日本国内、海外の競馬場の訪問記です。こんなことしてていいのかなあ。でもやめられない。
そこに競馬があるから > 金沢競馬場 > 金沢競馬場 その20 ~金沢競馬場のコースを眺める~
金沢競馬場のコース
*金沢競馬場レポートの続編です。
初めからお読みになる方は金沢競馬場レポートその1からどうぞ。
どうも。荷桁です。金沢競馬場レポートの20本目を始めたいと思います。
ここまでのレポートで、ひととおり金沢競馬場のスタンドの中や予想まわりのところは見てまいりましたので、今回は実際に馬が疾走するコースを見ておこうと思います。
まあ、金沢競馬場のコース自体はそんなに変な形というわけでもないので、これといって何がというものでもないのですが、特徴がないからと言ってまったく無視するわけにもいかないので、サクサクと見ていければと思っております。それではゆるゆるとまいりましょう。金沢競馬場のコースでございます...
さて。ってな訳で金沢競馬場のコースである。
金沢競馬場のコースは一周が1200m。直線は236mで、綺麗な楕円形のニッポンの地方競馬場の中では、特に大きいわけでも小さいわけでもない、標準的な大きさの場である。もっとも、以前のレポートでも述べたように、戦後に移転してできた競馬場であることと、干拓地という平らで周囲に何もない土地にできていることから特に地形や敷地の形に合わせる必要もなかったということを踏まえれば、当然と言えば当然か。
とりあえず設備の面から見ておこう。観戦の際に気になるビジョンと着順掲示板はこんな感じだ。まあ、地方競馬場にしては立派な趣である。もっとも、笠松競馬場にまでビジョンができてしまった昨今、ビジョンがないのは、もともとビジョンの必要性があまりない帯広競馬場くらいになってしまったので、強くも言えないのだが。
変わっているとすれば、金沢という土地のイメージを意識してか、瓦屋根風のものが上につけられているくらいか。まあ、これはこれでいいんじゃないですかね(適当)。
そしてゴール板はこんな感じ。こちらは和風テイスト一切なしの英語表記だ。JRAなんかがむしろゴール板で土地の特長を出していることを思うと、金沢は逆を行っているわけでございますな。まあ、これはこれでいいんじゃないですかね(適当)。
あと、これはコースとは直接関係はないのだが、直線走路に沿ってこのように騎手の勝負服のイラストがずらりと掲げられているのが金沢競馬場に独特のカルチャーである。
こういうのって良かれとやっているのだと思うけど、なんつーか、そこはかとない地方競馬っぽさあるよね。
どうでもいいが、この勝負服シリーズは、かつてはこのように騎手一人一人にキャッチコピーがついていた。
しかし、いつの間にか、コピーがある人とない人が混在するようになり、現在はすべての人がコピーがなくなっている。なければないで少し寂しいものですな。
幸いにして、昔訪問した時に撮影した写真が何枚かあるので、どこかの機会で各騎手のキャッチコピーは記録しておくことにしよう(決して他意はございません)。
ちなみに、スタンド前の空間はこんな感じでけっこうだだっ広い。またゴール前にはテーブル席もある。気候のいい日はこんなところで、ビール飲みながら観戦というのもオツかもしれませんな。
さて、コースの周りの話ばかりせず、コースそのものの話をしていくことにしよう。
先ほど申し上げた通り、金沢競馬場のコースは一周1200mの日本の地方競馬場の中では一般的な大きさである。
一応距離としては、900m、1300m、1400m、1500m、1700m、1900m、2000m、2100m、2300m、2600mの距離が設定されているが、実際におこなわれるレースはほとんどが1400mないし、1500mである。たまに1700mがあり、他の距離は重賞や2歳戦などでないと見られない距離なので、たまたま行った時に見かけたらラッキーと思ってよいだろう。もっとも、走破時計から予想するのがポピュラーな地方においては距離変わりはちとややこしい側面もあるっちゃあるのだが・・・。
写真は金沢競馬場の1400mのスタート位置だ。スタンドの前なので馬の様子が間近で観察されて楽しい感じである。
1700mのスタートは3コーナーのポケット部分からになる。設定が少ないせいか、ゲートの向こうに屋根などもなく、雨の日なんかは大変そうである。
一方、2コーナーの奥にある2100mのスタート地点は、でっかい屋根がついていて、快適そうな感じである。2100mと言えば、金沢競馬場唯一の交流重賞である白山大賞典の距離だ。中央からやってきた馬や騎手のために、2100m地点にはしっかりとした屋根をこさえておこうという配慮なんだろうか。知らんけど。
とりあえず、圧倒的に数が多い、1400m、1500mのレースの場合は、最初の先行争いはホームストレッチを使ってとなる。1400mは内枠のほうが先行するにはやや有利と言えるが、まあ、極端な雰囲気も感じないので予想の際にあまりこだわり過ぎても仕方ないとは思う。枠の有利不利をそのまま馬券に反映させるというよりは、ポジションを取るにあたってどの馬がどの程度足を使わないといけないかという考え方になるのかな。
1コーナーでは先頭争いが激化するとわりと外に膨れてしまう馬がいたりするので、そういう意味では最初の直線の攻防は大事である。
え?出遅れて、特段先頭争いに参戦していないのに、不自然に外に膨らむ馬を見たことがあるって?そういうキワドいこと言うのはおやめなさい。
2コーナーあたりからは防砂の意味合いもあるのか、背後に並木が広がり、実に金沢っぽい光景が広がる。
3角から4角にかけては、仕掛ける馬が出てきて、わりと隊列がばらけてくる。このあたりはどこの地方競馬も同じですね。
写真のとおり、季節によっては背景に雪山が見られて、これも実に金沢競馬場らしい光景ですな。
この時点ではわりと大勢が決していることが多いので、あとはそのまま~!と叫ぶか、細かい着順での配当の上下をドキドキしながら楽しむのがよいだろう。
ってなわけでゴールイン。まあ、特に何かコメントするようなものもないです。
さて。そんなわけで、とりあえず、金沢競馬場のコースを見てまいりました。
まあコース自体は日々似たような距離が繰り返されるので、やもすれば単調だと思われることもあるかもしれませんが、見ての通り、四季の移ろいを感じることができる部分もありますので、そのあたりも含めてお楽しみいただければと思います。
次回以降も、金沢競馬場レポート続きます・・・。
>>金沢競馬場レポートその21へ
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