そこに競馬があるから

日本国内、海外の競馬場の訪問記です。こんなことしてていいのかなあ。でもやめられない。

姫路競馬場　その２５　～姫路競馬場の内馬場～

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姫路競馬場

＊姫路競馬場レポートの続編です。
　初めからお読みになる方は姫路競馬場レポートその１からどうぞ。

　さてさて。今回も姫路競馬場レポートでございます。

　前回のレポートでは姫路競馬場のコースとその周りを見てまいりました。今回はその流れで姫路競馬場の内馬場の様子を見ていきたいと思います。前回のレポートではコース全般の話をしつつゴール板やビジョンなど、休止前の姫路競馬場と比べて変わっているもの、変わっていないものを取り上げながらワイワイやっていた訳でございますが、今回取り上げる内馬場につきましてはこれはもう、問答無用で以前とはガラッと変わってしまっている部分のため、レポート一本使ってみっちりその様子を見ていきたいと思います。

　なかなかスタンドやグルメの話が始まらず、ヤキモキされているかもしれませんが、こういうところを細かく見ていくのが当ブログのスタイルでございますので、そのあたりはあしからずご了承ください。ってな訳で姫路競馬場の内馬場の様子でございます...

　さて。そんな訳で、姫路競馬場の内馬場である。

　ここまでの流れをよく知らずにこのレポートにたどり着いてしまったという方は、姫路競馬場の内馬場がガラッと変わってしまったと言ってみたところで何が何やらよく分からないだろうから、復習も兼ねて今一度姫路競馬場の内馬場の昔の様子から見ていくことにしよう。

　上の写真は2008年に姫路競馬場を訪問した際に撮影した写真だ。姫路競馬場の内馬場はかつては児童公園・球技場としてこんな感じで別途入口があり、競馬がない日には市民たちに親しまれていた空間であった。

　近隣の中高生にとってはマラソン大会などでも使用するらしく、中を走ったことがあるという方も探せばけっこういることと思う。荷桁も大阪在住時に近隣の広嶺中学校出身者に話をうかがったことがあるが、やはり姫路競馬場と言えばマラソンの思い出なんだそうな。

　内馬場の中はこんな感じで、芝生や遊歩道がある感じ。サッカーゴールがたくさんあるので、球技場というのはサッカー場やフットサル場として機能していたのであろう。

　そんな姫路競馬場の内馬場だったが、2012年からの休止期間の間にその姿をがらっと変えることになる。看板にあるとおり、姫路競馬場の近隣を流れる船場川の増水に備えて、姫路競馬場の内側に調節池が作られることになったのだ。

　見てのとおり、内馬場の駐車場でない部分、約半分が掘削され、調節池となる計画になったのである。

　こちらは2016年の8月、まさに工事が進んでいる時期に姫路競馬場を訪問した際に撮影した写真である。

　内馬場には重機が持ち込まれ、作業員さんの詰め所までできており、掘削工事が進められていた。

　まあ、こんな写真見せられても多くの方はリアクションに困るとは思うが、とりあえずこんな感じで姫路競馬場の内馬場の東半分は2012年～2019年頃にかけてガリガリ掘られて調節池にする工事が進んでいたということで覚えておいていただければと思います。

　一応完成予想図はこんな感じであった。単純に調整池にしておしまいという訳ではなく、平時にはこれまでどおりグラウンドとして使用できるという形での工事のようであった。

　さて。そして2020年1月。この工事がどうなったのかということで、しっかりスタンドの上から内馬場を写真に収めたので見ていくことにしよう。

　まずは内馬場の東側だ。以前の青々とした芝生はさすがにきれいさっぱりなくなってしまっている。右手の方に調節池が、そして左にはサッカー場が存在しているようである。

　お次は西側だ。先ほどのサッカー場がある以外は以前と同様、駐車場が大部分残っている感じである。姫路競馬場の内馬場の駐車場についてはこちらのレポートでも触れているので、詳しく知りたいという方はご覧くだされ。

　さて。それではそれぞれのエリアを詳しく見ていくことにしよう。まずは最東端の調節池からだ。

　見てのとおりかなり深く掘削されているようである。先ほどの図面などを見ている感じ、導水路につながるトンネルの入口のようで、ここが溢れたら隣のサッカー場の方にまで水が行くという仕組みになっているようだ。

　そしてその脇がサッカー場である。かなり立派なサッカー場で、人工芝で一年中快適に利用できるようだ。このサッカー場は姫路競馬場スポーツセンター（ひめたんスポーツクラブ）として整備されており、競馬場スタンド内にある卓球場（後のレポートで詳しくやります）と併せて、公共のスポーツ施設として、一般利用が可能になっている。

　サッカー場としてでなく、フットサルコートも３面取れるとのことだ。ウェブで予約が可能なようなので気になった方は「ひめたんスポーツクラブ」で検索してみてくれたまへ。

　ちなみにこの内馬場で面白いのはこちらの施設。これ、一体なんだと思います？まあ、これ、前回のレポートでも紹介しているのでもう分かっている方も多いと思うんですけど、実はここは姫路競馬の1800mレースのスタート地点なんですよね。んで、あの内馬場にせり出しているコンクリートのステージみたいなのは何かって話なのだが、これ、実は発馬機（ゲート）が退避するスペースなんですね。そう。姫路競馬場は内馬場を掘削してしまったがゆえに、スタートして発馬機が退避する十分なスペースがなくなってしまったんです。そこで、こんな感じの台を作って、そのスペースを確保しているというわけなんですね。

　ってなわけで、実際に1800mのレースが行われると、こんな感じで発馬機が退避します。まあ、これもこんなもん見て「おお。なるほど」となる人と「だからなんや？」となる人とで人類が二つにバッサリ別れることと思いますが、当ブログはとことん前者の方に寄り添っていきたいと思いますので、何卒よろしくお願いいたします。

　さて。そして西側に目を遣ると、こんな感じで駐車場になっている。こちらのレポートでも詳しくやったが、この姫路競馬場の内馬場の駐車場は本場開催時には使用されないものの、場外発売時やWINS姫路を利用する際はメインの駐車場なので、姫路競馬場にとってはかなり大事な駐車場だ。別に姫路競馬場に車で来ることはないという方も多いかもしれないが、一応覚えておいていただければと思います。

　ちなみに、内馬場でも調節池やサッカー場以外の周辺部分、すなわち花壇や植え込みなんかは以前の姫路競馬場から変わっていないので、そのへんはご安心くだされ。

　さて。そんな訳で姫路競馬場の内馬場の様子でございました。図らずも10年以上かけてちょいちょい訪問していたおかげで変わりゆく内馬場の様子を記録できてしまいましたな。次回以降の姫路競馬場レポートも、そんな感じでなるべく過去の写真を使いつつ、姫路競馬場の変化が分かるようにしていければと思いますので、引き続きよろしくお願いいたします・・・。