門別競馬場 その1 ~競走馬のふるさとへ~ そこに競馬があるから 忍者ブログ
日本国内、海外の競馬場の訪問記です。こんなことしてていいのかなあ。でもやめられない。

そこに競馬があるから > 門別競馬場 > 門別競馬場 その1 ~競走馬のふるさとへ~

北海道 Hokkaido
車は日高をひた走る



 どうも。荷桁です。

 
 静岡の相良草競馬レポートに続いては、久方ぶりの北海道でございます。
 2014年1月現在、北海道に現存している競馬場はJRAの札幌競馬場と函館競馬場、ばんえいの帯広競馬場、そして地方のホッカイドウ競馬が行われる門別競馬場の4か所である。


 荷桁は2008年に、既に廃止になった 旭川競馬場と、 帯広競馬場、そして 札幌競馬場の3か所を訪問し、既にレポートにしているが、残る門別競馬場、函館競馬場の2か所は長く未踏破になっていた。


 今回からは2013年の8月の終わりに、ひっそりと行われた、門別競馬場と函館競馬場への旅打ち旅行の様子をお届けすることにいたします...





 2013年8月22日木曜日の早朝、荷桁は関空発、新千歳行の飛行機に揺られていた。8月も終わりに差し掛かっているとは言え、まだまだハイシーズン。なかなかの混雑具合であった。


 周囲は家族連れ、カップルなどが大多数。そんな中一人、久々の早起きが祟って爆睡する荷桁。気が付くと飛行機は既に着陸態勢に入っており、倒した椅子をさっさと直せとスッチーに急かされる。5年ぶりの北海道旅行は早くも冴えないムードが漂う。


 思えば北海道に行くのはこれで2回目になるが、1回目も競馬場巡りが目的であったので、結局北海道には競馬以外の目的で行ったことがないということになる。これはある意味、観光立国と言ってもよい北海道に対する冒涜とも言えよう。


 新千歳には朝10時前についてしまったが、朝メシも食ってなかったし、冴えないムードを一掃すべく、空港内のラーメン店で一番にぎわっていた「えびそば一幻」に入ることにした。


 名物のえびそばは中々好みであったが、食べている途中に携帯電話が鳴る。どうやら迎えが来てしまったらしい。結局、いそいそと食べることになってしまい、相変わらず冴えない流れは続いているようだ・・・。




 空港に迎えに来てくれたのは友人のK。現在は東京で働きながら、先般の福山競馬をはじめ、時折荷桁の旅打ちに同行してくれる男だが、出身が北海道ということで今回の門別ー函館ツアーに里帰りを合わせてくれたのである。


 Kの運転する車に乗り込み、目指すは北海道の日高地区。門別競馬場があるとともに、競走馬の一大産地である、日本競馬の聖地のひとつである。



北海道 Hokkaido


北海道 Hokkaido


 道中は北海道らしいカントリーな風景である。


 退屈だったため、鵡川から下道に降りたのだが、まあ、ここに生まれたら都会に出ていきたくなる気持ちも分からんでもない・・・という風情の景色が続いていく。



北海道 Hokkaido
フツーに馬がいる


 しばらくすると車窓から馬も見えてくる。


 このブログをお読みの方はだいたいご存知のことと思うが、北海道の日高支庁は日本最大級の競走馬の産地である。



北海道 Hokkaido
下河辺牧場にテイエム牧場、知ってるとこばっかり
 
 

 戦前までは関東や東北、九州などが日本の馬産の中心だったが、戦後に広大で安価な土地を活用し、競走馬に特化した馬産をおこなったことで、日高が一気に日本の馬産の主役に躍り出ることとなったのである。
 


北海道 Hokkaido


北海道 Hokkaido


 新冠まで行くとこのようにサラブレッド銀座なる通りまで現れる。


 ここでは牧場に事前に連絡などをすれば、競走馬に会うことなどができるため競馬ファンにとっては有名な観光地である。


 ただ問題なことに、あちこち寄り道をしたり、メシを食ったりしていた関係で、新冠に到着したとき、既に時刻は午後1時をまわっていたのである。この日の門別1レースはナイター開催とは言え、14時45分。なんだかんだ、発走まで1時間30分ほどしかない。さすがに、1か所でも訪問していたら、いくつかのレースは見逃すことになってしまうだろう。


 伝説の名馬たちを見に行くか、門別1レースに間に合わせるか・・・。


 「どうする?」
 「そりゃあ、考えるまでもないわな」
 「そうだな」


 かくして、荷桁とKは、牧場群を目の前にしながら、門別競馬場に戻ることにあいなったのである。


 血統ファンの方からしたら、愚行にしか見えないかもしれない、しかし、我々は目の前のレースが大事なのである。そこにあるレースの馬券を買うことが、一番これからの競馬産業にとっては意義ある行動なのだ。これが二人のたどり着いた結論である。



 とまあ、かっこよさげなことを書いたが、この後門別に行く途中、レースが楽しみすぎてついテンションが上がってしまい、門別警察署の前でスピード違反でKは切符を切られてしまった(悲しいことに実話である)。

 
 こういうのを本当の愚行と言うのである。



 というわけで、冴えない状況が続きますが、次回以降しばらく北海道シリーズです。


 


>>門別競馬場レポートその2へ




*この競馬場が好きな方はこちらの競馬場もお好きだと思われます。

 函館競馬場 その1 ~苫小牧をぶらつく~ 
 札幌競馬場 その1 ~北のシティ競馬~
 福島競馬場 その1 ~福島上陸~
 旭川競馬場 その1 ~北に競馬があるから~
 帯広競馬場 その1 ~富良野をぬけて帯広へ~



*門別競馬場に関する記事は以下にもあります。

 門別競馬場 その1 ~競走馬のふるさとへ~
 門別競馬場 その2 ~門別競馬場 アクセス~
 門別競馬場 その3 ~開催日にはジンギスカンを~
 門別競馬場 その4 ~門別競馬場 パドック~
 門別競馬場 その5 ~門別競馬場 パドック~
 門別競馬場 その6 ~門別競馬場 スタンド徘徊~
 門別競馬場 その7 ~門別競馬場 グルメ~
 門別競馬場 その8 ~勝手に門別騎手名鑑その1~
 門別競馬場 その9 ~勝手に門別騎手名鑑その2~
 門別競馬場 その10 ~勝手に門別騎手名鑑その3~
 門別競馬場 その11 ~グランシャリオナイター~






PR
そうだ 競馬、行こう。
ブログ内検索






















プロフィール
HN:
荷桁勇矢   
性別:
男性
職業:
若隠居   
趣味:
逃げ   
このブログについて
 このブログは「そこに競馬があるから」といいます。
 競馬場巡りに魅せられてしまった筆者、荷桁勇矢(にげた ゆうや)が、日本の競馬場、海外の競馬場を訪れながらその様子をご紹介して行くブログです。
 紹介している競馬場の情報は訪問当時のものですので、競馬場に行かれる際は最新の情報をご確認のうえ、自己責任で行っていただきますようお願いいたします。
 またこのサイトの写真や文章は基本的に無断で使用されると困るのですが、もしどうしてもという方は荷桁までご連絡ください。そのほかご指摘やご質問がある方も荷桁まで直接ご連絡ください。コメント欄は管理が面倒そうなので当分オープンにはしないつもりです。悪しからず。

連絡先:
nigetayuyaあっとgmail.com
ツイッター:
https://twitter.com/YuyaNigeta
note:
https://note.mu/nigetayuya/
Flickr:
http://www.flickr.com/photos/nigeta/
競馬本紹介ブログ始めました。
荷桁勇矢の競馬本ガイド









忍者ブログ [PR]