フートー競馬場 その8 〜フートーでの神秘体験〜 そこに競馬があるから 忍者ブログ
日本国内、海外の競馬場の訪問記です。こんなことしてていいのかなあ。でもやめられない。

そこに競馬があるから > フートー競馬場 > フートー競馬場 その8 〜フートーでの神秘体験〜

Trường đua Phú Thọ
フートー競馬場直線の叩き合い。みんな落っこちんなよ!


*フートー競馬場レポートの続編です。
初めからお読みになる方はこちらからどうぞ。



 さて、フートー競馬場の馬券を買ったら、お次ぎはレースである。
 ちびっこいジョッキーが小さい馬に乗って、一体どんなレースをするのというところを今回は明らかにしていきたいと思います...



Trường đua Phú Thọ


 一応スタートにはちゃんとした発馬機が使われる。

 前回申し上げたように、みんなでぞろぞろと整列して、向こう正面にあるゲートまで歩いて行く。一周1600メートルほどある競馬場なのだが、レースは馬のスタミナの問題なのか距離が900メートルから1250メートルくらいまでしかない。そのため、スタート地点はみな向こう正面の遠い位置となる。


Trường đua Phú Thọ


 ファンファーレなどもなく、発走時間になるといきなり馬が飛び出す。

 ちゃんと調教していないのか、ゲートを出ない馬や、いきなり逆走を始める馬などもいたりして、かなり能力にはばらつきがあるようだ。さんまのナンでもダービーみたいな展開だ。

 荷桁の買った馬のうちの一頭も大きく出遅れた。「うわ!バカ!何やってんだよ!」と荷桁が言うのと同時に隣のオヤジも何事かがっかりした声を出す。そして次の瞬間、そのオヤジと目が合って「こりゃダメだなw」という顔で笑いあう。言葉は通じなくても競馬をやっていれば、自ずから相親しむのだ。


Trường đua Phú Thọ


 直線を向くと早くも先頭付近以外の馬たちがバテてくる。わずか900メートルのレースなのだが直線に向く前に半分くらいの馬の手応えが怪しいのだ!これはもう無茶苦茶だ!



Trường đua Phú Thọ

 そして周りのオヤジたちが一斉に叫びだす。やはりアジアの競馬はこうでないと!


Trường đua Phú Thọ


 直線逃げ込みを図る先頭の2頭だが、2番手の馬も直線半ばで一杯になるw
 これに後続が必死にムチを入れて追いすがる!


Trường đua Phú Thọ


 最後はもう各自がめいめいに追っているので訳の分からない光景が広がる。荷桁と隣のオヤジの買っている出遅れた馬もここにきて追い込んで来たため、2人して大騒ぎ。

 「差せー!」と荷桁も負けじと日本語で叫んだところで、わずかに2番手に上がるか上がらないかの順位でゴール。着順は写真判定に持ち越された。

 これが2着に入っていたらいきなりの当たりだ。荷桁も隣のオヤジもゴール前のスローVTRが放映されているモニターにダッシュする。しかし残念ながら首の上げ下げで3着!荷桁もオヤジも再度顔を見合わせて苦笑する。


「いやあ、ダメだったかー」と荷桁が馬券を見つつ言うと、そのオヤジも「これで鉄板だと思ったんだけどなー」と言いながら荷桁に馬券を見せてくる。荷桁もオヤジの馬券を見ながら「俺もこの組み合わせで買いましたよー」と答えて2人でがっくりした。


 しかし、そこで、はたと気がつく。いま俺は日本語でしかしゃべっていないし、オヤジはベトナム語でしか喋っていない。にもかかわらず、今さっきの俺とオヤジとの会話は何の問題もなく成立していた、ということに。もちろん荷桁はベトナム語なんて理解できない。でも確かにいま俺はオヤジが何を言ったのかがはっきり分かったのだ。


 オヤジは新聞を読みながらパドックへと行ってしまったが、荷桁はなんとなく不思議な気分でしばらくその場でぼーっとしてしまった。

 海外で競馬をしていると、ときおりこのような現象が起こる。きっと同じ情報を共有していることから脳が勝手に会話を妄想している錯覚だと思われるが、なんとなく神秘的な(?)現象だ。こんな国際交流があってもいいんじゃないだろうか。よくねえか。


 しばらくして場内放送が流れて着順が確定する。

 払い戻しがモニターに映され、馬券オヤジたちはまたぞろぞろとパドック方面へと向かって行く。


 さあ次のレースを買わなくては・・・




>>フートー競馬場レポートその9へ


*この競馬場が好きな方はこちらの競馬場もお好きだと思われます。

 ペナン競馬場 その1 ~再びマレーシア競馬へ~
 セランゴール競馬場 その1~いざマレーシア競馬~
 クランジ競馬場 その1 ~いきなりお詫び~
 ソウル競馬場 その1 〜韓国競馬に手を出すぞ〜
 マルサ競馬場 その1 〜いざ地中海競馬へ〜
 ニコシア競馬場 その1 〜空路キプロスへ〜
 ガルフストリームパーク競馬場 その1 〜アメリカ競馬事始〜
 多度草競馬 その1 ~草競馬を見に、歩く~


*フートー競馬場に関する記事は以下にもあります。

 フートー競馬場 その1 〜さらにベトナム競馬へ〜
 フートー競馬場 その2 〜ホーチミンという街〜
 フートー競馬場 その3 〜こんな競馬もあるものよ〜
 フートー競馬場 その4 〜ちいさい馬にちいさい騎手〜
 フートー競馬場 その5 〜いざパドックへ〜
 フートー競馬場 その6 〜返し馬なんてやらない〜
 フートー競馬場 その7 〜自分の馬券は自分で守る〜
 フートー競馬場 その8 〜フートーでの神秘体験〜
 フートー競馬場 その9 〜フートー馬券考〜
 フートー競馬場 その10 〜ここが検量室〜
 フートー競馬場 その11 〜バックヤードツアー〜
 フートー競馬場 その12 〜フートー競馬場グルメ〜
 フートー競馬場 その13 〜フートー競馬場スタンド考〜
 フートー競馬場 その14 〜フートー競馬場の「モノ」たち〜
 フートー競馬場 その15 〜馬のいる競馬場〜
 フートー競馬場 その16 〜スコール決行〜
 フートー競馬場 その17 〜追憶のフートー〜


PR
そうだ 競馬、行こう。
ブログ内検索
















プロフィール
HN:
荷桁勇矢   
性別:
男性
職業:
若隠居   
趣味:
逃げ   
このサイトについて
 このサイトは「そこに競馬があるから」といいます。
 競馬場巡りに魅せられてしまった筆者、荷桁勇矢が、日本の競馬場、海外の競馬場を訪れながらその様子をご紹介して行くサイトです。
 紹介している競馬場の情報は訪問当時のものですので、競馬場に行かれる際は最新の情報をご確認のうえ、自己責任で行っていただきますようお願いいたします。
 またこのサイトの写真や文章は基本的に無断で使用されると困るのですが、もしどうしてもという方は荷桁までご連絡ください。そのほかご指摘やご質問がある方も荷桁まで直接ご連絡ください。コメント欄は管理が面倒そうなので当分オープンにはしないつもりです。悪しからず。

連絡先:
nigetayuyaあっとgmail.com
ツイッター:
https://twitter.com/YuyaNigeta
Flickr:
http://www.flickr.com/photos/nigeta/
競馬本紹介ブログ始めました。
荷桁勇矢の競馬本ガイド









忍者ブログ [PR]