日本国内、海外の競馬場の訪問記です。こんなことしてていいのかなあ。でもやめられない。
そこに競馬があるから > クランジ競馬場 > クランジ競馬場 その10 ~クランジ競馬場のスタンド1階北側~

クランジ競馬場のスタンド1階北側
*クランジ競馬場レポートのつづきです。
初めからお読みになる方はクランジレポートその1からどうぞ。
どうも荷桁です。10回目となりましたが、クランジ競馬場レポートを続けてまいりましょう。
前回のレポートでクランジ競馬場のおおよその全体像をつかんでいただきましたので、今回からはいよいよ個別のスポットを見ていければと思います。まずはタイトルにありますとおりスタンド1階からです。「北側」とありますのは、前回のレポートでも見ていただいた通り、クランジ競馬場はパドックから走路までの馬道(はなみち)が、スタンド1階を突っ切るような形になっているため、フロアが北と南に寸断されておりまして、今回はいったんそのうち北側のみをご紹介するということで、このようなタイトルになっております。
まあ御託を並べていてもしゃあないので、まいりましょう。クランジ競馬場スタンド1階、北側の様子でございます・・・。

ほい。っつーわけで、クランジ競馬場の1階である。
前回のレポートでも出したがクランジ競馬場のスタンド1階というのはこんな感じに、パドックから走路まで通っている馬道によってぶった切られており、ざっくり2つに分かれている。このマップで言うと、下が走路で上がパドックということになる。今回ご紹介する北側はどっちやねんというのがあると思うが、このマップで言うところの右側だ。
これまでのレポートに引き合わせて説明すると、クランジ駅側の入場門から入って最初に着く方、4コーナーに近い方、という言い方もできる。「ああ、あのへんね」と分かる方はもちろんよいが、もし分からなくても、だからどうだということもないので、あまり気にせず読み進めていただければと思いやす。

さて。それではさっそくクランジ競馬場のスタンド1階北側に踏み込んでいくことにしよう。
こちらには以前のレポートでもご紹介した通り、クランジ駅からやってきたときに最初にあるスタンド入口だ。

ちなみに、もう少し奥と言うか右の方へ行くと、こんな感じで似たような入口もあるぞ。

どの入口から入ってもいいのだが、とりあえず、最初のクランジ駅から来た時の最初の入口からスタンドへと入ってみる。
見ての通り、非常に美しい感じで、日本の多くの地方競馬場、中央競馬も近年リニューアルした一部のスタンドを除いて、正直負けているのでは?という美しさだ。

ちなみに、ここにはタイミングによってはこんな感じで新聞売りが出ていることもあった。


入ったところの右側にはインフォメーションがあった。馬券の買い方やカスタマーサービスなどを担う窓口のようであった。

ちなみに、廃止前に訪問した際は、このインフォメーションも少しリニューアルしていた。こういう細やかなところはちゃんと気を遣っていた場だっただけに、突如の廃止はちょっと切ないものがあるな。

まあ、インフォメーションを見て早くもおセンチな気分に浸っていても仕方ないので、奥へと進んで行こう。

奥へ行くと、さっそく馬券売場が広がっている。そう。綺麗なスタンドではあるが、あくまでここは鉄火場。シンガポール馬券オヤジたちがワラワラと穴場やモニターに群がっている。

鉄火場とはいえ、こんな感じで柱はやたらデザイナボーだったりする。日本の競馬場がこういうデザインを取り入れ始めたのは明らかにここ数年の流れだと思うが、逆にそれまでなんで、こうしたおしゃれ空間を演出しなかったんだろうな。あんまりおしゃれ空間にしちゃうと射幸心を煽る、みたいな解釈になったりしたのかしら・・・。
まあ、日本の話をしても仕方がないので、ここでクランジ競馬場スタンド1階の構造について、軽くおさらいしておこう。
クランジ競馬場のスタンド1階の構造はハシゴのような形になっている。ハシゴのようなと言うとキョトンとしてしまうかもしれないが、要するに、走路側とパドック側に長いコンコースがあり(これがハシゴでいうところの縦桟)、そのコンコース同士が通路でつながっていて(これがハシゴでいうところの踏み桟)、ハシゴのように見えるということだ。通路と通路の間は当然のことながら売場になっていると、ざっとこんなイメージである。
まあ、我ながらよく分からん説明な気がするが、理解できなくてもさほど問題ではないので、テキトーに読み進めていただければOKだ。

こちらが、ハシゴの縦桟のうち、走路寄りのコンコースである。写真向かって左に外に出ると走路、右が売場といった風情だ。

もうひとつの縦桟がパドック寄りのコンコースである。こちらも走路寄りコンコースと同じ向きで撮影しており、写真向かって左が売場、右から外に出るとパドックという感じである。

では、ハシゴの踏み桟橋を、スタンドの北端の方から順に見ていくことにしよう。ここは分かりやすく右が壁、左が売場という感じになっておりますね。

ここの売り場はセルフ式のマシンがずらっと並んでいる感じだ。

反対側の壁には、馬に関する豆知識的なものがいろいろ貼ってある。競馬の歴史とかではなく、えさとかの話で、あんまり荷桁としても興味がないので、まあ深堀はせず、さらっと。

まあ、最初にご紹介したこの通路は比較的隅の方と言うこともあり、何となくまだまったりしている空間であった。

その次の踏み桟は、先ほどもご紹介したこちらの通路・売場だ。ここは1階の中でもメインの空間と言え、もっとも賑やかなあたりである。


ここは両サイドに有人の投票所が広がり、現金買い勢が集まっている。

その次の通路は片側に有人窓口、反対側にセルフのマシン、といった配置になっている。

さらにその次の通路は、セルフのマシンが両サイドに並び、真ん中に椅子という配置になっている。ここまで来ると、だいぶまったり感がある。

さらに次の通路は片側にセルフのマシン、もう片側にはモニターと壁、という感じである。見ての通り、ここでスタンド1階北側の空間は打ち止めだということがお分かりいただけることと思う。


上の写真は見ての通り、壁にモニターがついていて、オッズや他場のレース映像が見られる感じだ。
下の写真は上の写真の壁をさらに走路に寄ったあたりなのだが、すりガラスになっている部屋は検量室である。この壁と検量室の向こうにパドックと走路をつなぐ馬道(はなみち)があるイメージだ。

縦桟である方のコンコースにもいろいろあるので、ざっと見ておこう。まずはマークカード記入台。日本の台に比べるとだいぶしっかりしている感があるが、こうしたマーク台が通路の随所に設置されていた。蹴とばしたら壊れそうなマーク台を使っている地方競馬場や競輪場からしたら、こんなマーク台を使っている競馬場が廃止になるというのが信じられないことだろう。



ほか、走路寄りの通路には、こんな感じで、モニターとベンチが広がる空間がある。やたら天井が狭い感じがするが、この上には中1階と呼ばれるスペースがあるのでこんな感じになっているのだ。中1階の様子は後日のレポートにてご紹介するので、少々お待ちくだされ。


さらに、当たり前のことだが、走路に出るための通路というのもあり、両サイドにはセルフのマシンが配されているぞ。

あと、ここまできちんと触れてこなかったが、スタンド1階北側の一番端にはフードコートもある。フードコート8の「8」というのがよく分からないが、フードコートの数はクランジにそんなにないので、何らか縁起のいい数なのかもしれない。

フードコートの中はこんな感じ。なかなか広々とした感じだ。フードコートについてはもちろん、グルメの紹介時にみっちりやるのでここではこのあたりにしておこう。
さて。という訳で、クランジ競馬場のスタンド1階北側を見てきたがいかがだっただろうか。人間いざ競馬場に行っても案外スタンドをウロウロはしないので、行ったことある方も「ああ~、言われてみればこんな感じだったかもしれんけど、ちゃんと覚えてないわ~」みたいな感じになったのではないだろうか。
しかし、見れば見るほど、デザイン的にも設備的にもちゃんとした競馬場なので、これがなくなってしまうのは本当に残念なことでありますのう・・・。
次回以降もクランジ競馬場のスタンド徘徊を続けてまいりますので、引き続きよろしくお願いいたします...


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