日本国内、海外の競馬場の訪問記です。こんなことしてていいのかなあ。でもやめられない。
そこに競馬があるから > 京都競馬場 > 京都競馬場 その7 ~京都競馬場 パドック~
京都競馬場 パドック
*京都競馬場レポートの続編です。
初めからお読みになる方は京都競馬場レポートその1からどうぞ。
さて、京都競馬場レポート、いつの間にやら7回目ですが、どんどん続けてまいりましょう。
ここまで、京都競馬場のスタンド外の部分をうろうろしてまいりましたが、京都競馬場のスタンド裏と言えば、肝心なものを忘れてはなりません。それはパドックでごぜーます。
京都競馬場はスタンドの裏にちょっと特徴的なパドックがありますので、今回はそんなパドックを中心に、ぶらぶらしてまいります...
ここまでのおさらいも兼ねて、京都競馬場の敷地内にあるいろいろなモノの、おおよその位置関係をあらためて掲出しておこう。
走路とスタンドは見てのとおりだが「京都競馬場レポートその4」でご紹介したシンザンゲート、シンザン像、アスレチック広場は図の左下の周辺。前々回の「京都競馬場レポートその5」で紹介したライスシャワー像などは下部ステーションゲートのやや左に位置している。そして前回の「京都競馬場レポートその6」で紹介した緑の広場と陽だまり広場が右のほうに広がっている。ざっと申し上げると、この図の下の方を左から右へ進んでいったのがここまでの3回のレポートだったのである。
そんな中、敢えてというかわざとらしくというか触れていなかったのが、スタンドの下、シンザンゲートとステーションゲートの間にある、パドックである。
先に申し上げたとおり、ここ京都競馬場のパドックはやや特徴的なのだが、その特徴はもはや上の図をきちんと見た時点で既にネタバレしちゃってますわな。
そう。京都競馬場のパドックは円形なのである。もっと数学的に言えば、真円系である。このようにきれいな円型は国内の競馬場ではここだけ。海外でも珍しいタイプのパドックである。大きさもけっこうあっていい感じである。楕円形のパドックよりも何となく鉄火場感が薄まりラブリーな感じがする(こう思うのは私だけ?)。
もうひとつ特徴的なのはパドック中央に立っている、立派な木の存在である。木の種類はモチノキでかなりの大木である。
特徴的とは言いながら、パドックの真ん中に木がある競馬場はちょいちょい存在していて、国内でも既に廃止なった荒尾競馬場や、すげえほっそい木だけど高知競馬場のパドックなどには真ん中に木が生えている。海外の競馬場でもムーニーバレー競馬場には2本もでかい木が生えていたりした。まあ、JRAだけの話で言えば京都競馬場くらいなので特徴的と評しても語弊はないとは思うが。
実は、このモチノキは京都競馬場が建設される前からこの地に生えていた大木だったのだが、さすがに、こんな大木を切ったら祟りがあるということで、切ることができず、結局木を中心として円形にパドックを設計したのが、このパドックが円形になった由来と言われるのだ。思わずへえと言ってしまった。歴史ある土地らしいエピソードかもしれないな。
木の根元にある花は季節によって変わる(秋は菊になったりする)ので、そうしたところにもご注目である。
京都競馬場のパドックには立派な電光掲示板があり、常にオッズを確認することができる。ただしさっき申し上げたとおり、立派な木があるので、当然ながら木と電光掲示板が被る位置にポジションを取るとオッズは見えないので、オッズがしっかり見たいという方はくれぐれもそのような初歩的なミスを犯さないようご注意いただきたい。
この掲示板の下が、ジョッキーが待機するスペースになっているので、ちょうど整列はその前で行われることになる。このあたりはここ以外のJRAの競馬場のパドックの運用とそんなには変わらない。UMAJOの皆さんもイケメンジョッキーの撮影にバッチリいそしむことが可能だ。撮影に適したスポットなどもこれと言ってないので、最前列近くが取れればとくに問題ないだろう。
掲示板に向かって少し右には馬主さんたちのスペースもある。わざわざ現場まで見に来ているオーナーさんの馬は気合が入っているかもしれないので、パドック以上に観察の対象としては重要かもしれないぞ!?
ただ、京都競馬場のパドックはスタンドから離れているためまわりに屋根もなく、雨には弱いパドックと言える。雨が降ると常に雨に打たれながらパドック見物しなくてはならない。阪神競馬場のパドックが全天候型なのに対して、京都はなかなか精神力が試されるパドックなのだ。
またパドック周りの傾斜も緩いので、混雑日における見やすさという点でも一息だろう。背が低い方は、前にでかい人がいたら全然見えない可能性もあるのでポジショニングに注意する必要がある。
かように、スタンドから離れてはいるのであまり見やすいとは言えないが、スタンドからも一応パドックが見えるよう、それらしきスペースが設けられていたり、ガラス窓が配されていたりするので、わざわざ下まで降りるのも面倒くさいという場合でも、一応パドック観察自体はできるので、ご安心いただきたい。
スタンドの2階はこのように、パドックが見れるように、角度のついたスペースが設けられている。G1などの日はここも一杯になってしまうんだろうが、普段はわりと空いているので、のんびり眺めるにはまあまあおススメのスポットである。ジョッキーの写真を撮ろうとかいうのにはさすがに向かないとは思うが・・・。
3階の廊下から見るとこんな感じ。かなり遠いので、細かい点を見るのは難しいか。その代わりと言っては何だが、京都競馬場のパドックの真円形の形がより分かりやすいのでフォトジェニックな感じにはなってくる。馬券とはちっとも関係のない世界だが。
指定席まで上がると、ほんとに真ん丸というのがよくわかる。もはや馬券の検討にはまったく使いようがない距離感だが、これはこれで美しい景色ということで愛でるのも悪くはないだろう。
馬やジョッキーたちがミニチュアのようで実にラブリー。チルトシフトで撮影してみたりしたら、可愛らしいジオラマ風の写真になりそうである。
とまあ、最後はよく分からない話で締めてしまったが以上、京都競馬場のパドックでした。ツッコみどころがあるようでないパドックなので、ちと淡々としたレポートになってしまいましたね。また次回以降も、京都競馬場レポート、続けてまいります。
>>京都競馬場レポートその8へ
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*京都競馬場に関する記事は以下にもあります。
京都競馬場 その1 ~淀の競馬の歴史と今~
京都競馬場 その2 ~京都競馬場 アクセス~
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京都競馬場 その4 ~京都競馬場 入場門とシンザンと公園とわたし~
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