日本国内、海外の競馬場の訪問記です。こんなことしてていいのかなあ。でもやめられない。
そこに競馬があるから > 水沢競馬場 > 水沢競馬場 その1 ~水沢競馬場旅打ち~
どうも荷桁です。
冒頭の写真は、JR東北新幹線の水沢江刺駅です。
みなさんは水沢江刺という駅をご存知ですか?どこにある駅かご存知ですか?ご存じない方におススメの覚え方があります。
水沢江刺駅は水沢競馬場の近くにある駅です。「水沢は差しが届く」と覚えれば一発です。
ね?覚えやすいでしょう?
・・・とまあ、戯れはこのくらいにしておきましょう。今回からはぐっと北に向かって、水沢競馬場レポートを書いてまいります...
思い起こせば2009年のことであった。
2009年の4月に大学を卒業した荷桁は、若隠居になることが決まっていながらもだらだらと東京に住んでいたが、7月から大阪に転居することになっていた。
そして6月も半ばになって、あらかた荷物も詰め終わって、引っ越し準備もひと段落し、最後に東京でやり残したことはないかということを考えるようになった。
そうすると、やはり旅打ち関係のことが頭によぎる。
ああ、伊勢崎オートに行っていないな。桐生競艇とかも行っておいたほうがいいかな・・・、競輪もまだ行ってないところがたくさんあるなあ・・・、など、考えだすといろいろとやり残した多くのことが思い浮かんでくるのである。うう、今思い出しても、行っておけばよかったと後悔するぜ。
しかし、やはり一番は水沢競馬場であった。
すでに、競馬場巡りをテーマとした当ブログを始めていたし、関西から遠路岩手県の水沢まで競馬しに行くというのは新幹線であっても飛行機であってもかなりの手間と費用がかかるので、想像しただけでもうんざりしてしまったのである。
かくして、東京在住時、最後の旅打ちは水沢競馬場ということに決定し、2009年6月21日。岩手競馬伝統の一戦であるみちのく大賞典の日に合わせて水沢競馬場に赴くことにしたのである。
っつーわけで、東京から水沢江刺まで、新幹線で向かったのであった。
東京から水沢江刺間の正規料金は12680円である。
新幹線で安く行く方法だと、金券ショップを利用、JR東日本の株主優待券を安く購入して使うなどの方法がある。ほかお得な切符もあるが乗れる列車に限りがあったりして1レースに間に合わなかったりするので購入の際にはご注意いただきたい。
ほか、夜行の高速バスがあり、岩手県交通のイーハトーブ号であれば池袋から片道7440円、往復で13390円でJRの水沢駅前まで行ける。行きは夜行バス、帰りは新幹線、などの方法もとれるだろう。
荷桁はスケジュールもタイトだったのもあって金券ショップで見つけた回数券で水沢江刺に向かった。あんまりメジャーな駅ではないので金券ショップで見つけるのは難しいはずなのだが、見つかってラッキーであった。
そこで運を使ってしまったのか、どうも天気はすぐれないのだが、日程的にもここを逃したら非常に面倒くさいので文句など言ってはおれない。我慢すべしである。
おお。さっそく岩手競馬の看板がお出迎えではないか。いい雰囲気だ。
しっかし、水沢江刺の駅前は何にもない。天気が悪いのもあってさびれた雰囲気が漂う。
ここを読んでいる方の中には「っつーかそもそも水沢ってどこにあってどれくらいの町なの?」と思っている方も多いと思うので、その辺の話からしていったほうがいいだろうか。
水沢は岩手県南部にある町だ。
現在、平成の大合併で奥州市水沢区になっているが、かつては水沢市という単独の市であった。
合併前の人口は6万人ほど。「みちのくの小京都」とも称される水沢は、水沢城を居城とした留守氏(水沢伊達氏)1万6000石の城下町として発展を遂げてきた町で人口のわりに文化度は高い町だと言える。
岩手県南部の拠点都市として栄えてきた歴史を持っているが、最近は経済の悪化に伴い、薄らさみしい街になってしまっている。岩手県の競馬場が盛岡と水沢にあるのも、かつての水沢が岩手県南部の中心都市だったことをある意味で物語っていると言えるだろう。
現在は周辺の市町村と合併をし岩手県奥州市となっている。人口は12万人を超えるが、合併の結果であって市域が発展したわけではないので、無視していい数字だろう。
また、マニアックではなるが、水沢は南部鉄器・鋳物の町としても有名である。
時間があったので水沢江刺駅の周りを少しうろうろしてみたのだが、駅の西側に鋳物・鉄加工の工場がかなりの数存在していて見て回っているとなかなかおもしろい。
訪れたのが日曜日なので稼働はしていなかったが、昭和チックな工場や鉄の山がそこかしこにあって、レトロ好きにはたまらない一角になっている。
工場の中には「就業中面会謝絶」などという前時代的な看板を掲げているところもあった。女工哀史かのような歴史遺産に思わず口元もゆるむ。
同じく鋳物で有名な川口市もオートレース場があるので、鋳物の職人は博打好きなんだろうか。
とまあ、後半若干個人的な趣味が入ってしまったが、水沢という町は岩手県南部で商業やら鉄やらでそれなりに栄えていた町(過去形でも問題なかろう)で、その歴史もあってか、水沢競馬場という競馬場があるんだよ、ということを覚えていただければOKである。
次回からしっかりと水沢競馬場レポートしてまいります。
>>水沢競馬場レポートその2へ
*この競馬場が好きな方はこちらの競馬場もお好きだと思われます。
盛岡競馬場 その1 ~天国に一番近い競馬場~
福島競馬場 その1 ~福島上陸~
川崎競馬場 その1 ~鉄火場シティ川崎~
浦和競馬場 その1 〜南浦和からバスでアクセス〜
笠松競馬場 その1 ~名馬・名手の里~
金沢競馬場 その1 ~金沢けいば冬景色~
*水沢競馬場に関する記事は以下にもあります。
水沢競馬場 その1 ~水沢競馬場旅打ち~
水沢競馬場 その2 ~水沢競馬場 アクセス~
水沢競馬場 その3 ~水沢競馬場史~
水沢競馬場 その4 ~水沢競馬場 パドック~
水沢競馬場 その5 ~パドックを上から見下ろす~
水沢競馬場 その6 ~水沢競馬場スタンド~
水沢競馬場 その7 ~水沢競馬場 コースと予想~
水沢競馬場 その8 ~水沢競馬場 グルメ~
水沢競馬場 その9 ~勝手に水沢競馬 騎手名鑑第1弾~
水沢競馬場 その10 ~勝手に水沢競馬騎手名鑑第2弾~
水沢競馬場 その11 ~勝手に水沢競馬騎手名鑑番外編~
水沢競馬場 その12 ~みちのく大賞典~
2009年の4月に大学を卒業した荷桁は、若隠居になることが決まっていながらもだらだらと東京に住んでいたが、7月から大阪に転居することになっていた。
そして6月も半ばになって、あらかた荷物も詰め終わって、引っ越し準備もひと段落し、最後に東京でやり残したことはないかということを考えるようになった。
そうすると、やはり旅打ち関係のことが頭によぎる。
ああ、伊勢崎オートに行っていないな。桐生競艇とかも行っておいたほうがいいかな・・・、競輪もまだ行ってないところがたくさんあるなあ・・・、など、考えだすといろいろとやり残した多くのことが思い浮かんでくるのである。うう、今思い出しても、行っておけばよかったと後悔するぜ。
しかし、やはり一番は水沢競馬場であった。
すでに、競馬場巡りをテーマとした当ブログを始めていたし、関西から遠路岩手県の水沢まで競馬しに行くというのは新幹線であっても飛行機であってもかなりの手間と費用がかかるので、想像しただけでもうんざりしてしまったのである。
かくして、東京在住時、最後の旅打ちは水沢競馬場ということに決定し、2009年6月21日。岩手競馬伝統の一戦であるみちのく大賞典の日に合わせて水沢競馬場に赴くことにしたのである。
っつーわけで、東京から水沢江刺まで、新幹線で向かったのであった。
東京から水沢江刺間の正規料金は12680円である。
新幹線で安く行く方法だと、金券ショップを利用、JR東日本の株主優待券を安く購入して使うなどの方法がある。ほかお得な切符もあるが乗れる列車に限りがあったりして1レースに間に合わなかったりするので購入の際にはご注意いただきたい。
ほか、夜行の高速バスがあり、岩手県交通のイーハトーブ号であれば池袋から片道7440円、往復で13390円でJRの水沢駅前まで行ける。行きは夜行バス、帰りは新幹線、などの方法もとれるだろう。
荷桁はスケジュールもタイトだったのもあって金券ショップで見つけた回数券で水沢江刺に向かった。あんまりメジャーな駅ではないので金券ショップで見つけるのは難しいはずなのだが、見つかってラッキーであった。
そこで運を使ってしまったのか、どうも天気はすぐれないのだが、日程的にもここを逃したら非常に面倒くさいので文句など言ってはおれない。我慢すべしである。
おお。さっそく岩手競馬の看板がお出迎えではないか。いい雰囲気だ。
しっかし、水沢江刺の駅前は何にもない。天気が悪いのもあってさびれた雰囲気が漂う。
ここを読んでいる方の中には「っつーかそもそも水沢ってどこにあってどれくらいの町なの?」と思っている方も多いと思うので、その辺の話からしていったほうがいいだろうか。
水沢は岩手県南部にある町だ。
現在、平成の大合併で奥州市水沢区になっているが、かつては水沢市という単独の市であった。
合併前の人口は6万人ほど。「みちのくの小京都」とも称される水沢は、水沢城を居城とした留守氏(水沢伊達氏)1万6000石の城下町として発展を遂げてきた町で人口のわりに文化度は高い町だと言える。
岩手県南部の拠点都市として栄えてきた歴史を持っているが、最近は経済の悪化に伴い、薄らさみしい街になってしまっている。岩手県の競馬場が盛岡と水沢にあるのも、かつての水沢が岩手県南部の中心都市だったことをある意味で物語っていると言えるだろう。
現在は周辺の市町村と合併をし岩手県奥州市となっている。人口は12万人を超えるが、合併の結果であって市域が発展したわけではないので、無視していい数字だろう。
また、マニアックではなるが、水沢は南部鉄器・鋳物の町としても有名である。
時間があったので水沢江刺駅の周りを少しうろうろしてみたのだが、駅の西側に鋳物・鉄加工の工場がかなりの数存在していて見て回っているとなかなかおもしろい。
訪れたのが日曜日なので稼働はしていなかったが、昭和チックな工場や鉄の山がそこかしこにあって、レトロ好きにはたまらない一角になっている。
工場の中には「就業中面会謝絶」などという前時代的な看板を掲げているところもあった。女工哀史かのような歴史遺産に思わず口元もゆるむ。
同じく鋳物で有名な川口市もオートレース場があるので、鋳物の職人は博打好きなんだろうか。
とまあ、後半若干個人的な趣味が入ってしまったが、水沢という町は岩手県南部で商業やら鉄やらでそれなりに栄えていた町(過去形でも問題なかろう)で、その歴史もあってか、水沢競馬場という競馬場があるんだよ、ということを覚えていただければOKである。
次回からしっかりと水沢競馬場レポートしてまいります。
>>水沢競馬場レポートその2へ
*この競馬場が好きな方はこちらの競馬場もお好きだと思われます。
盛岡競馬場 その1 ~天国に一番近い競馬場~
福島競馬場 その1 ~福島上陸~
川崎競馬場 その1 ~鉄火場シティ川崎~
浦和競馬場 その1 〜南浦和からバスでアクセス〜
笠松競馬場 その1 ~名馬・名手の里~
金沢競馬場 その1 ~金沢けいば冬景色~
*水沢競馬場に関する記事は以下にもあります。
水沢競馬場 その1 ~水沢競馬場旅打ち~
水沢競馬場 その2 ~水沢競馬場 アクセス~
水沢競馬場 その3 ~水沢競馬場史~
水沢競馬場 その4 ~水沢競馬場 パドック~
水沢競馬場 その5 ~パドックを上から見下ろす~
水沢競馬場 その6 ~水沢競馬場スタンド~
水沢競馬場 その7 ~水沢競馬場 コースと予想~
水沢競馬場 その8 ~水沢競馬場 グルメ~
水沢競馬場 その9 ~勝手に水沢競馬 騎手名鑑第1弾~
水沢競馬場 その10 ~勝手に水沢競馬騎手名鑑第2弾~
水沢競馬場 その11 ~勝手に水沢競馬騎手名鑑番外編~
水沢競馬場 その12 ~みちのく大賞典~
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若隠居
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このブログについて
このブログは「そこに競馬があるから」といいます。
競馬場巡りに魅せられてしまった筆者、荷桁勇矢(にげた ゆうや)が、日本の競馬場、海外の競馬場を訪れながらその様子をご紹介して行くブログです。
紹介している競馬場の情報は訪問当時のものですので、競馬場に行かれる際は最新の情報をご確認のうえ、自己責任で行っていただきますようお願いいたします。
またこのサイトの写真や文章は基本的に無断で使用されると困るのですが、もしどうしてもという方は荷桁までご連絡ください。そのほかご指摘やご質問がある方も荷桁まで直接ご連絡ください。コメント欄は管理が面倒そうなので当分オープンにはしないつもりです。悪しからず。
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