帯広競馬場 その2 ~ばんえい競馬~ そこに競馬があるから 忍者ブログ
日本国内、海外の競馬場の訪問記です。こんなことしてていいのかなあ。でもやめられない。

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帯広競馬場
帯広競馬場パドック


*帯広競馬場レポートの続編です。
初めからお読みになる方は帯広競馬場レポートその1
からどうぞ。





 さて、帯広競馬場レポートを続けていこう。


 旭川と同様に、パドックから攻めてみることにする。


 パドックはゴール地点のすぐ近くにある。コース脇にパドックがある競馬場は海外ではよくあるが、日本では珍しいパターンだ...




帯広競馬場

 でけえ!


 初めて見たばんば(ばんえい競馬の馬のこと)だが、こんなにでかいものなのか・・・。これはテンションが上がる。


 調べてみるとアメリカから輸入したベルジャン種・ペルシュロン種・ブルトン種などの重種の馬がいろいろと混血していったのがいまのばんえい競馬の馬なんだそうだ。


 馬体重は1トン以上にもなり、サラブレッドの倍以上だ・・・。馬一頭で10馬力という訳の分からない力を発揮する馬もいるらしく、この馬たちにお目にかかるだけでも行く価値有りの競馬場だ。


Obihiro 帯広


 このでかいのが重りとジョッキー(計500キロくらい)を乗せたそりを引きながらレースをするわけだが、当然のことながらジョッキーも、平地のジョッキーとは違って斤量が75~77キロくらいになっていて、不摂生な荷桁よりも重たい設定となっている。(写真の騎手が重いというわけではないので悪しからず)


 なかでも林義直ジョッキーは、身長が191cm(!)ということで、世界一でかいジョッキーとのこと。もはや人馬共に世界最大級の競馬となっているのだ。このジョッキーにお目にかかるだけでも行く価値有りの競馬場だ。


佐藤希世子


竹ケ原茉耶


 一方で、そんなパワー系の職場にもかかわらず、女性のジョッキーも2名在籍している。(註:2008年現在)


 パドックでは馬がぐるぐる廻ったあと、騎手が騎乗し、ぐるぐると廻って、やがて列をなしてスタート地点へとむかう。このあたりのながれは平地の競争とまったく変わらないながれになっている。


 スタート地点に着くと重りを装着し、レース開始。


Obihiro 帯広


 レースは8~10頭立ての、直線セパレートコースだ。


Obihiro 帯広


 途中に2つの坂道があり、この坂道をスピーディーに越えられるかが勝負の分かれ目である。


帯広競馬場


 スピードは人が早歩きするくらいなので、観客たちはわいわい言いながら馬についていくことができるのも平地と違っておもしろいところだ。


 ばんえい競馬は少頭数のわりに結構高配当が多いことでも知られており、その予想は難しいと言えよう。


 いろいろなところで見る限り、予想のポイントとしては馬によって得意な馬場状態と不得意な馬場状態があるので、そこをおさえておくことみたいだ。


 あとは展開。フツーの競馬のように、最初から最後まで走りっぱなしということはありえず、途中勝負所の前で、馬が息を入れたりする間合いがあるのだ。こういった展開を読んで、騎手が駆け引きをしながら仕掛けどころを探っていくのだが、これが当然のことながら勝負の分かれ目となる。

 人気馬が後方待機で届かず、という中央競馬みたいな展開もけっこうあるので、4頭や5頭の馬連BOXでも意外と配当がついて楽しめるぞ。


Obihiro 帯広



 地元のおっちゃんたちは外すと「あれは八百長だ!」とか何とか言ってるが、まあ、そうなのかもしれないけれども、常連でない我々にとってはとりあえず物珍しい競馬なので、馬券が外れても、物見遊山的にレースを楽しむことができるのがおいしいポイントだ。


 荷桁はここも他の地方競馬場と同様に強い馬が勝つのではなく「今日、勝たなくてはならない馬」という馬が勝ちに来ると思っているので、その見極めをしたいと思っているのだが、なかなか研究が進まない。一度、ゆっくり時間をかけてデータをとっていきたいものである・・・。


 


>>帯広競馬場その3へ




*この競馬場が好きな方はこちらの競馬場もお好きだと思われます。

 札幌競馬場 その1 ~北のシティ競馬~
 旭川競馬場 その1 ~北に競馬があるから~
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*帯広競馬場に関する記事は以下にもあります。

 帯広競馬場 その1 ~富良野をぬけて帯広へ~
 帯広競馬場 その2 ~ばんえい競馬~
 帯広競馬場 その3 ~あえての2階~
 帯広競馬場 その4 ~進むばんえい十勝~


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