京都競馬場 その8 ~京都競馬場 グランドスワンとビッグスワン~ そこに競馬があるから 忍者ブログ
日本国内、海外の競馬場の訪問記です。こんなことしてていいのかなあ。でもやめられない。

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京都競馬場のスタンドを見上げる
京都競馬場 でっかいスタンド



*京都競馬場レポートの続編です。
初めからお読みになる方は京都競馬場レポートその1
からどうぞ。






 さてさて、例によって京都競馬場レポートのつづきでございます。


 スタンド周りをぐるぐるしているだけで、一体いつになったらスタンドの話に入るんだという感じですが、とうとう、ご覧くださいこのタイトルを。ようやく「グランドスワン」と「ビッグスワン」という文字が出てまいりました。


 聞きなれない方には何のこっちゃという感じかと思いますが、この「グランドスワン」と「ビッグスワン」こそ、京都競馬場のスタンドの愛称なのでございます。



 というわけで、今回からようやく京都競馬場のスタンドについて、ご紹介をしてまいります。相変わらず展開が牛歩ではございますが、そこはもう諦めてください...



 ではさっそく「グランドスワン」と「ビッグスワン」の概要を説明していこう。


 繰り返しになるが京都競馬場のスタンドは「グランドスワン」と「ビッグスワン」の2つのスタンドから成っている。


 もともと京都競馬場のスタンドは1つで「大スタンド」などと呼ばれていたのだが、老朽化などもあって、大規模な改修工事がおこなわれ、1980年にリニューアルオープンをした。これが現在の「グランドスワン」である。このグランドスワンは1994年にさらに指定席をガラス張りにする改修工事を経て現在に至っている。


 さらに1999年に増大する需要に対応するため、新スタンドが完成。これが「ビッグスワン」ということになっている。



 1994年に改修をされているとは言え、1980年から稼働しているグランドスワンは札幌や函館が次々とリニューアルしていく中で、JRAでは最古参格のスタンドと言える存在である。今後レポートを読み進めていただくにあたっては、京都競馬場のスタンドは「ちょっと古いスタンド」なんだというところを念頭に置いていただけると話がスムースで、ありがたいぜ。



京都競馬場のエリアとフロアのガイド



 ちょうどいい看板が競馬場にあったので流用させていただこう。


 まずご覧のとおりグランドスワンとビッグスワンはバラバラに存在しておらず、連結していると認識をしていただきたい。それぞれはストレスなく行き来することができ、事実上二つで一つのスタンドのようになっている。どちらも7階まであり、フロアも同じ高さだ。


 ゴール板に近いほうがグランドスワンで、4角に近い方がビッグスワンである。まあ、できた経緯を考えれば当たり前の話なのだが。


 横幅でいうとグランドスワンとビッグスワンの比率はちょうど2:1くらい。グランドスワンのほうがビッグスワンよりかなり大きくなっている。まあ、どちらもかなりでかいことに変わりはないのだが・・・。



京都競馬場のスタンド



 走路側から見る両スタンドはこんな感じ。


 手前のガラス張りになっていない方がビッグスワン、奥の方がグランドスワンだ。写真ではビッグスワンの方がでかく見えるが撮影地点からの距離感の問題である。


 見てのとおり、高さなどはほとんど同じで、ガラス張りになっているか否かくらいでしかスタンドの切れ目は判別できない。そもそも、グランドスワンとビッグスワンを厳密に区別したいという人の方が少数派であろうから、違うスタンドであると思っている方のほうが少ないのかもしれない。



京都競馬場の裏手



 スタンドの裏手はこんな感じになっている。
 

 パドックを見下ろせるように大部分がガラス張りになっているのも特徴である。



ビッグスワンとグランドスワンの継ぎ目


 裏手側から見ても、グランドスワンとビッグスワンの区切りはわかりづらいのだが、写真の中の柱のようになっている部分から少し右に行ったところで壁の色が変わっているのがお分かりいただけるであろうか。あれがグランドスワンとビッグスワンの継ぎ目であります!・・・多くの人にはクソどうでもいい話ですな。



京都競馬場のビッグスワン



 ビッグスワンに特徴的なのは、こちらの半円形の出っ張りである。中にはレストランやらシグネットホールなる施設があったりして、少し膨らんだ作りになっている。



ステーションゲートから直結している橋



 淀駅から直結しているステーションゲートがこのビッグスワンの出っ張りのところに直結しているので、京都競馬場に来た方の多くはまずこちらに着くことになるということも覚えておくとよいだろう。あまり意識してなくても問題はないけど・・・。



京都競馬場のグランドスワンを見上げる



 一方で、グランドスワンのほうは、この外観である。表もでかいが裏もやはり相応にでかいという印象だ。美しい造形とも近代的だとも評しがたい感じだが、これはこれで変な風格というか貫禄がある感じである。



京都競馬場のスタンド



 前にも少し述べたが、どことなく軍事要塞を思わせる独特のフォルム。「家族と訪れる楽しいホースパークだよ!」という雰囲気は微塵も感じさせない、旧ソ連にある競馬場のような感じである(私の勝手なイメージなので悪しからず)。



 あの小窓のようなところから高角砲が出てきたりしても何の違和感もない感じだ(これも私の勝手な妄想なので悪しからず)。



京都競馬場の時計台



 一応、グランドスワンの象徴とされているのが、写真やや左手にある「シンボルタワー 時計台」とされている部分。



 公式ウェブサイトなどではまったく触れられていないスポットなのだが、場内の看板などではシンボルタワー、シンボルタワーとちょいちょい表記されているので一応京都競馬場のシンボル的な存在なのであろう。時計台と銘打たれてしまうと違和感あるけど。

 

京都競馬場の汚い時計台



 しかし、よくよく見てみると、シンボルタワーと言いつつもかなりくたびれている感じである。上部の看板から鉄分が垂れてしまっているのかところどころ茶ばんでいるし、壁もところどころ傷んでいる感じだ。



京都競馬場の壁面



 寄ってみると、くたびれぶりがさらによくわかる。さすがに1980年から建っている訳だから、35年は建っているわけで(この間この壁に関しても改修はあったかもしれないが)、まあ致し方ない部分はあるだろう。



 近年、札幌競馬場や函館競馬場、そして中京競馬場のメインスタンドなど、スタンドの改修が相次いでいるが、次のターゲットはこちら京都のグランドスワンである可能性が高い。それはそれで否定するものでもないのだが。



 次回以降もグランドスワン・ビッグスワンの内部を詳しく紹介してまいりますので、そういう背景も何となく頭に入れていただいた上で、ゆるゆるとご覧いただけますと幸いです。


 というわけで、このつづきはまた次回に。



 


>>京都競馬場レポートその9へ





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