そこに競馬があるから

日本国内、海外の競馬場の訪問記です。こんなことしてていいのかなあ。でもやめられない。

船橋競馬場　その１４　～アタリーナで馬券を買う～

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船橋競馬場のアタリーナ

＊船橋競馬場レポートの続編です。
初めからお読みになる方は船橋競馬場レポートその１からどうぞ。

　どうも。荷桁です。さてさて今回も船橋競馬場レポートとまいりましょう。

　前回のレポートまでで船橋競馬場のメインスタンドについてはひととおりご紹介ができましたので、今回からはスタンド周りの施設について見てまいりたいと思います。まずご紹介するのはスタンド裏手にあり、存在感を放っている「アタリーナ」という施設でございます。

　アタリーナはスタンドの裏にあって、レースを見ることができない投票所に特化した建屋でありますが、内部が快適なこともあって、わりと利用者が多い空間でもあります。まあ詳しく見ていくと言っても投票機ばかりなのではありますが、とりあえずどんなところかをゆるゆるやっていければと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします...

　さて。っつー訳でアタリーナである。

　まずはアタリーナの位置関係からおさらいしておこう。アタリーナは船橋競馬場のスタンド裏にある平屋の建物だ。なんとなくパドック前の屋根やスタンドからの近さもあって、船橋競馬場の１階投票所という感じで存在している。詳しくはこちらのレポートをご覧いただければと思うが、船橋競馬場のスタンドの１階には投票所はなく、事実上１階周辺の投票機能はここに集約されていると言ってしまってよいだろう。

　実はアタリーナができる前まではこんな感じで、わりとガチめの投票所があり、ここはここでいかにも南関東の鉄火場という感じで大変よい感じであったのだが、2013年頃にリニューアルされて現在のアタリーナになっているぞ。

　観覧席の裏手に平屋の売り場がわーっと広がる感じの公営レース場って、以前はちょいちょいあったけど、今は他のものに転用されているケースが多いのよね。

　さて。そんな背景を踏まえつつアタリーナを見ていくことにしよう。

　とりあえず外観はこんな感じだ。パドックからの屋根と一体になっており、やや屋根がデザイナボーな感じに波うっているのが特徴だろうか。まあこういうデザイン、ここんとこの流行りですよね。

　パドックとアタリーナの間の空間はパドック＝アタリーナ＝スタンド１階＝スタンド３階（エスカレーター利用）と人が行き来する空間になっているため、比較的賑やかなな空間になっている。３階を中心にスタンド内にも人はそれなりにいるのだが行き交う人の多さという意味では船橋競馬場の中でも最も活気がある空間と言ってしまっていいかもしれないな。

　パドックとの間には投票所もあり、主にパドックを見て馬券を買ってそのまま走路近くまで行ってレースを見るという方々に重宝されている。

　見てのとおりオッズのモニターなどもあり、投票所としては何の問題もない。ライトなお客さんが利用しやすい投票所なので混雑日は締め切り前の列だけ要注意といった感じだろうか。

　さて、外側を見たら、お次はアタリーナの内部を見ていくことにしよう。入口はいろんなところにあるので、テキトーに入っていただければOKだ。

　とりあえずアタリーナにはインフォメーションカウンターがある。

　船橋競馬場における案内書的なところは基本的にここがメインになるので、何かあればここに来るのがよいだろう。勿論、場内いろんなところに係員さんや警備員さんもおるのだが、きちんとカウンターで常時人をつけて対応しているという意味ではここだけという意味で言っております。

　さて、さらにアタリーナの様子を見ていこう。

　見てのとおり、アタリーナは天井が高く、かなりこざっぱりとした空間だ。パッと見た感じ、新しくできた競輪や競艇の場外発売所のような感じである。

　鉄火場と言えばしっかり鉄火場ではあるのだが、やはりそこはかとない「場外発売所」感は否めない。何となく「ホントにここでレースやってんの？」という感じで、あまり競馬場の本場開催に来ているという臨場感がないのだ。まあ、そんなこと気にしてんのはお前くらいだと言われたら確かにそうかもしれないが、そういう見方もあるよということでご勘弁くだされ。

　そんなことは言いながら、アタリーナそのものはすごくいい施設である。モニターも多く非常に快適だ。空調に難のある２階、常連率が高い３階、指定席料金がかかる５階と比べてみても、アタリーナがあるが故のありがたさみたいなものは確かにある。初心者の方などは最終的には２階や３階で観戦するにしても、馬券を買う時はここを本拠地にするのは大いにありなのではないだろうか。

　またアタリーナ内にはベンチも多い。やや高齢者男性常連客のためのベンチになってしまっている感はあるが、ゆったり検討することも一応は可能だ。

　ちなみに、ベンチでないところに寄りかかってしまうとこんな感じで設備を壊してしまう可能性もあるので気をつけてくれたまへ。っていうか、寄りかかったくらいで板が外れるとかあるんかな。馬券外した奴が破壊したとか、酔っぱらいがぶっ倒れた勢いで外れたとか、そんなとこちゃいますかね。言うてここ、船橋だし（暴言）。

　また、アタリーナには船橋競馬場のオリジナルガチャガチャや、旅うまチャレンジのスタンプもあったりする（取材時）。まあこれに限らず、何か船橋競馬場のお土産やグッズ的なものはないんかなと思った際にはアタリーナの中をウロウロしてみると吉でございますぞ。

　最後に、アタリーナの中には「幸運のキャロッタ像」なる謎の逸品も存在しており「輝くキャロッタ像をなでながら念じれば幸運が舞い込むかも！？」という文言まで添えられている。予算が余ったのか、JRAの競馬場にたまにあるターフィー神社に触発されたのかよく分からないがややスピリチュアルなアプローチで客受けを狙った像である。

　ご注意いただきたいのは黄色いシールで小さく書いてある、お金などを供えるのはお断り、という部分。確かにこういう願掛け系の像には小銭でも添えるのがマナーといいますか、賽銭もせずになでたりしたら逆に当たらないのではないかと思ってしまうのが普通の人間の感覚ではあるが、作った側がその事態を想定しておらず、あとからシールで注意を促すというやや間抜けな事態になってしまっている。

　とりあえず気になる方はなでて願掛けしてみてはいかがだろうか。勿論、酔っぱらってタックルしたり、人気馬に騎乗した騎手が不自然に出遅れたりした腹いせに蹴っ飛ばしたりなどの行為には及ばないようにしてくれたまへ。

　さて。という訳で今回はアタリーナの様子をご紹介いたしました。やや本場にいる感が薄いということは申し上げましたが、基本的には快適な空間ですので、是非ご利用くだされ。

　次回以降もスタンド周辺にある施設などをご紹介してまいりますので、引き続き何卒よろしくお願いいたします・・・。