船橋競馬場 その23 ~船橋競馬場メモリアル~ そこに競馬があるから 忍者ブログ
日本国内、海外の競馬場の訪問記です。こんなことしてていいのかなあ。でもやめられない。

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船橋競馬場
船橋競馬場


*船橋競馬場レポートの続編です。
初めからお読みになる方は船橋競馬場レポートその1からどうぞ。





 さて。船橋競馬場レポートも23本目となりましたが、今回でいったん打ち止めとしたいと思います。



 23本もレポートを書いておいて言うのもあれなのですが、実は船橋競馬場は2020年度から2024年度まで長きに渡る改修工事に入りまして、スタンド、事務所、パドックまわりと、おそらくアタリーナを除くほとんどすべてのエリアがリニューアルされる予定となっております。そう。つまり23本も書いたこのレポートはほとんどがあと賞味期限わずかなのでございます笑



 今回はそんなもうすぐ大きく変わってしまう船橋競馬場をしのびつつ、手元にある写真でもって船橋競馬場への個人的な想いをダラダラと綴っていければと思いますので、そう嫌な顔をせずお付き合いいただけますと幸いです...


船橋競馬場の2004年



 以前のレポートでも申し上げたとおり、荷桁が初めて船橋競馬場に来たのは2008年のことであった。



 当時は地方競馬は南関東の除いてすべてなくなってしまうだろうと言われていたほど競馬の売り上げが悪い時期で、今とは競馬場内の雰囲気もちょっと違っており、まだ幾分ガラの悪さみたいなものが残っている感じであった。




船橋競馬場



船橋競馬場



 アタリーナはまだなくて、薄暗い投票所が広がり、客層も失礼を承知で言うと、なんとなく千葉っぽいと言うか、まあよくも悪くも活気がある鉄火場という雰囲気で、南関東の中でも大井とも浦和とも川崎とも違った独特の雰囲気を感じたのを覚えている。立地は近いが、中山競馬場ともちょっと違う感じだったのよな。




船橋オート


船橋オート



 どちらかというと船橋競馬場の雰囲気は近くにあった船橋オートレース場に近いものがあった。勿論、競馬しかやらない人とか、オートしかやらない人という人もたくさんいたのだろうが、何となくこの2つのレース場は空気感が似ていて、公営レースと共に歩んだ船橋という土地柄の一端を垣間見ることができたものだ。船橋に住む男たちにとっては、競馬もオートもたしなみの一つだったんだろうな。



 考えて見ればこの界隈は、古くは船橋ヘルスセンターもあり常にレジャー産業が近くにあった歴史がある。今、船橋ヘルスセンター跡地はららぽーとになり、船橋オートレース場は廃止になり、競馬場は大きくリニューアルをする。当時の雰囲気を残すものもだんだんと減ってきてしまうのだろうと思うとやや寂しいものがあるのもまた事実である。





船橋オートのミスター船橋


船橋オート



 初めて船橋オートレース場で、予想屋のミスター船橋を見たときは、人だかりがすごくて近くにいくのも大変だった記憶がある。まだまだこの当時はスマホなんかも普及しておらず、競馬もオートも売り上げが低迷していたとは言え、休日の本場開催ともなればこのくらいの人が集まったものである。




船橋競馬場



 結局、船橋オートレース場は廃止になったが、船橋競馬場はインターネット投票と共に息を吹き返すこととなった。ナイター開催も始まり売り上げは順調に推移しているが、それと引き換えに本場への動員は苦戦を強いられている。あれだけの人を集めていたミスター船橋も、腰をかけていることが多くなってきたような気がせんこともない。勿論お年もあるんだろうが。




船橋競馬場


船橋競馬場



 ナイター開催が定着してきたと思ったら、いつの間にやら賑わっていたスタンドのうち半分は閉鎖され、売店や食堂の数も随分と減ってしまった。今、この競馬場でフツーにかしわ記念なんかが行われていることを思うと、もともと倍近いキャパがあったということ自体が信じ難い感じだ。




船橋競馬場のナイター


船橋競馬場のナイター


船橋競馬場のナイター



 船橋競馬場がナイターを導入したのは2015年6月のこと。早いものでもう5年近くなるのか。ナイターによって売り上げは安定してきたが、船橋競馬場は南関東のほかのナイター場と違って、通年ナイターにふりきっている唯一の場だ。勿論、売り上げを最大化するという意味ではその判断は間違っていないとは思うが、競馬場のカルチャーを愛するものとしては一部昼間の開催もあってほしいなあと思う次第である。



 またナイターにふりきるのであれば、どうせならナイター競馬と言えば船橋競馬、というくらいに、それを定着させる施策をがんばっていただきたいところだ。勿論その一環がリニューアルなんだろうが、是非とも本場に行きたくなるようなリニューアルになってほしいと思う。




船橋競馬場


船橋競馬場


船橋競馬場



 新しいスタンドがどうなるのかは分からないが、ひとまず現在の船橋競馬場のスタンドは、まもなく見納めということになるんだろう。思えば、大井、川崎、浦和でもスタンドのリニューアルがあったここ数年の流れを思えば、船橋だけそういうのがないというのもおかしな話な訳で。寂しくもあるが、それはそれとして、しっかり記憶に焼き付けておかなくてはなるまいな。




船橋競馬場


船橋競馬場



 個人的に、船橋競馬場のいいところは、いい時も悪い時も、船橋から中央の馬がアッと驚くような強い馬を出し続けてきた、というプライドがあるところだと思う。ミュージアムもそうだが、リニューアル後のスタンドも、しっかりそういうコーナーは作ってほしいところだ。



 ナイターで売り上げが安定してきた今、やはり待たれるのはスターホースの存在だ。帝王賞でカネヒキリをふりきったアジュディミツオー、かしわ記念で中央勢をまとめていなしたフリオーソ。まだまだ日本の競馬ファンは船橋から強い馬が出てきて、中央の馬を負かすシーンが見たいと思う。そんな馬が出てこんもんかと、船橋競馬のナイター開催にファンの足が向くようになれば、そんなにいいことはないではないか。




船橋競馬場



 アマゴワクチンのようにクラシックを目指す馬が出てくるとまた盛り上がるよなあ。考えてもみれば、笠松競馬からもそういう馬が出てくるんだから、船橋でやってやれなくはない。期待してまっせ。




船橋競馬場



 さて。何だか脈絡のないレポートになってしまったが、そろそろ船橋競馬場レポートの中締めとさせていただこう。



 冒頭申し上げたとおり、間もなく船橋競馬場はリニューアルだ。工事中も競馬開催は行われるというが、どんな感じになるのかというのは皆目見当もつかない。まあ、変わらずレースは行われるということなので、どんな競馬場になるのか、時折様子も見ていきながら、またゆるゆると記録していきたいと思います。




船橋競馬場



 さて。そんな訳で、23回に渡ってお届けしてまいりました船橋競馬場レポート、いかがでしたでしょうか。



 まあ、先ほど来申し上げています通り、リニューアル工事期間、そしてリニューアルしたらいずれまたレポートすることになるかと思いますので、あくまで「中締め」ということで、引き続きよろしくお願いいたします・・・。
 



 



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