門別競馬場 その11 ~グランシャリオナイター~ そこに競馬があるから 忍者ブログ
日本国内、海外の競馬場の訪問記です。こんなことしてていいのかなあ。でもやめられない。

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門別競馬場
門別競馬場



*門別競馬場レポートの続編です。
初めからお読みになる方は門別競馬場レポートその1からどうぞ。






 さて、だらだらと門別競馬場のご紹介をしてまいりましたが、まだこの競馬場の最大の特徴を紹介しておりませんでした。


 そう、冒頭の写真でもお分かりのとおり、門別競馬場はナイター開催の競馬場なのです。しかも通年でこのナイター競馬が行われているのです...



北海道 Hokkaido



 ここ門別競馬場ではこのナイター開催を「グランシャリオナイター」と呼んでいる。


 グランシャリオとはGrand Chariotとつづり、フランス語で大熊座を表す言葉である。日本では「北斗七星」の意味で使われることが圧倒的に多いとのことで、まあここでもそういう意味なのだろう。


 北斗七星なのは北海道だからであろう。旭川でもかつてグランシャリオカップという重賞が行われていたことからも、北海道の競馬関係者がグランシャリオに対して妙な思い入れがあることは間違いないだろう。


北海道 Hokkaido


 ともあれ、ナイター競馬は美しい。


 天気が良ければだんだんと空の色が変わっていく様子なんかを感じながら観戦できるのもナイター競馬の魅力だ。この日は曇り空だったのでそこまで綺麗でもなかったが。



北海道 Hokkaido



 ナイター開催だと意外とパドック周りが暗かったりして物悲しい競馬場もあるのだが門別は程よい明るさである。



北海道 Hokkaido


北海道 Hokkaido


 人もそれほど多くなく、いわゆる鉄火場的雰囲気も薄いため、大井や川崎のナイターとも随分趣が違う。雰囲気的には高知の夜さ恋ナイターがもう少し元気になったような感じかな。同じように見えるナイター開催でも個性があるのですよ。ええ。



北海道 Hokkaido


 ゴール板も星がピカピカしていて、グランシャリオ感を出している。ほかの競馬場よりもちょっと大きい飾りがステキ。



 さて、以前ちらっと申し上げたが、この日のメインレースは第34回 王冠賞3歳オープンである。


 このレースは1980年に創設された3歳馬の重賞競走で、ホッカイドウ競馬のグレードではH2に格付けされ、三冠競走の最終戦として位置づけられている。


 中央の菊花賞よろしく長丁場を競うレースで、ダート2600mというしっかりとした長距離で行われるのが特徴だ。



北海道 Hokkaido


 ぶれてしまっているが、このレースの1番人気はミータロー。ホッカイドウ競馬のダービーにあたる北海優駿を勝ち、前走のジャパンダートダービー12着からの参戦となっており、このときの北海道のエース的存在である。


 人気の上ではそれにレオニダス、クラグオー、ビービーコモンの3頭が続いていた。


 正直この上位4頭で決まりそうな雰囲気もあったが、荷桁はもうこのレースの時点で負けがほぼ確定していたため、やや穴目も狙っていきたくなるのも人情というもの。


 というわけで、1番人気のミータローから、堂山厩舎2頭出しのクラグオー、ビービーコモンを絡めて、人気薄が1頭来てくれたらうれしいなあという3連複で勝負に出た。






 ところがどっこい、堂山厩舎の2頭はキレーに来たが、ミータローが惨敗で最後の望みも潰えてしまう結果に。


 しかも3着も人気のレオニダスということで、ミータローが来なかっただけであとは順当と言う「荒れた」とも断じづらい結果で、ミータローを軸にしていた人間だけが恥をかくというしょうもないレースになってしまった。



 結局、そこそこの金額負けてしまったのだが、まあ何となくそんなにカリカリすることもなく車に乗り込むことができた。


 全体を通して、なんとなく淡々とした雰囲気で進んだ門別競馬場レポートだが、みなさんも何となくお分かりのように、まあ淡々としている競馬場なのである。


 競馬が街の一部になってしまっているという理解で解釈してしまっていいのか?というのもあるが、何となく中央競馬や大井の雰囲気が「さあ、今日はみんなで飲み会だ~!!」という雰囲気だとするならば、門別は「ちょっと一杯やってく?」くらいの雰囲気なのである。


 よく言えば、すごく落ち着いて競馬が見られるが、悪く言えば、競馬場を覆う空気に緊張感がないので、あまりワクワクしないとでも言おうか。そういうのもこめての淡々である。



北海道 Hokkaido


 場外発売に注力するということであれば地方競馬法的にハードルが高いのかもしれないが、平日にやっているという利点を生かして、たとえば道内に限らず国内のビアホールと提携して期間限定の場外馬券売り場を作ってみるなどの試みも面白い気もする。


 大画面で競馬やってて馬券も買えるビアホールとか通い詰めるけどねw


 個人的にはJRA北海道シリーズ中の木曜日に門別を見に来てくれた道外の旅打ち客限定でいいから、函館や札幌までバスで運んでくれるような入場券プランなんかあるとすごくありがたいんだがなあ。


 何はともあれ、ジンギスカンを食ってないので次回行ったときはジンギスカンを食う。すなわち、もう1回くらいは行きたいなあということで、門別競馬場レポートを締めさせていただきます。

門別競馬場 アクセス:

・◎本命

 けっこう詳しく触れましたが、レンタカーなど車が一番いいと思います。


・○対抗

 公共交通機関ならば札幌からの高速バスですかね。時刻はしっかり調べてください。特に帰り!

・▲穴

 日高本線も使えなくはないですが・・・。当然のことながら終電非常に早いです。ナイターを満喫するには周辺に宿泊するしかなくなります。

門別競馬場 宿泊:

・◎本命

札幌から往復しないことを前提にするのであれば、やはり競馬場~日高周辺に泊まるのが王道。


富川シティホテル

むかわ温泉 ホテル 四季の風



一番上の富川シティホテルは最悪歩いてでも競馬場に行けます。むかわは車かタクシーでないときついです。どのみちナイター競馬の場合、夕食が宿で取れないので素泊まりで探しましょう。


・○対抗

 牧場巡りとがっつり組み合わせてということであれば静内がいいです。こぎれいな素泊まり可能な宿がきちんとあります。


静内シティホテル

静内エクリプスホテル

ホテル アネックス イン

・▲穴

 車があれば荷桁のように苫小牧で泊まる手も。意外と埋まるので早めに予約するのがいいと思います。


コンフォートホテル苫小牧

スマイルホテル苫小牧

ホテルルートイン苫小牧駅前




 


>>函館競馬場レポートその1へ





*この競馬場が好きな方はこちらの競馬場もお好きだと思われます。

 函館競馬場 その1 ~苫小牧をぶらつく~ 
 札幌競馬場 その1 ~北のシティ競馬~
 福島競馬場 その1 ~福島上陸~
 旭川競馬場 その1 ~北に競馬があるから~
 帯広競馬場 その1 ~富良野をぬけて帯広へ~



*門別競馬場に関する記事は以下にもあります。

 門別競馬場 その1 ~競走馬のふるさとへ~
 門別競馬場 その2 ~門別競馬場 アクセス~
 門別競馬場 その3 ~開催日にはジンギスカンを~
 門別競馬場 その4 ~門別競馬場 パドック~
 門別競馬場 その5 ~門別競馬場 パドック~
 門別競馬場 その6 ~門別競馬場 スタンド徘徊~
 門別競馬場 その7 ~門別競馬場 グルメ~
 門別競馬場 その8 ~勝手に門別騎手名鑑その1~
 門別競馬場 その9 ~勝手に門別騎手名鑑その2~
 門別競馬場 その10 ~勝手に門別騎手名鑑その3~
 門別競馬場 その11 ~グランシャリオナイター~



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