日本国内、海外の競馬場の訪問記です。こんなことしてていいのかなあ。でもやめられない。
そこに競馬があるから > 船橋競馬場 > 船橋競馬場 その15 ~船橋競馬ミュージアムの思い出~
船橋競馬場のミュージアム
*船橋競馬場レポートの続編です。
初めからお読みになる方は船橋競馬場レポートその1からどうぞ。
どうもどうも。荷桁です。今回も船橋競馬場の話をしてまいりたいと思います。
前回のレポートより船橋競馬場のスタンドのまわりにあるものをゆるゆると見ておりまして、その流れで、今回は「船橋競馬ミュージアム」という施設をご紹介できればと思います。
・・・と、ここまで申し上げたところでいきなりお詫びがございます。実は2020年1月11日をもって、船橋競馬ミュージアムは閉鎖となってしまったのでございます。理由はかねており言われておりましたスタンド全体のリニューアルの影響とのことです。工事用車両の出入りや資材の置き場など、リニューアルの際にはいろいろな作業が発生するため、そのためなのではないかと思われますが、荷桁の筆が遅かったせいで、閉鎖後にレポートを出すという極めて本末転倒なことになってしまったことをまずはお詫びさせていただければと思います。
と言う訳で、このレポートのタイトルは~船橋競馬ミュージアムの思い出~とさせていただきました。勿論、スタンドがリニューアルしたあかつきにはミュージアムも復活すると信じておりますので、あまり心配してはいませんが、ひとまず船橋競馬場にはミュージアムというステキな空間があったんだよということでミュージアムに行ったことがある方もない方も、ゆるゆるとお読みいただけますと幸いです。ってなわけでまいりましょう。船橋競馬ミュージアム在りし頃のレポートです...
では早速ミュージアムについて見ていくことにしよう。まず船橋競馬ミュージアムはどこにあったのかという部分だ。上の場内案内を見ていただくと真ん中あたりアタリーナがあるのがお分かりいただけると思う。それを少し左に行って、エレベーターの下あたりに「ミュージアム」と書いてあるのがお分かりいただけるであろうか。ちょっと導線的には分かりづらいところ(というかあまり人が通らないところ)にはなるのだが、ひとまずここにミュージアムは存在していたのである。
以前にもご紹介したが、これがエレベーターで、その左側にある白い建屋がミュージアムだ。
船橋競馬ミュージアムはこんな感じ。いわゆるプレハブというやつで、府中にある競馬博物館のほど大層なものではないが一応キチンと別棟として存在しているのもポイントだ。いや、よくあるんですよね。使わなくなった部屋とかを使ってこういうのやってる競馬場とかって。そういうところとはちょっと気合の入り方が違うよということを是非押さえておいてくれたまへ。
もっとも船橋競馬ミュージアムになる前はこのプレハブも違うことに使われていたとかいうオチもあるかもしれないが・・・。ちなみに船橋競馬ミュージアムができたのは2006年だそうである。
船橋競馬ミュージアムは、基本的に本場開催時に開いていて、中を熱心に見る人もいれば、まったく興味がない人もいて、その前を行き交う人たちを観察するのもまた興味深かった。
たまにあるような「そもそもサラブレッドの歴史とは・・・」みたいな感じの展示ではなく、船橋競馬所属で活躍した人馬を紹介したりしているため、ファン目線でもなかなか楽しめる内容になっていたのもポイントであった。
ちなみに、ナイター時もしっかり利用は可能で、見てのとおりイルミネーション的な装飾がされることもあった。後ほどご紹介するが、篤志家の寄付により作られた施設なので、主催者としてもそれなりにきちっと運営しなくてはいけない、みたいなものはあったのかもしれない。いい意味でね。
さて。御託を並べていても仕方がないので、ミュージアムの中を見ていくことにしよう。
こんな感じで中はそんなに広くはなく、細長い感じ。通路に沿って一周すると、だいたいの展示に目を通すことができる作りになっている。
内容は先ほども申し上げた通り、船橋競馬に所属していて活躍した馬、騎手、調教師などが中心になっていた。活躍時のゼッケンや勝負服、写真などを見ていると、その時代を知らなくても何となく元気な地方競馬の時代を想像することができて、楽しめる内容になっていた。
船橋競馬の歴史や沿革など、荷桁的には非常にありがたい情報なんかもあり、ブログを書く際にも役に立ったということはきちんと言っておかねばなりませんな。
さらに我々世代的に注目なのはマンガ「みどりのマキバオー」に出てきた「サトミアマゾン」という馬の紹介コーナーだ。サトミアマゾンは架空の馬なのだが、マキバオーのライバルの一頭として描かれていて、設定が船橋競馬所属なのである。実際に漫画の中には船橋競馬場のコースなんかが描かれており、そういった部分も当時の写真と比べて見ることができて、なかなか飽きさせない展示内容になっている。
実際問題、我々世代の人間には、地方競馬というものがあるのを知ったきっかけはサトミアマゾンからというケースも多いだろうし(荷桁は違うが)、当時はかなり反響があったのかもしれないな。まあ当時はジャンプの部数も凄まじかったからなあ。
マンガの馬だけでなく、勿論リアルな馬に関する展示もいろいろある。写真はアブクマポーロの功績を称えるコーナー。東海ウインターステークスというのは現在の東海ステークスのことである。
また、トピックスがあると展示内容が変わったりということもけっこうしっかり行われていた。写真は写真家・津乗健太さんの写真展の様子。津乗さんは『人情船橋競馬場厩舎ネコ物語』という写真集を出したので、その流れかと思われます。
また、船橋競馬所属で騎手として活躍後、名伯楽として南関東で不動の地位を築いた調教師の川島正行師の追悼コーナーも彼の死後(亡くなったのは2014年)作られたりもしている。荷桁はちょうど競馬を始めた頃が、まさにアジュディミツオーが南関東のトップとして君臨していた時期だったので、当時を思い出しながら眺めることができ、非常にいいコーナーであった。
実はこのミュージアムはアジュディミツオーの馬主さんである織戸眞男さんの多大な寄付があって開くことができたということがミュージアム内には掲出されている。思えば、アジュディミツオーが大活躍していた頃は地方競馬の売り上げがどんどん悪くなっていたタイミングと被る。少しでも船橋競馬を盛り上げたいということもあったのかもしれないな。いずれにせよ、ファンからすると、ありがたい話である。
・・・という訳でいかがでしたでしょうか。船橋競馬ミュージアム。いやあ、なくなってしまうのはかなり惜しい施設なのですが、リニューアルした際には、また何らかの形で復活する可能性も高いと思いますので、ひとまずはそれを楽しみに待つということでよろしくお願いいたします。
さて。これでだいたいスタンド周りの施設も紹介し終わってしまったので次回は船橋競馬場の予想の話をしてまいりたいと思います。船橋競馬場レポートまだしばらくお付き合いください・・・。
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