フレミントン競馬場 その6 ~いざメルボルンカップ~ そこに競馬があるから 忍者ブログ
日本国内、海外の競馬場の訪問記です。こんなことしてていいのかなあ。でもやめられない。

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マカイビーディーヴァ
フレミントン競馬場で発見した、マカイビーディーヴァ像。日本にもやってきたオーストラリアの女王だ。


*フレミントン競馬場レポートの続編です。
初めからお読みになる方はこちらからどうぞ。





 冒頭のお写真はメルボルンカップを2003年から2005年まで3連覇したというとんでもない偉業を達成したマカイビーディーヴァの像である。ハンデ戦であるこの競走を3連覇するというのはすさまじいことである。ちなみに2005年はトップハンデだったというから恐ろしい...



さて、そうこうしているうちにもレースはどんどん進んでいく。
 この日のフレミントン競馬場は以下のようなレース構成になっていた。

1R Schiavello Stakes (1000m) $60000
2R Ritzenhoff Handicap (1700m) $61000
3R The Lavazza Long Black (2800m) $61000
4R Herald Sun Stakes (1400m) $90000
5R Schweppers Tonic 1000 (1000m) $61000
6R The Lexus Stakes (1400m) $90000
7R Emirates Melbourne Cup (3200m) $3300000
8R Emirates Airline Plate (1800m) $90000
9R Blue Ribbon Foundation Sprint (1200m) $61000
10R The tab.mobi (1400m) $61000


 カッコ内は距離、$は1着賞金だ(トロフィーや付加賞金を除く)。


 メインレースはもちろん7Rのメルボルンカップ。賞金が圧倒的に他と違う。当時のレートが1豪ドルあたり85円程度だったので、60000ドルくらいのレースは1着賞金500万くらいと見るのが妥当か。


 日本と違うのはそれぞれのレースがスポンサードされているということ。ヘラルド・サンは新聞社だし、レクサスはトヨタのブランドだ。メインのメルボルンカップもエミレーツ航空がついている。


 今でこそ新鮮に移るが、競馬界が苦しいこのご時勢、日本もそう遠くない時期にこうしたレースが増えていく気がするな。こっそり法律が変わったりして。


 ともかく、ステークス・ハンデ・距離もいろいろと取り揃えていて、観客を飽きさせないレース構成になっている。

 
フレミントン競馬場
 

 なかでも直線レースは外ラチいっぱいに馬が走ってくるので、迫力がある。1000mと1200mのレースは共に直線レース。


フレミントン競馬場


 前から見ると、こんな感じで、両脇に分かれているので不思議な感じ。新潟だと外枠有利だが、ここでは内からも突き抜けがあるので、外枠ボックスなんかで勝負すると危険だ。


 先にちょっと述べたように、荷桁は本場であるフレミントンのほかに、場外のランドウィック競馬場とイーグルファーム競馬場のレースも同時に買っていて、しかも写真まで撮っていたので大変忙しく動き回っていた。


フレミントン競馬場
フレミントン競馬場軽食売り場。


 そんな荷桁のためにあるのが、こちらの軽食売場。


 安い芝生席の観客のためにあるお店で、フィッシュアンドチップス、ハンバーガーなど、いろいろある。ちなみに、アルコール類は専用の売り場があって、年齢確認などが厳しく行われるので、年齢不詳な見た目の方はパスポートなどを持参することをおススメする。


フレミントン競馬場 グルメ


 前回、ムーニーバレー競馬場でホットドッグを食べたので、食べ比べという意味で、今回もホットドッグを注文。


 残念ながらご覧のとおり結構貧弱で、軍配は完全にムーニーバレー競馬場のホットドッグに上がった。
 

 とかく時間がないので、折角来たのに優雅にメシを食わず、というのもいま考えれば惜しい話だが、まあ、また次回に行ったときにでもゆっくり食えばいいのだ。


 さあ、そして、いよいよ、メルボルンカップの時間が近づいてきた。


 この年の人気はコーフィールドカップ4着ながら斤量53.5キロのアメリカ産馬、MAD RUSH。それに続くのが、トップハンデながら重賞4連勝中のSEPTIMUSだ。


 荷桁の本命はNOM DU JEU。コーフィールドカップ2着をはじめ、G1で2着~3着続きととにかく安定感がある。これの単勝を40ドル。


 もう一頭、上がり馬でも買うか、ということで、前走でジロング・カップという田舎の重賞を勝ち上がって来たBAUERという馬の単勝を10ドル押さえた。こちらは人気薄。どちらもブックメーカーから購入。


 さあ、馬券も買ったし、あとは祈るだけだ!


フレミントン競馬場


 レースに先立って、オーストラリア国家斉唱。このときばかりは場内が厳かな雰囲気に包まれる。


 だが、歌い終わると、一転、大歓声の中、各馬ゲートイン!ボルテージも最高潮!


フレミントン競馬場


 スタートが切られると、すさまじい大歓声!


 うおお!いけーロイド!ブラウン!!(買ってる馬の騎手2名)


 レース最後の直線まで、一団で進み、最後の直線を迎える。本命のNOM DU JEUはまったく伸びてこない。だが諦めかけた荷桁の目に飛び込んできたのは大外からものすごい勢いで追い込んで来る、期待薄だったほうのBAUERである!


 「ブラウン差せ~!!」


 もうこうなれば国籍は関係ない!日本語で叫びまくる荷桁。


 しかし完全に抜け出した先頭の馬も頑張っている!ひい!勘弁してくれ!


Melbourne


 そして両者は並んだところでゴール。勝負は写真判定に持ち越された。


 訳の分からない日本人が穴のBAUERの単勝馬券を持っていたので、周りのオーストラリア人も「あれはBAUERが差した!」「何でこれが買えた!?」と興奮気味にまくしたてる。


 そして数分後、写真判定の結果は・・・


 BAUERハナ差の2着! _| ̄|○


 崩れ落ちる荷桁を見て、周りのオーストラリア人たちは大笑い。まあ、なんかよくわからないけど、ウケてるからいいや。







 今でも悔しいのでYoutubeなんかはったので是非見てほしい。
 荷桁の悔しさを共有してくれたまえ。


 とまあ、そんなこんなで、2008年のメルボルンカップは荷桁の買っていたBAUERではなく、大穴のVIEWEDが勝利を収めたのでした。


 あーあ、しかし惜しかったなあ・・・。


 でも、レース前の雰囲気といいレースの盛り上がりといい、ほんとに競馬やってて良かった~という極上の気分に浸れるレースであった。日本の競馬とはまた一味違う、競馬の世界がここにはあります。いや、これまじで。




 


>>フレミントン競馬場レポートその7へ



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