園田競馬場 その17 ~園田競馬場グルメ 明石屋のたこ天・西ホルモン・園田屋ほか~ そこに競馬があるから 忍者ブログ
日本国内、海外の競馬場の訪問記です。こんなことしてていいのかなあ。でもやめられない。

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園田競馬場,グルメ
園田競馬場 食堂街



*園田競馬場レポートの続編です。
初めからお読みになる方は園田競馬場レポートその1からどうぞ。







 どうも荷桁です。あっという間に2月ですね。


 さて、ここまで長々と続けてまいりました、園田競馬場レポートですが、馬券ばかり買っていては腹も減ってしまうので、そろそろ食い物の話題に移ることにしましょう。っつーわけで今回からしばらくは園田競馬場のグルメのお話です。


 園田競馬場に限らない話だが、最近は競馬の売り上げ自体は増えているが、本場への動員は中央・地方問わず苦戦しており、それに伴って食堂も撤退や入れ替えが頻発している。競馬場グルメ冬の時代と言えよう。今回からのレポートも古い写真を使っていたりするため、もし行かれる場合は店舗の有無やメニューなど公式サイトなどで最新の情報を入手されることをおススメいたします...




 さて、ではさっそく話を進めて行こう。


 園田競馬場の食料事情だが、お店の数はかつてよりやや減ってしまったものの、まだそこそこあると言える数だ。2016年2月現在、公式サイトの情報では売店も含め、19軒の飲食店が存在している様子。スタンド内には数軒あるだけで、それ以外の多くはスタンド外の食堂専門の別棟に存在している形だ。


 冒頭の写真はその中でも園田競馬場の一番西側にある食堂街だ。この一画の特徴は、外向きに鉄板やおでん鍋が出ており、比較的オープンなお店が多いことだ。見た目はディープなギャンブル場食堂の趣があるが、どのお店も極めて気さくに対応してもらえるので、安心してうろうろしていただきたいスポットだ。



Sonoda Racecourse 園田競馬場



 この並びの一番南側にややごちゃごちゃした一画が存在している。左から焼き鳥日高、明石屋、シャッターを挟んで右に西ホルモンである。どこも狭い間口のお店だ。


 少し前に行った際の写真なのだが、一番左の日高はこの場所からは撤退している(同じ並びに同じ屋号のお店が新たに出ているので移っただけかもしれない)ので、ご注意いただきたいのだが、残りの明石屋と西ホルモンは元気に営業中である。


 まずはこの2軒から紹介していくことにしよう。



Sonoda Racecourse 園田競馬場



 左の明石屋は天ぷらの専門店である。レンコン、サツマイモ、寄せエビ、いかにも関西らしいショーガなどいろいろな種類があるのだが、中でも有名なのは写真右側の”たこ天”である。


 たこ天自体は、関西では比較的多く見られる食べ物ではあるが、明石屋の屋号にもなっている兵庫県明石市は有名なたこの産地ということもあり、この店にとってはリード曲的な一品になっているようだ。お値段は確か150円。


 見ての通り、天ぷらというよりはフリッターに近い独特の衣をしている。荷桁は写真のようにソースをかけて、酒のアテにしてしまうことが多い。上品な天ぷらももちろんいいが、このような揚げ油の臭いをガツンと感じる天ぷらで安い焼酎なんかをあおると、いかにも園田の空気に合っていてグッドだ。


 さらにちびちび食べながら飲むのにおススメなのは左のいわし天。魚は季節ものなので、あったりなかったりするかもしれないが、こちらもソースでいただきつつ焼酎のお湯割りあたりを飲むのが荷桁的には気に入っている食べ方だ。箸でちびちびと少しづつ食べられるのも飲兵衛的にはグッドな一品である。




Sonoda Racecourse 園田競馬場



 さらに酒を注文すると、このようなつまみがさっと出されるところもポイントだ。もちろん、サービスなので、日によっては中身も違ったり、大混雑の日には出なかったりもするのかもしれないが、こうしたサービスもまた楽しみの一つである。そう言えば姫路競馬場の明石屋でもビールを頼んだらたこときゅうりの酢の物をいただいたっけ・・・。



Sonoda Racecourse 園田競馬場


 ちなみに、明石屋の飲食スペースは、外のテーブルと中はカウンターが数席。ただ、内部と外部は特に扉などで仕切られてもいないので、夏は暑く、冬は寒い。


 一度、何故か写真のごとくストーブの上で、誰のものかも分からない、たい焼きが炙られていたことがあった。常連の差し入れか持ち込みであろう。これもまた、関西の安飲み屋っぽいゆるさがあってよい。


 何はともあれ、たこ天が有名でいろんなところで取り上げられているので、そこばかりに目が行ってしまう明石屋だが、正直それだけを狙っていくというのは少々この店の楽しみ方としては違和感を覚える。新世界の串カツ屋で串カツだけをテイクアウトで注文している感じとでも言おうか。


 パイプ椅子に腰かけて、天ぷらにダボダボとソースをかけて、安い焼酎を煽りつつ、虚ろな目でマークシートを塗りつぶす・・・そんな、安飲み屋で心を弛ませつつ飲むイメージで楽しむのがよいと個人的には思う。これは荷桁が平日ガラガラの園田ばかりに行っているから言えることなのかもしれませんが・・・。




Sonoda Racecourse 園田競馬場



 さて、その明石屋の隣にあるのが「西ホルモン」である。西の由来は謎だが、おそらく西さんがやってるとかそんな感じなのだろう。



 ここの名物はずばりホルモンである。



 競馬場でホルモンというと煮込み的なイメージが先行しがちだが、ここ西ホルモンは鉄板でジュージュー言わしてる系のホルモンだ。こちら300円の値付け。


 甘辛いタレにキャベツのアクセントが最高。当地にはやや珍しい豚ホルモンである。いかにもホルモンという臭みがあるので、普段こういう食べ物を食べ慣れていない方は苦手かもしれないが、こういう脂ぎったホルモンで夏のナイター開催時などにこいつでビール飲んだら、もう、あとは何もいらないっつー感じの逸品である。また西ホルモンは夏のナイター開催時に来ると、キンキンに冷えたおしぼりを給してくれるのもまた素晴らしいのである。


 このホルモンで白飯を食べられるホルモン定食は500円だ。非常に飯にも合うホルモンなので、酒のアテだけでなく、食事の際にも是非、西ホルモンへGOである。



Sonoda Racecourse 園田競馬場


 ちなみに、あまり知られていないが、西ホルモンにはおでんもあるぞ。とりあえずおでん置いておくというのが関西風でよろしい。こいつでお湯割り最高だぜ。




Sonoda Racecourse 園田競馬場,園田屋



 西ホルモンをさらに走路の方に進んでいくと、園田屋という店がある。


 ここは酒のアテから、丼ものなど食事ものも揃う、総合的な食堂である。テイクアウトもでき、園田競馬場の中ではもっとも食堂としてはバランスが取れている店なのではなかろうか。



園田競馬場,園田屋


 いかにも園田らしい年季のある店内である。



園田競馬場,園田屋


 基本的には丼・麺・アテと何でも揃うが、荷桁は比較的お酒のアテを求めて来ることが多い。



園田競馬場,園田屋


 アテ系のメニューの中では焼き鳥が美味い。1本200円とやや値付けは高いが、柔らかい部位を使用しており、満足度は高い。丼ものや麺類に一本添える、的な食べ方もアリだ。



園田競馬場,園田屋


 ほかにも、入口脇のショーケースにはおかずの類も充実しているので、好きなものをチョイスすることも可能。写真はカレイ炊いたん。こういうショーケースチョイス系は値段が分からなくて敬遠する人も多いかもしれないが、園田屋は一応ショーケース内の札に値段が書いてあるので、あまり構えずに好きなものを吟味するとよい。


園田競馬場


 天ぷらも一品から注文OK。写真はいかにも関西らしい紅ショーガ天。
 へなへなのこいつにウスターソースをかけて、麦の水割り飲むと最高よ。


 他にも、おでんが人気だったり、寿司もあったりするので、2~3人で来て、シェアしてみるといろいろ食べられてよいだろう。


 店員さんの数も多いので、使い勝手は非常に良い。何となく食事するところに困ったらひとまず園田屋に行っておけば問題ないと思います。



Sonoda Racecourse 園田競馬場,串勝や


 他にもこの並びには串勝やという店もある。その金ナイターと共にオープンした比較的新しいお店である。



園田競馬場,串勝や



 いかにも競馬好きそうな愛想のいいお兄さんたちがやっているお店である。新しいが常連も何人かついている。とは言いながら席数も多く、一見でもふらりと入りやすい雰囲気のお店だ。



園田競馬場,串勝や



園田競馬場,串勝や



 いかにも大阪の串カツ店といった風情のメニューが並ぶ。酒もアテも市中とさほど変わらない良心的な値付けが素晴らしい。ちなみに、串カツメニューのなかにある”ばりき”という商品は、にんにくを梅しそにつけこんだものとのこと。



園田競馬場
  

 ここでいただいたのは串カツ定食650円也。


 ささみ、豚、玉ねぎ、うずらの4本の串と野菜、ごはん、味噌汁という素晴らしい組み合わせである。ちなみに、串カツ定食は関西ではわりとポピュラーで居酒屋のランチ営業なんかでは特によく供されている一品である。


 ソースは上にある、いわゆる漬け禁止系のソースにだぼんとつけていただく。ご飯もしっかりもられており、しっかりしたボリュームだ。ごちそうさまでした。カラーや唐揚げ定食なんかも気になるところだし、また是非行ってみよう。
 



園田競馬場,日高



 さらにもう一軒、最初で少し触れた日高というお店もある。ここはまだ行ったことがないので、次回以降のお楽しみだ。



 さて、この並びにあるお店は、2016年2月現在、この5軒となっている。



 実はこの並びだけで、お店自体は10軒は入れるようになっているのでその多くが空き店舗となり、歯抜けになっているのである。




園田競馬場



Sonoda Racecourse 園田競馬場



 年季の入っていた勝乃家も、比較的新しくて頑張っていたサンテラスもなくなってしまった。悲しいことである。ネットで売り上げが上がった昨今、リアルな本場対策は急務だとひしひしと感じる。


 さて、こんな風情で始まった園田競馬場のグルメ。まだまだ、ご紹介したいお店がありますが、長くなってまいりましたので、また次回以降もグルメの話をしてまいります...



 


>>園田競馬場レポートその17へ





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