フートー競馬場 その2 〜ホーチミンという街〜 そこに競馬があるから 忍者ブログ
日本国内、海外の競馬場の訪問記です。こんなことしてていいのかなあ。でもやめられない。

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Chợ Lớn
フートー競馬場にほど近いホーチミン市チョロン地区。


*フートー競馬場レポートの続編です。
初めからお読みになる方はこちらからどうぞ。





 さて、ベトナムはホーチミン。フートー競馬場レポートの2回目です。



 ひとまず、2010年の夏、荷桁はホーチミンへと飛んだ。フートー競馬場は週末土日だけの開催である。ひとまず数日はホーチミン市内やメコン川周辺を観光し、その後競馬場へと向かうことにした...


 ホーチミン市の人口は郊外部も含めると700万人を超える。



 都市圏としても世界的にもかなりの人口を抱えており、日本で言うところの大阪や名古屋くらいの規模を持つ街であることには間違いない。


 
 にもかかわらず、ホーチミン市には公共交通機関がほとんど発達していない。地下鉄も路面電車もモノレールもなく、バスしかないのだ。



 大阪、名古屋レベルの街に地下鉄がない状況で経済活動をする人々というのを想像していただきたい。これはかなりやばいような感じがしませんか?公共交通機関がなければ、やむにやまれず市民たちにとって交通手段のメインは車やバイクということになるわけだ。




Thành phố Hồ Chí Minh



 そして当然のことながら町中はこんな状況になる。バイクがこの街では必需品なのだ。



 逆に言えば、バイクなど持つはずのない、他所者には交通手段がほとんどない街なのである。



 少し前まではタクシーなどもなくぼったくりの危険性が溢れるシクロやバイクタクシーなどの乗り物を使わなくてはならなかったが、現在はタクシーが大量に走っているので、市内交通の中心はこいつになる。



 旅行代理店に行くと、だいたい安全なタクシー会社の見分け方というのを教えてくれるので、それに乗っていればひどいぼったくりに逢う確率はかなり少ない。ただ、敵も去るもので、ぼったくりタクシーほど優良タクシーに雰囲気を似せているため、車体の色だけでなく屋根の上に乗っている番号でしっかり見分ける必要がある。



 ここまで書くと「うわー大丈夫かな、ベトナム」なんて思われる方もいるかもしれないが、実際にベトナムに行くと、観光客の多くは日本の女子大生のグループばかりだ。とても旅慣れた感じでもない女子大生たちでもかわいい雑貨やらを求めてうろちょろできる街なので特に問題ないと考えていただいてOKである。



 さて、そんなホーチミン市なのだが、この街の「チョロン」と呼ばれる地区の近くにフートー競馬場はある。
 


 チョロンという地区はホーチミン市の中でも華人の特に多い地域として知られている。いわゆる中華街である。かつてはベトナムに住む華人の半分以上がチョロンに住んでいるなんていう時代もあったみたいだ。今もそうなのかな。



 まあ、香港、マレーシア、シンガポールなどいろいろな国で競馬をやりまくっている競馬大好き華人の集まる街に競馬場があるというのは非常に感慨深い。




Chợ Bình Tây



 このチョロン地区のランドマークはこのビンタイ市場(Chợ Bình Tây)だろう。



 中華系の食材からベトナムの食材、いろいろなものが売っていて非常におもしろい。




Chợ Bình Tây



 ビンタイ市場の売り場には人もあったが、これは売り物ではなく、単にここで昼寝しているだけの人。このあたりの大陸的おおらかさもチョロンならでは?



 こんなチョロンの町だが、この雰囲気にびびらずに是非訪れてみてください。何気ない料理屋の中華が抜群に美味かったりするので。



 さて、ホーチミン観光ばかりしてないで、競馬の話をしろという感じですよね。



 というわけで、そんなチョロン地区のやや北にフートー競馬場は存在している。



 交通手段はタクシーが無難。


 
 チョロン地区から歩けなくはないが、結構距離があるので、ビンタイ市場あたりでタクシーを拾って行くのがいいだろう。おそらく10分ほどで着ける。日本人が多く滞在するドンコイ通り周辺のホテルからであれば30分ほど見た方がいい。近くてもご覧の交通量なので、渋滞の確率が高いからだ。



 一応、ビンタイ市場の前のバスターミナルから11番というバスに乗れば、近くまで行けるらしいのだが、まあ、初心者向けではないし、慣れた方以外はさけておいた方がいいだろう。



 さて、さて、と、いうわけで、フートー競馬場にやってきたわけだ。




Trường đua Phú Thọ


 見よ、この風格漂うスタンド。


 かなり昔に建てられたものがそのまま使われている感じだ。



 こうして見るとかなりモダンな建物にも見えなくもない。窓のところが鋭角的に飛び出しているところなんかかなりおしゃれだ。



 入場料は10000ドン。レートにもよるがまあ50円から60円くらいか。



 さて、競馬場についたということで、次回以降フートー競馬場レポート、本格的にしていきましょう。




 


>>フートー競馬場レポートその3へ





*この競馬場が好きな方はこちらの競馬場もお好きだと思われます。

 ペナン競馬場 その1 ~再びマレーシア競馬へ~
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*フートー競馬場に関する記事は以下にもあります。

 フートー競馬場 その1 〜さらにベトナム競馬へ〜
 フートー競馬場 その2 〜ホーチミンという街〜
 フートー競馬場 その3 〜こんな競馬もあるものよ〜
 フートー競馬場 その4 〜ちいさい馬にちいさい騎手〜
 フートー競馬場 その5 〜いざパドックへ〜
 フートー競馬場 その6 〜返し馬なんてやらない〜
 フートー競馬場 その7 〜自分の馬券は自分で守る〜
 フートー競馬場 その8 〜フートーでの神秘体験〜
 フートー競馬場 その9 〜フートー馬券考〜
 フートー競馬場 その10 〜ここが検量室〜
 フートー競馬場 その11 〜バックヤードツアー〜
 フートー競馬場 その12 〜フートー競馬場グルメ〜
 フートー競馬場 その13 〜フートー競馬場スタンド考〜
 フートー競馬場 その14 〜フートー競馬場の「モノ」たち〜
 フートー競馬場 その15 〜馬のいる競馬場〜
 フートー競馬場 その16 〜スコール決行〜
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