日本国内、海外の競馬場の訪問記です。こんなことしてていいのかなあ。でもやめられない。
そこに競馬があるから > 釜山慶南競馬場 > 釜山慶南競馬場 その9 ~いざ勝負!釜山ギョンナム!~
釜山慶南競馬場の直線の攻防
*釜山慶南競馬場レポートの続編です。
初めからお読みになる方は釜山慶南競馬場レポートその1からどうぞ。
さて、今回も釜山慶南競馬場の訪問記を続けてまいりたいと思います。
何だかんだ9回目のレポートになってしまいましたが、ここでようやくレースの方を見て行きたいと思います。
このあと詳しく説明してまいりますが、釜山慶南競馬場は比較的新しい競馬場なので、けっこう立派な走路をしていて、レースもなかなかエキサイティングだ。そのあたりを是非イメージしていただきながら読んでいただけますと幸いでございます...
さて、っつーわけで、予想をして馬券を買ったらさっそく外に出てご観戦だコノヤロー。
どうだいこの天気のよさ。こういうところに日頃の行いのよさが滲み出てしまうぜ。まあ、その分、無料送迎バスに乗れなかったりはしているけどな。
釜山慶南競馬場は2002年に開催された馬術アジア大会の会場を改装し、2005年9月にオープンしたという経緯がある。荷桁が訪問したときでも、まだオープンから12年も経っていないという、かなり新しい競馬場である。
アクセスの段でも少し触れたが、立地している江西区は釜山の中でもかなり郊外にあたり、こういう施設をいきなりどかんと建てるにはある意味持って来いだったのだろう。
一応、航空写真も用意してみた。
韓国の競馬というと「日本の地方競馬みたいなもんでしょ?」などと言う人もいるかもしれないが、驚くなかれ、釜山慶南競馬場の一周の長さは2000m。大井競馬場や盛岡競馬場なんかよりはるかに大きく、むしろあの府中より少し小さいくらいの大きさなのだ。ダートコースで釜山慶南競馬場より立派なコースは日本にはないということになる。こんなことを言っては失礼なのだが、意外とちゃんとしているのだ。左回りで直線は460メートルだ。
ちなみに韓国内で言うと、ソウル競馬場が一周1800mなので韓国内においても釜山慶南競馬場はコースの大きさという意味では最大の競馬場なのだ。そんな巨大な競馬場の外周を送迎バスに乗れなかったがために延々と歩かされた荷桁に対して、みんなもっと同情してくれていいんだぜ。
スタンドはこのとおり清潔感がある感じでなかなかよろしい。タバコは喫煙所以外では吸っていけないというのも非喫煙者にはポイントである。
かつて訪れたソウル競馬場は人がムチャクチャ多く、かなりの鉄火場感があったが、釜山の場合はアクセスの問題もあってか、ムチャクチャ人が多いわけでもなく比較的穏やかにレース観戦ができたぞ。以前のレポートでも述べたが、この日のソウル競馬場のメインレースはコリアンダービーなので、場外とは言え釜山もそれなりの動員であったはずだ。それでもまあこの程度で済んでいるということであれば、普段はかなり快適な感じでレース観戦ができるのかもしれない。
さて、そうこうしている間に本馬場入場である。何やら大仰なゲートをくぐって各馬が馬場へと入っていく。そういえば日本では本馬場入場の通路にはこういうゲートはあまり見かけませんなあ。
そして返し馬。
日本のように外ラチいっぱいを歩かせたりという例はあまりなかったが、無難に返し馬をこなしている感じであった。
さて、発走時間が近づくと、ファンファーレ的な音楽が鳴り、ターフビジョンがスタート地点へと切り替わる。見てのとおりの巨大なマルチターフビジョンで素晴らしい。ん?芝コースがないからダートビジョンと言ったほうがよいのだろうか?とりあえず「マルチビジョン」としておこう。
先ほども申し上げたとおり、釜山慶南競馬場は一周が2000mと巨大だ。この日のレースは短いレースが多かったので、スタート地点は遠いところがほとんどで、レースを見る際はこのマルチビジョンに基本的にはお世話になる。
さて、スタートしてビジョンでレースを見ていると、そのうち左側から馬たちがやってくる。お客はまだほとんどがビジョンを見ているので何だか間抜けな感じがするが、まあ仕方ないだろう。
直線の攻防はなかなかのものだ。先ほども言った通り、釜山慶南競馬場の直線は460メートル。日本で言うと阪神競馬場の芝外回りと同じくらいの長さがある。坂はなく平坦コースだが、意外と追込が効き、直線一気もまま起こるコースである。
ラスト1ハロンのあたりでスタンドの前に到達して、そのままゴールとなる。
レースが終わると、騎手だけが下馬して検量に向かい、馬は馬で走路脇の馬道を通って厩舎エリアに引き上げるというちょっと変わったスタイルが取られている。馬を見るのが好きな人にはいいかもしれませんな。
そんなでもってレースが終わるとビジョンに着順が出て、払い戻しが出ると、こういう流れである。まあこのあたりは万国共通でございますな。
まあこんな感じで白熱したレースが進んでいく訳でございます。
数が少ないので何とも言えないが、見た感じの馬場の傾向としては逃げも残るし、追い込みも利くしという感じで、ある意味では偏りがなく、馬の力どおりになりそうな雰囲気はあった。
馬券の傾向としては、まずシンガリ人気の馬は来ず、基本的には上位人気馬同士で決まることが多いが、佐賀や名古屋のように1番人気がすんなり頭でバンバンくるほどの単純さはない。ぐりぐりの馬でも普通にポーンと飛んだりはするので軸選びはけっこう難解だ。ただ相手も大穴が来ない以上、そんなに配当が跳ね上がる訳でもないので、プラスにしようと思うと、相手もある程度狙って絞っていく必要がある。そこもまたむつかしさであろうか。
すごく単純に表現してしまうと、当てるのはさほど難しくないが、儲けようと思うと難しい競馬場という風情である。
荷桁はこの日、ソウル場外も含めて計6レースに手を出して、小当たりが2回のマイナス▲75300ウォンで終了。当初は人気馬から流していたが、どうも配当が渋く、穴の複勝などを試行してみたもののあまりうまくいかず、結局パターンを作れずに自滅してしまったという感じである。。。今思い返しても下手を打ったのう・・・。
一方同行者のUさんは「どうせ訳わからんから」と言いながら、新聞の推奨馬をひたすらボックスで買い続けていたところ、そこそこ当たって、結局トントンくらいでフィニッシュしている。そこからもう少し絞れればプラ転もしそうな風情であった。うーん無欲の勝利である。
っつーわけで釜山慶南競馬場の馬券はやや渋い結果に終わったものの何となくコツ的なものもつかむことができたので、次回こそはリベンジをはかりたいところだ。
さて、少し長くなってまいりましたが、次回以降も釜山慶南競馬場のレポートを続けてまいりますのでもうしばらくお付き合いいただけますと幸いでございます・・・。
>>釜山慶南競馬場レポートその10へ
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*釜山慶南競馬場に関する記事は以下にもあります。
釜山慶南競馬場 その1 ~プサンに競馬しにいくぞ~
釜山慶南競馬場 その2 ~釜山慶南競馬場 アクセス~
釜山慶南競馬場 その3 ~レッツランパーク釜山慶南~
釜山慶南競馬場 その4 ~競馬新聞と入場券~
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競馬場巡りに魅せられてしまった筆者、荷桁勇矢(にげた ゆうや)が、日本の競馬場、海外の競馬場を訪れながらその様子をご紹介して行くブログです。
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