日本国内、海外の競馬場の訪問記です。こんなことしてていいのかなあ。でもやめられない。
そこに競馬があるから > 福島競馬場 > 福島競馬場 その20 ~福島競馬場 屋外席とスタンド前と三春駒~
福島競馬場のスタンド前からレースを眺める
*福島競馬場レポートの続編です。
初めからお読みになる方は福島競馬場レポートその1からどうぞ。
福島競馬場レポートもおかげさまで20回目を迎えることとなりました。
前回のレポートまでは福島競馬場のスタンド内部の話をメインにしてきた訳ですが、今回からしばらくはスタンドの外をうろついてまいりたいと思います。
今回はタイトルにありますとおり福島競馬場の屋外席とスタンド前の空間を見てまいります。やはり競馬場に来たからにはスタンド前に出て馬の駆ける音を聞きながら、声援を上げて観戦したくなるもの(荷桁は声援の域を越えた叫び声を発することがままありますが)。福島競馬場の場合は馬との距離も近くていい感じなので是非一度はスタンド前でレース観戦されることをおススメいたします...
ってなわけで福島競馬場だ。何回も同じ話をして恐縮だが、福島競馬場は見てのとおり、ほとんどがガラス張りの席になっており、屋外席というのがあまり存在していない。暑い時期や肌寒い時期の開催が多いため仕方ないと言えばないのだが、必然的に屋外観戦派の方はスタンド前の空間に出てこなくてはならないということになる。
スタンド前はこんな感じでタイルのようなものが敷き詰められており、ところどころ芝生のスペースがあるという感じだ。まあ、中央競馬によくあるパターンですな。
芝生スペースはこんな感じなので、普通にシートなど敷いて観戦するのもアリだ。荷桁訪問時はまだ幾分肌寒かったのでそういうことをやっている人はあまりいませんでしたが・・・。
適当に陣取ったら普通に走路を眺めればOK。特に問題なくレースの模様が見られるだろう。やはり最前列を確保する人が多いが、多少後ろでもご覧のとおり特段見づらいということもない。
気をつけた方がいいのがターフビジョンとの兼ね合いか。福島競馬場はターフビジョンがひとつしかないので、これが見づらいところに陣取ってしまうと、レースの道中がさっぱり分からないなんてことになりかねない。ターフビジョンが見やすい場所に陣取るのにこしたことはないだろう。
これも中央競馬によくあるパターンだが、スタンド前にはこんな感じで手すりも多く備え付けられている。
手すりにはしっかり福島名物の三春駒が刻まれている。福島競馬場のゴール板や中継画面にも出てくるマークなので「ああアレか」と思う人も多いと思う。
三春駒は郡山市の伝統工芸品だ。三春藩という藩が昔あってそこで作られていた工芸品である。ウィキペディアによると、もともと三春駒の本当の名前は「高柴木馬(たかしばきんま)」と言うものだったらしい。江戸時代三春藩領は貧しい藩だったが、唯一野生の馬がたくさんいたため、その野生の馬を良い馬に改良して藩の産業にしていた。その本物の馬につけていた名前が「三春駒」だったとのこと。しかし、時代とともに野生の馬がいなくなり、高柴村でつくられていた「高柴木馬・高柴子育木馬」がいつの間にか「三春駒」と呼ばれるようになってしまい全国に広まった、とのことだ。
まあ多くの方にはどうでもいい話かと思うが、とりあえず「福島競馬場のアレ」の名前は三春駒というんだなあ、ということだけぼんやり覚えていただければ結構です。
さて。もう少しスタンドに近づいて、屋外席の様子も見ておこう。
見てのとおり、福島競馬場はスタンドの前に少しだけ屋外席があるというパターンの競馬場だ。基本的にガッツリ場所取りをして居座っているという感じの利用者はおらず、スタンド内で馬券を買って、レース時だけここで座って見て、レースが終わったらまたスタンド内に戻る、という使われ方をしている感じである。
席自体は何の変哲もない座席である。背もたれもなく、何かこれと言って強調するところがある訳でもない、本当にただの座席である。
屋外席の一番上のところは通路みたいになっていて横への移動が可能だ。ほかの競馬場なんかだとこういうところに新聞などを敷いて座り込む人が多かったりするのだが、荷桁訪問時はまったくそういうことはなかった。総じて福島競馬場のユーザーはスタンド内を拠点にするスタイルを愛好しているようで、外に座り込むカルチャーはあまり感じなかったな。夏開催で混雑してたらそういう人も出るのかもしれないが・・・。
ちなみに、ウィナーズサークルに近いところにはこのように座り込むにはおあつらえ向きの謎空間もあったりする。関西なんかだとこういうところがあるとすぐ新聞とかシートを敷いてダラダラ酒盛りするグループなんかが出てくるものだが、福島は2名が座っているだけにとどまっている。もしかして福島の人ってマナーいいのかしら?
スタンド前からは1階に降りるか2階に上がるかの2パターンがある。馬券を買うという意味では2階に行った方が多少空いているのかな?別に根拠はないけど。
スタンド前からパドックに行く場合は写真のスプリングストリートやオータムストリート経由で行くのが分かりやすくてよいだろう。まあ、迷う人はなかなかおらんだろうが・・・。
福島競馬場はコースの高さがちょうどよくなおかつ近いので、馬やレースがスタンド前からすごく見易いのがいいところだ。コースと観戦スペースとの距離が長い競馬場やコースが高い位置にある競馬場だとどうしても見づらい印象を持ってしまうが、福島はその点はいい競馬場である。
どうでもいいがこうして見ると、福島競馬場の直線は微妙な坂になっているというのがよく分かりますな。
スタンド前から発走する芝の1800mのレースの時なんかはこの見易さも相まって結構なギャラリーが集まる傾向にある。
実際に行ってみると分かるがホントに馬や騎手が近く感じられていい。騎手の会話なんかも聞こえてきたりするぞ。福島競馬場に現地観戦に行ったときに芝1800mのレースがあったら是非かぶりつきで見てくれたまへ。あの藤田菜七子騎手もすぐそこに!
さて。そんなわけで、ざっくり福島競馬場のスタンド前の様子を見てまいりました。次回以降もスタンドの外をブラブラしてまいります。
>>福島競馬場レポートその21へ
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