日本国内、海外の競馬場の訪問記です。こんなことしてていいのかなあ。でもやめられない。
そこに競馬があるから > チェンマイ競馬場 > チェンマイ競馬場 その13 ~競馬新聞と予想~
チェンマイ競馬場の馬券売場
*チェンマイ競馬場レポートの続編です。
初めからお読みになる方はチェンマイ競馬場レポートその1からどうぞ。
さてさて。今回もチェンマイ競馬場レポートを続けてまいります。
前回のレポートにて、チェンマイ競馬場での馬券の買い方などを解説しましたので、今回はタイトルにありますとおり、チェンマイ競馬場の競馬新聞や予想の方法などを見ていきたいと思います。
バンコクでは英語版の競馬新聞などもあり、タイ語を解さない人間にとってもわりととっつきやすかったのですが、チェンマイは英語版の競馬新聞なんつー気の利いたもんはなく、競馬新聞はタイ語のみとなっており、ちょっと予習が必要です。
まあ予習をしたからといって馬券で勝てるというものでもないのですが、そこは一旦置いておいて、まずはベーシックな話をしていければと思いますので、よろしくお付き合いの程よろしくお願いいたします...
さて。ってなわけで、チェンマイ競馬場の予想である。
地元のオッサンたちは、写真のとおり、競馬新聞を片手にオッズを見ながら買い目を検討すると言う、極めて日本的な方法で予想をしている感じである。
まずはセオリーどおり、チェンマイ競馬場の競馬新聞について、その中身を見ていくことにしよう。
チェンマイ競馬場の競馬新聞は競馬場の入口にて販売されている。荷桁の訪問時には2名の売り子さんがいて、入口の外にいる方はチェンマイの本場開催版のみを、入口の中にいる方がチェンマイ本場に加えてバンコクの場外版も販売していた。
チェンマイ競馬場本場版の競馬新聞はこちらの一紙のみ。表紙単色刷り、中身はモノクロの冊子タイプの競馬新聞である。お値段は25バーツ。
一応もろもろ翻訳しておくと、タイトルのようにどかんと左上に書いてあるのは「ミリタリースタジアム」という意味で、ひょっとしたら発行しているのも軍隊かもしれないね。その右は「第33軍」という管轄部署っぽいものが書かれている。
その下の行には「ホースレーシングマガジン スポーツスターウィナー」などと書かれているため、これがタイトルかもしれない。その横は「新装価格25バーツ」とある。
ほかのところも翻訳しててもいいんだが、ちょっと面倒なので、このあたりでご勘弁いただければと思います。
こちらが馬柱。競馬ファンなら、なんとなく何が書いてあるかはイメージがつくだろうが、それでもタイ文字ばかりなので、ちょっとひるんでしまうよな。
とは言え、基本的には各レース、この馬柱を中心に予想していくことになる。
さて。それでは何が書いてあるのか、根気よく見ていくことにしよう。
まずはレースの情報だ、左上からレース番号、距離、クラス、左下に行って、発走予定時刻、賞金となる。
写真で言うと、チェンマイ第2レース、距離27.5セン(約1100m)、クラス外国産馬6、発走予定時刻12:00、賞金は一着15,300バーツ、二着6,200バーツ、三着3,000バーツ、四着2,300バーツといった具合だ。
距離の”セン”の意味が分からない方はこちらのレポートを読んでくだされ。クラスについてはこの日はほとんどのレースが外国産馬戦で、第3レースだけが外国産馬・タイ産馬混合レースということになっていた。多いときは一日半分くらい混合レースだったりもするようである。
尚、先ほどからえらそうに述べてはおりますが、私はタイ語のド素人につき、誤訳しているという可能性もありますので、なんかおかしなところがあったら何卒ご指摘ください・・・。
賞金はレースによってけっこう小刻みに違うのだが、最も高いレースの一着賞金は19,800バーツ、最も安い一着賞金で14,400バーツとなっていた。このビミョーな差はなんなんやという感じだが、そのへん調べだすとキリがないのでご勘弁ください。まあ一番高いレースでも賞金6万円くらいということで、日本の地方競馬場よりさらに安いということになりますな。物価を加味すると日本のが割安かもしれんけどな。
さて、レースの概要が分かったら次は馬柱だ。
左から、馬番、馬名、斤量(増減)、馬齢、服色、近4走成績となる。まだ右に項目があるが、これはまたのちほど。斤量はストーンーポンド表記である。
んで、さらに右に行くと、持ちタイム(26センと27.5セン)があり、もっとも右にあるのが短評だ。
最後、一番下には推奨馬が4頭記載されている。
とりあえずざっくり競馬新聞に書いてあることを述べたが、とりあえず情報量がかなり少ないということがお分かりいただけることかと思う。斤量もどのくらい影響があるのか感覚が分からないし、近走成績も展開などは分からず、持ちタイムも似たり寄ったりで何歳時のものかもわからない。短評に至っては何が書いてあるか分からねえという始末だ。
参考になるかビミョーだが、普段チェンマイ競馬になじみのない人間としては馬齢と、推奨馬あたりくらいしか正直使いやすい情報はないというのが実際の感覚である・・・。
さらに予想の要素として重要なのは騎手である。
タイではチェンマイに限らず、こんな感じで、騎手がレース前に発表されるスタイルが一般的だ。リーディング上位騎手に乗り替わったなどがあれば勝負気配である可能性が出てくる。
ただ、肝心の競馬新聞にリーディングの順位などが書いていないのがキツイ。勿論地元の人にとってはどの騎手がどんな腕前かというのは常識的な知識なんだと思うが初見の人間にはなかなか難しい。この情報を使いこなすには入念な下調べが必要となってくるぞ。
となってくると、手っ取り早いのが、リアルタイムなオッズを見て買うと言うやり方だ。人気な馬をとりあえず買っておく、1番人気を2着につけた馬単を買っておく、1番人気から3連複を5頭流す、などある意味”決め”で買いやすいので手軽と言えば手軽である。
注意点はオッズが変動しやすい点。特に単複についてはレース直前までバシバシとオッズが変わるため、ほかの券種のオッズなども見ながら冷静に買い目を紡いでいただく必要があるぞ。
勿論、以前ご紹介した通り、チェンマイ競馬場でもレース前には各馬の馬体や気配を見ることができるのでそうしたところで予想が可能という方はそうしていただくのも手だ。自分の眼さえあればできる予想なので、初見の競馬場ではある意味一番頼りになる場合もあるだろう。
さて、ってなわけでチェンマイ競馬場の競馬新聞に書いてあることやその他予想に使えそうな要素についてざっくりご説明いたしました。なんとなく感じ取っていただけたかと思いますが、いささか玄人向けと言いますか、現地の事情に精通していないとなかなかしっかりと根拠を持って予想をするのは難しそうだというのが個人的な実感である。
このあたりの難しさを克服して馬券を買うことができたのか・・・そのあたりの部分についてはまた後日レポートさせていただきます。
さて。そんな訳で、ここまでつらつらとチェンマイ競馬場でのレースの流れ、そして馬券の買い方と種類、さらに予想の方法と話をしましたので、とりあえずここまで熟読いただければフツーに競馬の方はお楽しみいただける状態になったかと思います。
次回以降は場内の施設などの周辺情報を掘り下げていければと思いますので引き続き何卒よろしくお願いいたします・・・。
>>チェンマイ競馬場レポートその14へ
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