ハッピーバレー競馬場 その2 ~路面電車で競馬場へ~ そこに競馬があるから 忍者ブログ
日本国内、海外の競馬場の訪問記です。こんなことしてていいのかなあ。でもやめられない。

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Hong Kong
跑馬地・Happy Valley停留所周辺


*ハッピーバレー競馬場レポートの続編です。
初めからお読みになる方はこちらからどうぞ。



 さて、香港・マカオに旅打ちにやってきた荷桁とMであるが、まず最初に訪れたのは、香港島にある競馬場、ハッピーバレー競馬場である。


 香港には現在2か所の競馬場がある。ひとつが新界にある沙田(シャティン)競馬場、そしてもう一つがこれからご紹介するハッピーバレー競馬場だ...

まずはハッピーバレー競馬場と香港競馬の歴史についてざっと触れておこう。


 ハッピーバレー競馬場は香港島の跑馬地(Happy Valley)というところにある競馬場だ。跑馬地と書いて英語ではHappy Valleyと読ませるが、競馬新聞などの表記では、特にこの競馬場の名前を指して言う場合は「快活谷競馬場」となることもある。ハッピーバレーという地名が先にあったのか快活谷という名が先にあったのかは知らないが、この訳は非常に小気味いい感じだ。幸福谷とか吉祥谷とかではなく快活谷というのが秀逸ではないか!


 ひとまず我々としては、路面電車の行先など地名としてのハッピーバレー=跑馬地、競馬新聞などに出てくる際のハッピーバレー競馬場=快活谷馬場と覚えておけばほぼ問題ない。ちなみにハッピーバレーは英語発音に倣えばハッピーヴァレーと表記するのが筋なのかもしれないが、まあ、ムーニーバレーもムーニーバレーで通しているので「バレー」にさせていただく。


 今回紹介するハッピーバレー競馬場は香港競馬の黎明期からある競馬場だ。


 1845年頃には当時イギリスの植民地であった香港でポニーを用いた競馬が行われたとされる。1846年には現在地にハッピーバレー競馬場が建設され、競馬開催が行われていたとされ。1884年には香港ジョッキークラブが設立された。当初は競馬の管理・運営のみで馬券発売は民間業者が行う形態で騎手もアマチュアであった。


 その後、戦争、日本統治、そして再びのイギリス統治など時代の流れに翻弄されつつも、香港では脈々と競馬が行われていった。1960年には本家イギリスのエリザベス女王の認可を受け、香港ジョッキークラブはロイヤル香港ジョッキークラブへと名称を改める。中国語で言うと「香港賽馬会」。香港で競馬は「賽馬」という賽はサイコロの賽だから馬のバクチという意味なのだろうか。


 1970年代になると、香港の経済発展とともに、競馬もより一層収益力を増していくことになる。1971年にはアマチュア騎手制を改め、騎手をプロ化。競馬は香港唯一の賭博、また庶民のよき娯楽として売り上げを伸ばし、福祉やインフラ整備などの面で競馬が資金集めに一役買っていくことになった。


 1978年には郊外の新界地区にシャティン競馬場がオープン。ハッピーバレーとの2場体制になり、現在まで競馬は香港庶民の娯楽の王様として続いている。


 現在、香港の人口は約700万人だが、JRAの年間売上の1/3の売り上げ規模を誇っているとされ、驚異的なまでの競馬人気を誇ってる。

 よく考えていただきたいのだが、香港の競馬場は2つだ。しかも2場同時開催はない。つまり日本よりもはるかに少ない人口とレース数でそれだけの売り上げをあげているということなのだ。


 しかも売り上げは年々上がっているというのだからおそろしい。


IMG_8839


 香港競馬の売り上げを下支えしているのは、写真のような場外馬券売り場(OCBという)が香港だけで約125ヶ所もあって、ちょっとした繁華街を歩けばすぐに見つけることができる。

 中では馬券のほかサッカーくじ、宝くじなどを買うことができる。オーストラリアでもそうだが、こうした小さい場外馬券売り場がたくさんあるというのは大事なことだ。まあ、日本のようにバクチアレルギーが強い国だときついかもしれないが。


 現在では、都心にあるハッピーバレーが平日(だいたい水曜日)にナイター開催を行って、郊外にあるシャティンが土曜もしくは日曜日の昼間にレースを行うというのが基本形になっている。週2日開催だ。

 
 国際レースなどの大きいレースは基本的に設備がしっかりしたシャティンで行われ、ハッピーバレーは地元の条件戦や特別戦が中心となる。


 イメージとしてはハッピーバレーが大井で、シャンティが府中とでも言おうか。もちろん、大井と府中ほどの格差はないのですがね。あくまでイメージです。


 以上、ここまでざっとハッピーバレー競馬場と香港競馬の歴史について駆け足で述べてきましたが、お分かりいただけましたでしょうか?


 要約すると、最初にハッピーバレー競馬場が香港島にできて、戦後になって郊外にシャティン競馬場ができて、現在ではハッピーバレーが平日ナイター、シャティンが週末昼間の開催が基本になっている。んでもって香港では競馬が非常に人気のある娯楽で売り上げがすさまじいことになっている。と、このへんだけ覚えていただけると助かります。


長洲島 Cheung Chau


 さて、では説明臭い話は終えて、レポートを始めよう。


 荷桁とMは2009年2月24日(火)に香港入りした。翌25日水曜日のハッピーバレー競馬場ナイターで早くも香港競馬デビューすることになったのである。ナイター開催なので明るいうちはどこかに観光にいくことに。

 フツーの人であれば市街地を歩き回ったりするのだろうが、あいにく荷桁もMもフツーではないので、ホテルの近くでたまたま発見した高速艇が気になったのでテキトーに乗って、長洲島という離島に遊びに行った。上の写真はその長洲島の港である。


長洲島 Cheung Chau


 長洲島は特にこれと言って何があるわけでもない島だ。日本の漁師町もそうだが、港の近くにこうした路地が広がっていてそのあたりをプラプラ散歩する以外には特に見るものはないがこういうのが好きなら楽しい島だ。海水浴もできるらしいのだが、冬だったのでしなかった。まあ、砂浜はゴミだらけであまり泳ぎたいとも思わなかったが。


長洲島 Cheung Chau


 砂浜は汚いが、この島のシャコのにんにく炒めはひっくり返るほど美味かった。本土の高級レストランではいくらかかるのか知らないが、この島の海岸沿いにあるレストランでは安く食べられる。これ食べるためだけにまた行ってもいいくらい美味かった。非常にビールも進んで、帰りの船では爆睡であった。


 夕方ごろに長洲島から香港島に戻って、ハッピーバレー競馬場に向かうことに。途中、路上で競馬新聞を売っている店を見つけたので、購入してみると、ハッピーバレーのナイターは19時過ぎの発走ということだった。やや早く着いてしまいそうだが、まあ何とかなるだろうということで出発する。


Hong Kong 香港


 ハッピーバレーには香港名物の2階建て路面電車で向かう。我々競馬好きの都合のいいことに、路面電車の系統で跑馬地(Happy Valley)行という電車がガンガン走っているのである。それに乗って行けばハッピーバレーにご到着というわけだ。電車に行先は書いてあるのでご安心を。


Hong Kong


 路面電車に乗ったら、せっかくなので2階に上がってみるといいだろう。看板がすれすれを通過していき、まさにこれぞ香港という気分である。


Happy Valley Racecourse 快活谷馬場


 ハッピーバレーの停留所を降りると、すぐそこが競馬場だ。ナイターの照明がついているのでまず迷うことはないだろう。


 ハッピーバレーは香港の高級マンション街ということだが、この日ばかりは競馬オヤジでにぎわう一角になる。


 次回以降、ハッピーバレー競馬場の場内に侵入します。


 

>>ハッピーバレー競馬場レポートその3へ





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