そこに競馬があるから

日本国内、海外の競馬場の訪問記です。こんなことしてていいのかなあ。でもやめられない。

園田競馬場　その１１　～第五・第六投票所～

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園田競馬場第五投票所

＊園田競馬場レポートの続編です。
初めからお読みになる方は園田競馬場レポートその１からどうぞ。

　明けましておめでとうございます。２０１６年も”そこに競馬があるから”をよろしくお願いいたします。

　新年しょっぱなの記事が園田競馬場の第五投票所・第六投票所というすこぶる華のない（失礼）記事で大変恐縮ではございますが、話の流れ上、続けて行かなくてはなりませんので、何卒ご容赦ください。

　さて、繰り返しの説明になってしまい、くどいのですが、今一度説明をしておきますと、園田競馬場には、メインスタンドの周囲に、補助的な投票所が３つ存在しております。スタンド東側に別館のような形で第四投票所が。そしてスタンド南側、パドックのあたりに第五・第六投票所が出っ張るように存在しています。前回までのレポートで、メインスタンドと、第四投票所につきましてはあらかたご紹介をしましたので、今回はさらに地味にはなりますが、第五・第六投票所にスポットを当ててご紹介をしていきたいと思います...

　まずは数字の順番通り、第五投票所のほうから見て行くことにしよう。

　第五投票所はご覧のとおり、園田競馬場メインスタンドのやや西寄りの南側に出っ張るように存在している投票所である。

　園田競馬場のスタンドとは別棟になっているが、ご覧のとおり屋根でつながっているので、何となくファンの間では同じような建物として認識されていることが多いだろう。上の写真の右側がメインスタンド、左側が第五投票所だ。

　第五投票所は投票所を名乗っているだけあって、そのほぼ正方形に近い建物の４辺ともにみっちりと穴場が存在している。

　かつて本場集客が凄まじかった時代にはこの穴場にもずらりと人員が配置され、さぞかし壮観だったことだろう。

　現在もパドック寄りの一画には予想屋の大黒社がブースを構えており、かつてはかなりの人の流れがあったであろうことが想像される。

　しかし、現在はこのとおり、穴場のほとんどが閉鎖をされている。もちろん、今後もＪＢＣや余程の集客が見込めるときなどは稼働する可能性はあるのかもしれないが、平時の開催では非常に物静かな一画になってしまっている。

　そうは言いながらも、メインスタンドと接している方の辺に関しては、写真のように馬券の発売機も稼働しているため、建物としてはまだ死んでいないことがうかがえる。是非とも本場動員に力を入れてもらい、多くの窓口を再稼働させてもらいたいところだ。

　さて、お次は第六投票所に移ろう。

　こちらはパドックに程近い、スタンド南側のちょうど中央部分あたりに存在している。こちらもメインスタンドとは別棟ではあるのだが、第六投票所の屋根とメインスタンドの２階が一体化しており行き来が容易なため、こちらも事実上、同じ建物として意識されていることが多いだろう。

　こちらも第五投票所と、状況は大差なく、平時の開催では基本的に投票所としてはほとんど機能していない状態だ。

　パドックに近いと言う立地を活かして、投票所の一部を飲食店に改装するなど、もはや投票所としてやっていくというよりも、別の活路を見出しているふしさえある。

　本来一番にぎわうはずのパドックとスタンドを結ぶ導線になるはずの一画だが、この物悲しさである。

　まあ、こちらも本場動員を何とかしないとかつての賑わいを取り戻すのは難しいのかもしれないな。

　あまりしけた話ばかりしていても仕方ないので、第六投票所の見どころを紹介しよう。第六投票所での注目スポットは２階である。脇にあるやや不可思議な形をした階段で上がってみるべし。

　見よこの見事な左馬（ひだりうま）。

　こんなペイントが施されているのって、なかなか遊び心があってステキではありませんか？

　左馬ってなんやねんという方のために、大辞林からそのまま引用すると、

　左馬とは「馬」の字を左右逆に書いた文字。縁起物の文字とされる。〔「うま」を逆に読んだ「まう（舞う）」が古来めでたい席で催されるからとも，「馬」の字の下の部分を財布の巾着に見立ててお金がたまるからとも言われる〕

　とのことだ。

　確かに写真を見ると、馬の字の下のところはがっつり巾着のようになっており、いかにもお金が貯まりそうな雰囲気である。

　皆さんも園田競馬場に来ましたら是非この左馬に願をかけていただきたいところである。