ガルフストリームパーク競馬場 その5 〜傾向と馬券について〜 そこに競馬があるから 忍者ブログ
日本国内、海外の競馬場の訪問記です。こんなことしてていいのかなあ。でもやめられない。

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ガルフストリームパーク競馬場
ガルフストリームパーク競馬場のターフビジョン。



*ガルフストリームパーク競馬場レポートの続編です。
初めからお読みになる方はこちらからどうぞ。





 ガルフストリームパーク競馬場の続きといきましょう。


 冒頭の写真はこの競馬場のターフビジョン。南国っぽくていい感じである。赤いばってんが描かれている旗はフロリダ州旗で黄色い旗は何かよく分からない。


 さて、パドックを見て、メシをくったら次はレースだぞい、ということで今回はレースの話を中心にしていこう...



Gulfstream Park



 出発前にアメリカ競馬に詳しい友人にアメリカ競馬の傾向を伺ったところ、レース展開としては強い馬が自分のペースで飛ばして弱い馬を競り落としていく感じの、耐久型レースが多い、というように聞いていた。


 この旅を通して、場外も含め、アメリカの競馬を多々見てきたが、確かにそんな傾向はあると感じる。



 大きく日本と違うのは、向こう正面に入ってもペースが落ち着かず、むしろそこからペースを上げて、ライバルたちを競り落とそうとする動きが活発化していくという点だ。


 日本のレースのようにスタートした直後の「誰が行くんだ?」みたいな牽制はあまりなく、一応それなりのスピードになってレースは進んでいく。向こう正面くらいになると「このレースは俺がペースを作る」みたいな果敢な馬が出てきてさらにレースのペースを引き上げるようになる。

 そういう馬ほど人気があって実際にも強い馬が多いようで、その馬のペースについていけない馬たちが3角あたりで次々と脱落していく。逆に引っ張る馬のペースを「最後に一杯になる」と見限って放っておくということもない。みんなわりと律儀にそのペースについていこうとするのである。


Gulfstream Park


 そして、直線に入ると、たいてい前の4・5頭で決着する、というのがよくあるパターンだ。下級戦になればなるほどこのパターンで決まる。日本の中央競馬の用に、後方一気みたいなことはほとんどないと思っていいだろう。追い込みも無くはないが、これも4角で真ん中より前にいる馬だけだと感じる。



ガルフストリームパーク競馬場
スタート直後の攻防。ここからペースがそんなに落ち着かないんだな・・。


 人気と着順の相関関係に関して言えば、そこまで偏ってはいなかった。


 つまり人気の馬で決着するガチガチレースばかりではなく、適度に穴馬も来ることは多いように感じられた。適度に穴も絡めて買ったり、1番人気を2着につけたりという作戦も有効だろう。


 さて、この競馬場の攻略法であるが、実は同行していた友人のSがえらく馬券の調子がよかったのでその方法をご紹介する。


Gulfstream Park


 一言で言えば「芝のレースが狙い目だ」とのことらしい。S曰く、アメリカの競馬場はダートが多いので芝向きの馬でない馬が芝のレースに出ていることが多いように感じるとのこと。そういうレースのパドックで、芝向きの体つきをしている馬をピックアップすると、案外走ってくれた、とのことである。


 いつも使える手かは分かりかねますが、一応我々はこれで、少し勝てたので参考にしてみてください。ただし、ダートしかない競馬場ではこの手は使えないわけですが・・・。



 次に馬券についてお話ししよう。


 馬券は販売機で買うのだが、マークカード方式ではなく、買いたい馬券を手で打ち込むタッチパネル方式のような形で購入する。


 公衆電話のように設置されている馬券販売の機械にお金を入れて、買いたいレース番号、馬券の式別、値段などを入力すると、レシートのような馬券が出てくるというものだ。有人窓口はあまりない。


 尚、アメリカでは現金で「ヴァウチャー」を購入し、それを使って馬券を買う場合もある。現金で買った場合でもおつりがヴァウチャーで出てくることもある。形が変わっただけで、普通に馬券購入に使えるのでご安心あれ。もちろん、余ったヴァウチャーは窓口に持って行けば現金化してくれる。


ガルフストリームパーク競馬場
ガルフストリームパーク競馬場の馬券。ちゃっちい感じ。


 観客数の割に、設置台数が少ないので各マシンには結構行列ができる。買うのに戸惑って時間をかけていると後ろに並んでいる人から容赦なくブーイングが出たりするので、空いているうちにさっさと買ってしまうのが無難だ。



 すぐ後ろで怖い黒人に舌打ちされると、怖くて手元が狂い、余計に買い間違えてしまうぞ。実際問題。


 馬券の種類は結構多い。


Win 単勝
Place 2着払複勝式
Show 3着払複勝式
Exacta 連勝単式
Trifecta, Triple 3連勝単式
Superfecta 4連勝単式
Daily Double 特定の2レースの2重勝
Daily Triple 指定された3レースの1着馬をあてる
Pick 3 特定の3レースの3重勝
Pick 6 特定の6レースの6重勝
Parlay ころがし馬券
 ざっと以上のとおりである。


 いきなり6重勝を買っても当たるわけではないので無難なのは単複と馬単くらいであろうか。変わっていると感じられるのは複勝が2着払いのプレイスと3着のショウに分かれていることか。

 ころがし馬券というのは概念としては、任意の複数レースにおいて、単勝・複勝などの式別を各レースごとにひとつづつ買って、全部外れなければ大当たり!というものらしいのだが、どういう計算で配当金が支払われるのかなどが分からないので、いまいちメリットが説明できない。複勝も買える重勝みたいなものなのかな?


 まあ、稼ごうと思うのであれば無難なのはやはり3連単だろう。フォーメーションみたいな買い方も機械でできるので口頭で説明する手間もいらない。日本より控除率が少ないせいかそれなりに配当もつく。
 儲けずとも無難に楽しめればということであればやはり単複。もう少し刺激が欲しければ重勝あたりがおもしろいだろう。


Gulfstream Park


 目指せアメリカンドリームということで、今後もアメリカに行くことがあれば馬券の研究を続けていきたいものです・・・。






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