そこに競馬があるから

日本国内、海外の競馬場の訪問記です。こんなことしてていいのかなあ。でもやめられない。

船橋競馬場　その１９　～船橋競馬場グルメ　田久保～

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船橋競馬場のグルメ田久保

＊船橋競馬場レポートの続編です。
初めからお読みになる方は船橋競馬場レポートその１からどうぞ。

　どうも。荷桁です。今回も船橋競馬場のグルメの話をしていくことにいたしましょう。

　前回のレポートでは船橋競馬場グルメを代表するお店として、場内に３店舗を持つ東西商会をご紹介しましたが、今回は、場内に二店舗を展開する「田久保」をご紹介してまいりたいと思います。

　田久保は厳密には「田久保」と「船橋屋田久保」という屋号に分かれていて扱っているメニューも違っているのですが、一緒に紹介したほうが何かと分かりよいかと思いまして、今回は系列とみなしてご紹介することといたします。尚、船橋競馬場のグルメの概要についてはこちらのレポートにまとめているので、まだご覧になっていないという方は先にお目通しいただけますと話が早くて助かります。

　さて。それではまいりましょう。船橋競馬場グルメ、田久保でございます。ちなみに、田久保という苗字の方は千葉県に多いということでございます...

　さて。そんな訳で田久保である。今一度、場内の看板を引用して、整理をしておこう。

　見ていただいたら分かるとおり、船橋競馬場にある食堂・売店のうち２つのお店が田久保の名前を冠している。ひとつはスタンド２階にある「船橋屋田久保」、もうひとつはアタリーナ前にある「田久保」だ。

　お店に確認を取った訳ではないので、もしかしたたまたま田久保が被っているだけで、まったく別の系列という可能性もあるが、看板メニューや価格もかぶっているし、おそらく何らか関係はあるのだろうということで今回は同時に取り上げさせていただくことにいたしやした。

　ちなみにスタンド内の閉鎖区域には田久保を冠した売店の跡地も垣間見えたりするので、かつては東西商会のようにもっと多くのお店があったのかもしれない。

　ちなみにかつては船橋オートレース場内にも田久保というお店があったため、きっと系列だったのだろう（前回のレポートでご紹介した東西商会や、後のレポートでご紹介する優売店や寿美家も競馬場とオート両方に出店）。

　船橋オートレース場の廃止、船橋競馬場のスタンド縮小と時代の移ろいはあれど、その中で伝統の味を守り続けてきている田久保をもっと我々は評価し、愛でなくてはならないのである。

　能書きばかり垂れていても仕方ないので、さっそくお店の様子を見ていくことにしよう。まずはスタンド２階の「船橋屋田久保」からだ。

　マップを見ていただければ分かる通り、スタンド２階には東西商会と船橋屋田久保の２つの売店が存在している。パドックに近い方にあるのが船橋屋田久保で、本場開催日のみの営業だ。

　こちらが船橋屋田久保の外観だ。見てのとおり、ド直球な競馬場の売店という感じ。これでマズかったら逆に反則だろという感じの店構えである。

　船橋屋田久保の前にはこんな感じでテーブルが並んでいる。船橋屋田久保にはちゃんとした食事もののメニューが多いので、基本的には買ったものはここでいただくということになる。勿論器をちゃんと返却するならスタンドに持ち出してもいいっちゃいいのだろうが。

　テーブルからはきちんとオッズのモニターも見ることができていい感じだ。写真のとおり食事をせずにオッズだけ見ている方もいるくらい、各種式別のオッズを眺めることができるスポットだ。メシを食いながらでもバッチリ次レースの予想が可能だぜ。

　さて。それでは船橋屋田久保のメニューを見ていくことにしよう。貼り紙にあるように、この店のメニューは大きく分けて、麺類、ごはんもの、単品（おつまみ）、飲み物に分かれている（メニューと価格は訪問時）。

　まず麺類は、醬油ラーメンと味噌ラーメンの２種類があり、それぞれネギやチャーシューがトッピングされるものが上位メニューとしてラインナップされている感じだ。ごはんものは500円のもつ煮込み丼とカレーライスをベースに、もつ煮込み定食、ラーメンとのハイブリッド感があるチャーシュー丼が脇を固めている。

　単品メニューでは餃子、もつ煮込み、メンマ、チャーシューなどお酒のつまみとして機能しそうな面々がラインナップされている。さらに単品ライスもあるので、ラーメン＋ライス、餃子＋ライスなどの広がりも持たせていていい感じだ。

　飲み物はビール、日本酒、焼酎、酎ハイと硬派なあたりをひととおり揃えていてこれまたいい感じである。

　店先ではもつ煮込みがグツグツいっていて非常にそそる感じ。こちらの煮込みと、ラーメン、カレーあたりが船橋屋田久保の看板メニューと言っていいだろう。

　さて。続いてはアタリーナ前の「田久保」を見ていくことにしよう。

　こちらの田久保は見ていただいたとおり、スタンド外のアタリーナの脇に独立した形で存在している。こちらは本場開催だけでなく場外発売時も営業しているぞ。

　こちらの田久保はお店はシンプルだが、飲食スペースには余裕があっていい感じだ。グループで余裕を持って食事をするのであればこちらの田久保はおススメである。お子さん連れにも使いやすいのではないだろうか。

　ナイター時はこんな感じでちょっとしたビアガーデン気分だ。やはり屋外で飲み食いするのはちょっとテンションが上がるよね。

　こちらの田久保のメニューはこんなラインナップ。

　船橋屋田久保との共通メニューとして、煮込み、煮込み丼、カレーがあり、こちら独自のメニューとしてもつ焼きと豚汁がある感じだ。ドリンクもこちらにはウメハイやノンアルコールビールがあるなど、微妙に独自性がある（こちらもメニューと価格は訪問時なのであしからず）。

　中でももつ焼きはこちらのお店の看板メニューでイチオシである。こんな感じで店頭で焼かれておりいい匂いを漂わせているぜ。しろ、レバーなど種類がいろいろあるので、店主と会話しつつ、食べたいものを注文してくれたまへ。1本150円ではあるが、しっかりしているので満足度は高いぞ。

　さて。それでは両店で食べたものを見ていくことにしよう。

　まずは船橋屋田久保でいただいた、船橋醬油ラーメン。見てのとおり、シンプルかつ正統的な醤油ラーメンで、期待を裏切らない逸品だ。500円という価格のわりにしっかりしたチャーシューがのっているし、まあ、頼んで間違いのない感じである。

　続いては田久保で食べた、煮込み丼。おそらく、船橋屋田久保の煮込み丼もこんなかんじなのではないかと思われ。

　根菜でカサマシ系の煮込みではなく、ホルモン比率の高い煮込みがかかっているため、これまた500円と言う価格設定にしては満足度が高い逸品だ。ややこってりしているものの、白ネギと紅ショーガがそれをうまく緩和してくれる感じ。競馬場に来たからにはちょっとB級なグルメに挑戦してみたい！という方は是非お試しあれ。

　続いても田久保からで、カレーライスだ。

　これは同行者の友人が食べていたのだが、レトルトのカレーではなくしっかり自家製な感じで好感が持てる。公営レース場のカレーはしっかり作っているお店もあれば、業務用レトルトなお店もあり、どっちのタイプかと言うのはなかなか一見には見極めづらいという部分があるのだが（レトルトはレトルトで別に美味いのだが）、ここ田久保においてはそのへんを気にせず確信をもって注文することが可能だ。個人的にはカレーにトッピングできるようなメニューもあるとうれしいんですけどねえ。

　そして最後も田久保から、もつ焼きである。

　もう言葉はいるまい。誰がどう見ても美味い、もつ焼きそのものである。こいつでビールやら焼酎やらやったらもう馬券の収支なんかどうでもいいレベルの多幸感だわね。酒飲みの皆さんは1本だけでもいいので是非ご賞味くだされ。

　さて。そんな訳で、船橋競馬場の田久保を二店舗一緒にご紹介いたしました。インパクトでは東西商会の（というかあんかけ焼きそばの）方に目が行きがちだが、田久保も老舗だけあって安定感は抜群なので、気になった方は是非ご利用くだされ。

　なんやかや船橋競馬場グルメの話が続いておりますが、次回も当然、グルメの話が続きますので、引き続きよろしくお願いいたします・・・。