日本国内、海外の競馬場の訪問記です。こんなことしてていいのかなあ。でもやめられない。
そこに競馬があるから > カイントン競馬場 > カイントン競馬場 その3 ~新緑のパドック~
カイントン競馬場ゴール板。下にあるのはスポンサーの看板。
*カイントン競馬場レポートの続編です。
初めからお読みになる方はこちらからどうぞ。
カイントンカップ観戦レポートもあっという間に3回目となりました。
ちなみにカイントンの町をグーグルマップで見ると「カインウトン」と表記されているが、グーグルの検索窓で「カインウトン」と入れて検索すると、もしかして:カイントン と表示され、どっちだよ!と突っ込みを入れたくなる。
ここでの表記は多数派に倣って「カイントン」でいきます。って今更だな...
さてカイントン競馬場に分け入ってみよう。
大きな地図で見る
今回のオーストラリアシリーズで活躍しているグーグルマップから、今回もカイントン競馬場の航空写真を拝借。
見ての通り形は綺麗な楕円形とは言えず、ここも昔にもともとの地形を利用して作ったのであろう競馬場であることが想像できる。
年中開催されている競馬場ではないため、見ての通り施設も少ない。悪く言えば貧弱、よく言えば素朴で馬との距離が近い競馬場とも表現できよう。
カイントン競馬場パドック脇の馬房
ご覧のとおり、馬房もかなり近い距離で見ることができる。ムーニーバレー競馬場でも馬を洗ったりなんだりというシーンがすぐそこで見れたのだが、ここでもほとんど馬にかぶりつきで馬房での様子を観察できる。
日本の競馬は八百長の防止だかなんだか分からないけど、こういう馬房とかは、見られないところにある場がほとんどだ。まあ、アイドルホースやなんかがいるときに、たくさん人が来ちゃうと困ったりとかするんだろうな。馬主からしたらなるべく悪いファクターは取り除きたいだろうし。公正にするということからも大事なことなのかもしれないけど・・・なんか国民性ですね。
ま、ここではそういう些細なことは関係ないということです。
さて、そして馬房の脇にはパドック。馬の流れが分かりやすい。
ムーニーバレーと同様、馬房の脇に1つ、スタンドの前にもう1つと計2つパドックがある。プログラムについている場内マップを見ると、馬房の脇のほうが「Parade Ring」となっていて、スタンド前のほうが「Mounting Yard」となっている。どちらも日本語にするとパドックらしいのだが、わざわざ違う名前がついているということは、両者に微妙なニュアンスの違いがあるんだろうな。後者では騎手が騎乗したり、鞍を外したりといったこともやるからそういう機能があれば「Mounting Yard」なのかな。
ともあれ、木が生い茂っていてすごく心地よいパドックだ。日本にもこんなパドックがあれば夏でも快適なのに。こんだけ緑豊かなパドックというのは荷桁もまだほかに経験がない。カントリー競馬ならではのぜいたくかも。
まだ、1レースのパドックなのだが、もう待ちきれないといった感じのお客たちがパドックにぞろぞろとやってくる。手前のおっちゃんすげえ楽しそうだな。
11時50分発走の第1レースは2000mという距離もあってかわずかに6頭立て。一応「Reservoir RSL Maiden Plate」という冠協賛レースにはなっているが、未勝利馬しかいないので、おそらく未勝利戦。ちなみに協賛しているのは町のレストランらしい。ライブを楽しんだりもできるレストランみたいだ(プログラムの広告に書いてあった)。
1着賞金は9425ドルと日本円にして大体80万円くらいのレースであった。
やはりメトロポリタンの開催に比べるとかなりしょぼいことがお分かりいただけると思うが、日本の地方競馬に比べたらだいぶマシな賞金体系だ。それもTABでの場外発売網がしっかりしているからであろう。
しかし冷静に考えると、中央の未勝利の賞金が500万で、地方の重賞の賞金が数十万円という日本競馬の格差はいくらなんでもおかしいだろ。潜在的な競馬人口に対して、あまりにその配分のバランスが悪い。どれも繰入金で日本を繁栄させるという目的があるのだから、もっと広く繁栄していくような仕組みにならんもんかね。
と、苦言を呈してみたり。最近こんなんばっかで反省。
話題を戻そう。Parade Ringをくるくる回った後はこちらのMounting Yardのほうへ馬はやってくる。ここでも、こちらのパドックは特観席のお客さんたちに見やすい構造になっていて、一般人の見るスペースは結構少ない。
前回のスタンドの写真のところでも写りこんでいるが、スタンドとコースの間のわずかなスペースに作られている。フレミントン競馬場と同じ構造だ。
パドックを眺めながら、予想をしていて、ふと横を見ると、チケット売り場を先頭にとんでもない列ができていた。
どうやら1レースを前に、近隣からの送迎バスか何かが来たようで、それに車で来た客も混ざってえらいことになっているようであった。確かにチケット売り場は2口しかなかったし、あそこだけで入場者をさばいていくのは簡単ではないだろう。っていうか毎年こうなっているだろうし、ちょっと考えればこうなってしまうのは分かりそうなもので、何らかの対策を打つべきだと思うのだが、そういう発想にはならないみたいだ。
1レースを買いたかった客はイライラしているかもしれないが、まあオーストラリアらしいおおらかさを垣間見たということにしておこう。とりあえず、1レースぎりぎりに来ると大変そうだなということは見ての通りだ。
早く来ておいてよかった・・・。
>>次の記事へ
*この競馬場が好きな方はこちらの競馬場もお好きだと思われます。
セランゴール競馬場 その1~いざマレーシア競馬~
ソウル競馬場 その1 〜韓国競馬に手を出すぞ〜
ペナン競馬場 その1 ~再びマレーシア競馬へ~
クランジ競馬場 その1 ~いきなりお詫び~
マルサ競馬場 その1 〜いざ地中海競馬へ〜
ガルフストリームパーク競馬場 その1 〜アメリカ競馬事始〜
*オーストラリアの競馬場に関する記事は以下にもあります。
フレミントン競馬場 その1 ~メルボルンカップ事始~
フレミントン競馬場 その2 ~メルボルンカップ・デー~
フレミントン競馬場 その3 ~競馬はパーティ~
フレミントン競馬場 その4 ~レーシング!~
フレミントン競馬場 その5 ~ドレスコード~
フレミントン競馬場 その6 ~いざメルボルンカップ~
フレミントン競馬場 その7 ~宴のあと~
ムーニーバレー競馬場 その1 ~オーストラリア競馬~
ムーニーバレー競馬場 その2 ~市電に乗って~
ムーニーバレー競馬場 その3 ~ブックメーカーとの出会い~
ムーニーバレー競馬場 その4 ~プライス~
ムーニーバレー競馬場 その5 ~ハーネス競馬~
ムーニーバレー競馬場 その6 ~場所取りと駆け引き~
カイントン競馬場 その1 ~もうひとつのカップ・デー~
カイントン競馬場 その2 ~カイントンカップ2008~
カイントン競馬場 その3 ~新緑のパドック~
カイントン競馬場 その4 ~芝生があるから~
カイントン競馬場 その5 ~クール・ジャパニーズ~
カイントン競馬場 その6 ~旅の終わり~
オーストラリア競馬 おまけ編 ~TABについて~
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今回のオーストラリアシリーズで活躍しているグーグルマップから、今回もカイントン競馬場の航空写真を拝借。
見ての通り形は綺麗な楕円形とは言えず、ここも昔にもともとの地形を利用して作ったのであろう競馬場であることが想像できる。
年中開催されている競馬場ではないため、見ての通り施設も少ない。悪く言えば貧弱、よく言えば素朴で馬との距離が近い競馬場とも表現できよう。
カイントン競馬場パドック脇の馬房
ご覧のとおり、馬房もかなり近い距離で見ることができる。ムーニーバレー競馬場でも馬を洗ったりなんだりというシーンがすぐそこで見れたのだが、ここでもほとんど馬にかぶりつきで馬房での様子を観察できる。
日本の競馬は八百長の防止だかなんだか分からないけど、こういう馬房とかは、見られないところにある場がほとんどだ。まあ、アイドルホースやなんかがいるときに、たくさん人が来ちゃうと困ったりとかするんだろうな。馬主からしたらなるべく悪いファクターは取り除きたいだろうし。公正にするということからも大事なことなのかもしれないけど・・・なんか国民性ですね。
ま、ここではそういう些細なことは関係ないということです。
さて、そして馬房の脇にはパドック。馬の流れが分かりやすい。
ムーニーバレーと同様、馬房の脇に1つ、スタンドの前にもう1つと計2つパドックがある。プログラムについている場内マップを見ると、馬房の脇のほうが「Parade Ring」となっていて、スタンド前のほうが「Mounting Yard」となっている。どちらも日本語にするとパドックらしいのだが、わざわざ違う名前がついているということは、両者に微妙なニュアンスの違いがあるんだろうな。後者では騎手が騎乗したり、鞍を外したりといったこともやるからそういう機能があれば「Mounting Yard」なのかな。
ともあれ、木が生い茂っていてすごく心地よいパドックだ。日本にもこんなパドックがあれば夏でも快適なのに。こんだけ緑豊かなパドックというのは荷桁もまだほかに経験がない。カントリー競馬ならではのぜいたくかも。
まだ、1レースのパドックなのだが、もう待ちきれないといった感じのお客たちがパドックにぞろぞろとやってくる。手前のおっちゃんすげえ楽しそうだな。
11時50分発走の第1レースは2000mという距離もあってかわずかに6頭立て。一応「Reservoir RSL Maiden Plate」という冠協賛レースにはなっているが、未勝利馬しかいないので、おそらく未勝利戦。ちなみに協賛しているのは町のレストランらしい。ライブを楽しんだりもできるレストランみたいだ(プログラムの広告に書いてあった)。
1着賞金は9425ドルと日本円にして大体80万円くらいのレースであった。
やはりメトロポリタンの開催に比べるとかなりしょぼいことがお分かりいただけると思うが、日本の地方競馬に比べたらだいぶマシな賞金体系だ。それもTABでの場外発売網がしっかりしているからであろう。
しかし冷静に考えると、中央の未勝利の賞金が500万で、地方の重賞の賞金が数十万円という日本競馬の格差はいくらなんでもおかしいだろ。潜在的な競馬人口に対して、あまりにその配分のバランスが悪い。どれも繰入金で日本を繁栄させるという目的があるのだから、もっと広く繁栄していくような仕組みにならんもんかね。
と、苦言を呈してみたり。最近こんなんばっかで反省。
話題を戻そう。Parade Ringをくるくる回った後はこちらのMounting Yardのほうへ馬はやってくる。ここでも、こちらのパドックは特観席のお客さんたちに見やすい構造になっていて、一般人の見るスペースは結構少ない。
前回のスタンドの写真のところでも写りこんでいるが、スタンドとコースの間のわずかなスペースに作られている。フレミントン競馬場と同じ構造だ。
パドックを眺めながら、予想をしていて、ふと横を見ると、チケット売り場を先頭にとんでもない列ができていた。
どうやら1レースを前に、近隣からの送迎バスか何かが来たようで、それに車で来た客も混ざってえらいことになっているようであった。確かにチケット売り場は2口しかなかったし、あそこだけで入場者をさばいていくのは簡単ではないだろう。っていうか毎年こうなっているだろうし、ちょっと考えればこうなってしまうのは分かりそうなもので、何らかの対策を打つべきだと思うのだが、そういう発想にはならないみたいだ。
1レースを買いたかった客はイライラしているかもしれないが、まあオーストラリアらしいおおらかさを垣間見たということにしておこう。とりあえず、1レースぎりぎりに来ると大変そうだなということは見ての通りだ。
早く来ておいてよかった・・・。
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*オーストラリアの競馬場に関する記事は以下にもあります。
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紹介している競馬場の情報は訪問当時のものですので、競馬場に行かれる際は最新の情報をご確認のうえ、自己責任で行っていただきますようお願いいたします。
またこのサイトの写真や文章は基本的に無断で使用されると困るのですが、もしどうしてもという方は荷桁までご連絡ください。そのほかご指摘やご質問がある方も荷桁まで直接ご連絡ください。コメント欄は管理が面倒そうなので当分オープンにはしないつもりです。悪しからず。
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