そのアルファベットの札である。

ここからはさらに走路に向かって各段を見ていくことにしよう。あ、さっき「トロフィーラウンジは段状になっている」といったのは要するにこういうことですので。競馬場行き慣れていない人にはイメージしづらい表現だったかもですね。

さて。そんなわけで、まずは上から2段目だ。
こちらにも基本的には複数人用のテーブルがずらーっと並んでいる感じである。


この段で主流なのはこちらの8人掛け席。まあ4人くらいから8人まで何人で使っても良さそうな感じの机ですな。日本だとこれくらいの人数の席だと円卓にしがちだけど、シンガポールは画面や走路からの距離で不公平感が出るなどあまり気にしない感じなんすかね。まあ卓内での不公平感はあっても卓同士の不公平感はないから、これでいいといえばいいのか。

ちょっと話が脱線してしまったが、上から3段目も見ていこう。

この段はややコンパクトになって6人掛けの席がメインとなる。モニターは各席にばっちりついているのが素晴らしい。

さてどんどんいきましょう。さらに1段下がるのだが、ここまで来ると下から2段目と言った方が分かりよいかしら。

下から2段目まで来るとさすがに走路も近いなという感じが出てくる。ガッツリ観戦しながら盛り上がれる卓だと言えよう。

2段目の卓は4人掛けが主流だ。ここもバッチリ各席ごとにモニターがある。

ちなみに、この段にはこんな感じのちょっと豪華な変形の4~5人掛けの席もあった。最初からお皿やグラスが用意されているあたり、食事がセットになっている席なのかしら。形状的に、ペアシートとしても機能しそうな雰囲気である。

さらにこの辺りまで来ると、わざわざ最上段まで馬券を買いに行くのが大変・・・!という人も多かろうということで、ちょっと簡易的な売り場も設置されている。こういう売り場、海外だとわりと多いのだが、日本だとセキュリティの問題かあんまりないのよね。UMACA投票機とかが日本だとこれの役割を果たしてるんだろな。

さて。いよいよトロフィーラウンジの最前席だ。
見ての通り、目の前がガラス張りで走路やその手前のウィナーズサークル的な空間までバッチリ見下ろすことが可能である。

最前の席は6人掛けが主流であった。

もちろん、モニターはここでもバッチリである。

ちなみに、最前の席の一部にはこんな札が立ててあった。どうやら生産者兼馬主みたいなところのようで、年間シートのように押さえているっぽい。まあ、日本でも杯を出している新聞社やテレビ局が貴賓席に枠を持っているように、接待に使えるような席があるんだろうな。日本でも企業に年間シートとして売る席とかあっても良いかもしれんね。

さて。そんなわけで、いったんまずはトロフィーラウンジの全体像を知るべく、最上段から最下段までをざざっと見てまいりました。
とりあえずトロフィーラウンジの基本的な構造はお分かりいただけたと思うので、次回以降はトロフィーラウンジからのレース風景や、ここまで取り上げていないスタンド3階の様子などを、細かく見ていければと思いますので、引き続きよろしくお願いいたします。
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