日本国内、海外の競馬場の訪問記です。こんなことしてていいのかなあ。でもやめられない。
そこに競馬があるから > 阪神競馬場 > 阪神競馬場 その13 ~阪神競馬場 アメニティホール・馬頭観音~
阪神競馬場
*阪神競馬場レポートの続編です。
初めからお読みになる方は阪神競馬場レポートその1からどうぞ。
阪神競馬場13回目のレポートでございます。
前回のレポートではスタンドからやや離れまして、セントウルガーデンやスペースキッズなどの付帯施設をご紹介してまいりました。
実は阪神競馬場にはこうした公園系の施設の他にも、ちょこちょことスタンド外の施設が存在しております。この際でございますので、ここいらでその施設達を一挙にご紹介しておくことにいたしましょう...
まずはターフィーショップ。
阪神競馬場にはターフィーショップが2か所存在している。こちらのスタンド外のターフィーショップとスタンド1階のターフィーショップだ。見ての通りこちらのスタンド外のターフィーショップはやや立地も悪く場外発売時は休んでいるなど、少し将来が心配なショップである。阪神競馬場でグッズをお買い求めの際は是非こちらのショップも使ってやってください。
続いては競馬場といえばこちら、馬頭観音である。
阪神競馬場の馬頭観音の入口は一見馬頭観音っぽくない感じである。まあ競馬場にある宗教施設なので十中八九馬頭観音なのだが、あまり大々的に謳ってないのが奥ゆかしいと言えば奥ゆかしい。
毎度思うが、ざわざわしている競馬場の中でも馬頭観音に入ると、なぜかふっと静けさが訪れるから不思議だ。
なんとなく競馬場にありながらも競馬場から切り離された空間と感じる。
進んでいくと馬頭観音が現れる。灯篭なんかもたくさんあって厳かな雰囲気が出ているぜ。
見ての通り、石碑系の馬頭観音である。馬頭観世音菩薩の文字がまぶしい。石碑の両サイドに奉納「淡熊會」「野口組」とある。スタンドを作った工務店かなにかかしら、と思ってググってみたらえげつない結果になってしまった。何と「淡熊會」はヤ〇ザでヒットしてくるのである。しかも大阪の博徒系のヤ〇ザとして。野口組に関してはよく分からない。
そもそもこれを見ただけでこの「淡熊會」なる組織がヤ〇ザという確証は何もないので、滅多なことは言えないが、ヤ〇ザの寄付で馬頭観音が建ってるとしたら、少しその背景を調べてみたいものである。
それは競馬界の闇を暴く的な意味合いではなく、大阪の博徒系ヤ〇ザと競馬が歴史的にどう関係していたのかという歴史学的な観点からね。もしかしたら、もともと馬頭観音を建てたのは競馬会とは関係のない宗教組織だったという経緯もあるのかもしれないし、ヤ〇ザが土建業をしていたというのは過去よくあった話でもあり、競馬場建設に関係があったのかもしれない。
もし何かご存知の方がいらっしゃいましたら是非こっそり教えてください。
・・・まあ、この記事をアップしてしばらくしてこのブログが閲覧不能になったとしたらいろいろあったんだと察していただければと思います。まあ、こうして堂々と馬頭観音として存在しているわけだから大したものではないのかもしれないが。
馬頭観音でやたらと盛り上がってしまったが、一応馬頭観音の脇には「一龍大神」なるお社も存在している。
こうして見ると、また一龍會とかいうヤ〇ザもあるんじゃないか?などと疑心暗鬼になってきてしまうのでよくないな。
まあ、見ての通りの小さなお社であるが、何か秘密があったりするんだろうか・・・。
何やらいわくありげな馬頭観音を見た後は、同じくスタンド裏にある、こちらをご紹介しておこう。
アメニティホールなる建造物である。アメニティとは英語で居心地のよさ、などと訳されることが多いが、一応JRA公式サイトによると「ゆったり憩える癒しのスポット」というコンセプトの建物のようだ。一見すると大井競馬場の施設にありそうな色使いだが、阪神競馬場の施設なのでご注意願いたい。
一応、建物内はチャイルドスペース、ビジュアルスペース、リラクゼーションスペースと分かれている。
チャイルドスペースは、授乳やオムツ替えができるコーナーで特に小さなお子様連れの親御さんには利用価値があると思われる空間だ。
しかし、ここで気になるのはこのネーミング。前回のレポートでご紹介した公園のほうは「スペースキッズ」だったのにもかかわらず、ここでは「スペースチャイルド」でも「スペースチルドレン」でもなく「チャイルドスペース」だ。一体なんだろうこのやるせないモヤモヤは。
まあ、当然のことながら乳幼児を連れていない荷桁は中に入ることはできないので、写真はここまでである。
続いてはビジュアルスペースである。
このように阪神競馬場の歴史などが分かる年表などが展示されており、興味深い。
しっかり見だすと、小一時間はみっちり見学できるのでよくないが、興味がある方は一度覗いてみてもよいだろう。
ちなみにここにある図書コーナーは海外の書籍も多数あり、荷桁のような人間にとっては生唾ものの充実っぷりだ。荷桁が香港ジョッキークラブの博物館で購入したのと同じ本まで置いてあった。
コピー機がないのが残念だが、ここにこもって書物を読み漁りたいものである。ちなみにここにある書物の凄さなど微塵も分からない競馬オヤジたちが閲覧用の座席に競馬新聞を広げているのは誠に嘆かわしいことである。
せっかくの書物なんだから、記名して入場するシステムになったとしても荷桁は通い詰めるぞ。
アメニティホール内にはこのように謎の機器も置かれている。
昔のウェブサイトなどを見ていると、どうやらここは3D体験コーナーとかいう有料アトラクションだったようで、その名残のマシンのようである。故障中とあるのが実に切ない。故障してもメーカーもこういういかにも儲からなさそうな事業からは手を引いているだろうしアフターフォローなど望めやしないだろう。ほんと、昔はJRAも金が余っていたんだなあ、ということがよく分かる。
ちなみに、写真がない「リラクゼーションスペース」に至っては現在閉鎖中である。
このリラクゼーションスペースも、できた当初はJRAの競馬場で初のリラクゼーションスペースとしてオープンした先進的な施設だったようだ。バック・リフレッシュコーナー(背中、肩のマッサージ)とフット・リフレッシュコーナー(足のオイルマッサージ)があり、ともに有料のサービスだったようだが、現在は公式サイトでもその存在は黙殺されており、訪問時も特にサービスが行われている気配はなかった。
ここまで書いてやはり思うのが、阪神競馬場は全体的にそこはかとないバブル臭を感じる競馬場であるということだ。
ちょっと不思議な日本語があったり、なんかピントがずれた施設やサービスがあったり(そしていつの間にかなくなっていたり)と、いかにもバブル期のお役所仕事的な発想が要所要所でにじみ出てくる感じである。スタンド1階でご紹介したメディアストリートも然りだ。
まあ、こうしてブログでツッコむ分にはネタになっていいのだが、何となく切ない光景である。
馬頭観音の謎も含め、スタンドまわりもなかなか興味深いなあ。阪神競馬場は。次回も阪神競馬場の話を続けてまいります。
次回までにこのブログが潰されていなければの話ですが。
>>阪神競馬場レポートその14へ
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紹介している競馬場の情報は訪問当時のものですので、競馬場に行かれる際は最新の情報をご確認のうえ、自己責任で行っていただきますようお願いいたします。
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