日本国内、海外の競馬場の訪問記です。こんなことしてていいのかなあ。でもやめられない。
そこに競馬があるから > 姫路競馬場 > 姫路競馬場 その14 ~姫路競馬場 特観席~
姫路競馬場のスタンド2階
*姫路競馬場レポートの続編です。
初めからお読みになる方は姫路競馬場レポートその1からどうぞ。
また、この記事は姫路競馬場レポートの2016年8月の訪問記事です。
この訪問の分だけをお読みになる方は姫路競馬場レポートその8からどうぞ。
さあ、長くなってまいりましたが、今回も姫路競馬場レポートでございます。
比較的淡々とではございますが、ここまで、姫路競馬場のスタンド1階、そして2階と姫路競馬場の現在の様子をなめまわすように見て回っている次第でございますが、今回のレポートでは、タイトルにありますとおり、姫路競馬場の特観席を見てまいります。
実は荷桁は過去の訪問時に姫路競馬場の特観席には入ったことがないため、今回の訪問が初の姫路競馬場特観席ということになります。なにはともあれ、まずは特観席の入口に行くところから話を進めてまいりましょう..
姫路競馬場の特観席は、スタンド1階にある「特別観覧席入場券売場」というところで券を買うと入ることができる。写真は帰りしなに撮影したので下に置いてある看板には「本日は終了しました」などという張り紙が貼ってあるが、これは気にしないでおくんなさいな。
ここに入ると係の女性が立っていて、その傍らに券売機が置いてあるので、そこで入場券を購入するシステムになってる。ちなみに、価格設定は姫路本場開催時が2000円、場外発売日で1000円と、園田競馬場と同様、かなり強気の値付けになっている。まあこれでも売れるということはすなわち適正価格ということで、いいことではあるのだが・・・。
姫路競馬場の特別観覧席はこんな感じになっている。
実はほとんどが喫煙可能なエリアになっているので嫌煙家の方にはあまり優しくない構造になっている。
というより、多くの方が、ここまで読んで禁煙喫煙はさておき「座席はどうなっているんだ?」という疑問をお持ちのことだろうと思うので、そのへんの種明かしをしていくことにいたしましょう。
実は姫路競馬場の特観席は自由席制となっている。
5階に上がると、このような古い喫茶店のような低いテーブルとフカフカした椅子があるため、各々好きな場所を確保して、ゆったりと馬券の検討ができるというシステムでやっているのだ。なので、座席が確保されているわけではないが、逆に言うとクソ暑い中で常に屋外の席で過ごさなければならないということもないので快適と言えば快適である。京都競馬場のラウンジシートの、屋内まで自由席になったバージョンと言えば、イメージしやすいだろうか?しづらいわな。すみません。
ごちゃごちゃ述べたが、上記のとおりで、ひとまず姫路競馬場においては指定席というものはなく、あくまで特観席なのだということは覚えておいたほうがよいだろう。
少し見づらいかもしれないが、写真右手の奥に券売機が並んでいる。馬券売り場はそんなに大きくはないが、この日はそんなに混んでいなかったので、まったく並んだりすることもなく、実に快適に馬券を購入することができた。
客層はフツーのおじさん、おばさんから、作業着姿の土建業風などまあ、いわゆる競馬場でよく見る風情の人々なのだが、さすがに学生風や年金生活者はほとんどいなかった。馬券外の支出に1000円、2000円をかけられるかどうかという部分を加味すると、まあそのあたりに収斂していくのだろうな。ギャンブルを楽しもうと思うと定期的な給与所得があるというのは非常に重要であるということをしみじみと感じる次第だ。
机と椅子はやや低めのいい感じの趣だ。町工場の応接室に置かれているのが似合う感じだ。暑い日についついダラダラと社長と話し込んでしまい、事務のねーちゃんが入れてくれたアイスコーヒーのコップに水滴がたくさんついてしまって机に滴っているような・・・そんな机と椅子である(さすがに意味わかんないですよね)。
ひとまず、荷桁のように暑い日は喫茶店でダラダラするのが日課というタイプには非常に居心地のよい空間である。
禁煙コーナーはけっこう人気で、各テーブルとも常連っぽいオッサンがしっかりと確保していた。このようなシステムなので女性だけで行く場合はちょっとしんどい部分があるかもしれない。まあ喫煙席でも気にしないわよというグループであれば問題なかろうが、単身だと少し浮いてしまうし、まして禁煙席はなかなか確保もしづらいだろう。本場開催が再開した際には女性席みたいなものも作ったほうがいいんじゃなかろうか。
さすがに5階だけあって、けっこう高い。眺めは抜群だ。
以前にも姫路競馬場のスタンドは横幅はないが上背はある、というように述べたことがあるが、何となくお分かりいただけただろうか?
下にあるのは姫路競馬場の食堂兼無料休憩所だが、上から眺めてみると、屋根の構造的に、どうやら先に飲食店があって、あとから飲食スペースである無料休憩所が備え付けられたのかもしれないなということが想像できる。こうしたしょうもないことではあるが上から眺めるからこそ発見できることかもしれませんな。偉そうに言うことではまったくありませんが・・・。
この特観席のウリとして無料ドリンクサービスというものがある。なんだそれ?と思われるかもしれないが、端的に申し上げると、この自販機がすべてタダで飲めるということである。荷桁はジュースはほとんど飲まないし(嫌いなわけではない)、コーヒーもあまりガバガバ飲めるクチではないので、基本、水かお茶しか飲まず、あまりこのサービスの恩恵は受けないタイプなのだが、毎日アホほどペプシを飲むぞというタイプの方などにはこのシステムはいいかもしれない。
そうか、たとえば焼酎だけ持ち込んで、ここのジュースやお茶でそれを割るというのもいいかもしれないな。主催者的にはあまり推奨したくない使い方だろうが・・・。
また、この特観席には売店兼食堂のようなお店が一軒あるが、こちらについては次回のレポートにてお伝えすることにしよう。
ちなみにこの特観席にもちょいちょいいい感じの看板があった。
地方競馬場の看板の日本語というのはおかしなことが多いのだが、ここでも「機械が停止のため」という、気持ちは分かるが普通は「機械が停止するため」じゃねえのかなあ、というようなビミョーに審議の対象になりそうな日本語が見受けらたりして、まあこれはこれでいい感じだ。
このような他の場ではあまり見られない、生々しい看板も見受けられた。過去、園田もいろいろあったが、ここ姫路もいろいろあったのかもしれないのう・・・。
さて、馬は走っていないが、一応特観席はスタンドの外の席にも出ることができるので、ガタガタする重たい引き戸を引きまして、一応出てみることにいたしました。
さすがに古くはなっているが、屋根の近い感じが素敵。
昭和にタイムスリップしたかのような心地よさがある。おそらく昭和の時代からほとんど変わっていない光景なのだろう。
机も椅子はスタンダードなタイプ。なんともほこりっぽい感じだ。またこのスタンドに歓声が戻る日を静かに待っているという感じがする。
そして、眺望はさすがのもんである。こののどかな眺望あっての姫路競馬場である。
さて、いかがでしたでしょうか。姫路競馬場の特観席。地元民の地元言葉が飛び交うディープ空間ではございますが、そのぶん非常にまったりした空間でございますので、もしもお金に余裕がおありの方は、是非足を運んでみてくだされ。
姫路競馬場レポート、もう少しだけ続けます。
>>姫路競馬場レポートその15へ
*この競馬場が好きな方はこちらの競馬場もお好きだと思われます。
園田競馬場 その1 ~園田競馬は尼崎~
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*姫路競馬場に関する記事は以下にもあります。
姫路競馬場 その1 ~初夏だけのパラダイス~
姫路競馬場 その2 ~パドックとエリザベスクィーン~
姫路競馬場 その3 ~いろいろと姫路スタイル~
姫路競馬場 その4 ~いつか勝利する日~
姫路競馬場 その5 ~追加レポート前編~
姫路競馬場 その6 ~追加レポート後編~
姫路競馬場 その7 ~いまひとたびの姫路へ~
姫路競馬場 その8 ~姫路競馬場 アクセス~
姫路競馬場 その9 ~姫路競馬場の現在~
姫路競馬場 その10 ~姫路競馬場のスタンドに近づく~
姫路競馬場 その11 ~姫路競馬場のスタンドをぶらり一周する~
姫路競馬場 その12 ~姫路競馬場 スタンド1階~
姫路競馬場 その13 ~姫路競馬場 スタンド2階~
姫路競馬場 その14 ~姫路競馬場 特観席~
姫路競馬場 その15 ~姫路競馬場 グルメふたたび~
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