フートー競馬場 その9 〜フートー馬券考〜 そこに競馬があるから 忍者ブログ
日本国内、海外の競馬場の訪問記です。こんなことしてていいのかなあ。でもやめられない。

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Trường đua Phú Thọ
フートー競馬場直線を駆ける馬たち。こうして見ると、やや小ささが実感できる。


*フートー競馬場レポートの続編です。
初めからお読みになる方はこちらからどうぞ。





 やや間があきましたが、フートー競馬場レポートのつづきといきましょう。いつの間にやら9回を数えておりますね。あんまり長いこと書いてしまっても他が滞ってしまうのでよくないのですが...


 さて、そんな話はさておきフートー競馬場である。



 ポニーほどの小さな馬に、子どもジョッキーがまたがって行われる競馬って一体どんなもんなんだろう、と思いつつフートー第1レースを観戦した荷桁だったが、意外や意外、わりとまともなレースであった。









 とは言いながら走破タイムはとてもじゃないが競馬とは思えないレベル。動画はたまたまYoutubeで見つけたフートー競馬場のレース映像。900mのレースで勝ち馬の走破タイムは1分13秒台だ・・・。大井1200mレースの時計くらいのイメージか。



 まあ、馬の大きさを考えたらこんなもんなんかもしれんが。




Trường đua Phú Thọ


Trường đua Phú Thọ



 しかし、まあいくらレベルが低いとは言え、こんな競馬は見たことがないので興奮する。



 子どもジョッキーの追い込みは危なっかしいし、真剣に追っているのが逆に非常にかわいらしくもあり、見ている荷桁としては顔がにやけずにはいられなかったのだが、そこには確かに「競馬」があったのである。馬と騎手が小さく、タイムが遅いということ以外はまったくフツーの競馬と変わらぬ趣だと言えよう。



 そりゃもちろん細かいことを言いだせば、はっきり言って「しょぼい競馬」となってしまう側面はあるのだが、アジアの経済成長の旗手であるベトナムがありものの馬と騎手を使って楽しく競馬を行っているというそのことがまず、しみじみといいではないか。



 1R終了後からは最終までレースを続けて見ていったので、フートー競馬場のレース傾向や特徴について少し語る事にしよう。



 基本的にここのレースは800メートルから、長くても1200メートルくらいの比較的短い距離で行われる。ここの馬たちはこのくらいの距離でないとばててしまうようで最後の直線は結構ばたばたした展開になることが多い。




Trường đua Phú Thọ



 となると経済コースをまわった方がいいような印象を持つが、レースレベルが上がってくると、このように思い切って大外をぶん回してくるジョッキーも多い。



 日本の競馬のように、それぞれの馬に得意距離と不得意距離、得意戦法と不得意戦法はしっかりと存在しているようでそれをいかに過去の戦績から読み取れるかがポイントになろう。




Trường đua Phú Thọ



 通過順などは競馬新聞には書いていないので、毎週現地にいるオヤジ以外は距離から穴馬を推測していくしかない。例えば800で結果が出ていないが900でやや着順を上げた馬がいたとして、その馬が1000にまで距離を伸ばしていたら、押さえで買ってみるといった風情だ。



 何せ競馬新聞には過去の戦績は着順と走破タイムしかないので予想のファクターはかなり少ない。しかし逆にタイムから強さを把握するして、距離適性を見るというシンプルさがいいのか、馬券はちょくちょく当たる。基本的に軸馬になるような強い馬は連対することが多いので、その馬と組み合わせる穴馬のところを予想していけばいいのだ。




Trường đua Phú Thọ



 オッズは結構はっきりしているので、これも参考になる。



 なんでこの馬がわりと人気してるんだろうなあ、と思ったら一応絡めておくのも手だろう。案外人気薄も来るので馬券としての妙味もある。



 頭が本命で2着が穴、3ー5番人気が頭で2着が本命という組み合わせがわりと多く、馬単でこつこつ遊ぶには持ってこいだという印象である。配当も20倍前後の無難な線が多かった。



 もちろんお好きな方は三連単で楽しんでいただいてもいいだろう。


 何はともあれ、馬券を買って叫べばどこでもパラダイス。



 ホーチミンの空にも馬券オヤジの声が響き上がっていた。




 


>>フートー競馬場レポートその10へ





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