日本国内、海外の競馬場の訪問記です。こんなことしてていいのかなあ。でもやめられない。
そこに競馬があるから > 中山競馬場 > 中山競馬場 その41 ~中山競馬場 グルメ ゴンドラ指定席の京樽たち~
中山競馬場のゴンドラ席名物”中山御膳”
*中山競馬場レポートの続編です。
初めからお読みになる方は中山競馬場レポートその1からどうぞ。
さて飽きもせず中山競馬場グルメでございます。
前回のレポートでは指定席エリア内のレストランをご紹介しましたが、今回は同じ指定席エリアのグルメの中でも特にゴンドラ階のグルメについてご紹介してまいります。ゴンドラ階の詳しい様子については中山競馬場レポートその27をご参照いただきたいのですが、このゴンドラ階のグルメの特徴はタイトルにある「京樽」が座席まで食事を持ってきてくれるシステムであります。利用したことがない方にとってはよく分からないと思いますが、そのあたりの仕組みも含めて今回のレポートでは詳しくご紹介してまいりたいと思いますので何卒よろしくお願いいたします。
さて、毎度のおことわりですが、中山競馬場のグルメ全般については中山競馬場レポートその31にてざっくり語っておりますので、そちらをお読みの上で今回のレポートもお読みいただけますと話が早くてありがたいところです。
それではまいりましょう。中山競馬場のゴンドラ指定席グルメです...
ゴンドラ指定席について一応おさらいをしておこう。
ゴンドラ指定席は4人掛けのテーブルがいくつか並んでおり、それぞれに座席番号がふられている指定席である。観戦の際は屋外にある席に移動するが、基本的にはこちらのテーブルで多くの時間を過ごすことになる。写真のとおり1階・2階と二層構造になっているのだが、まあここではその部分はあまり関係がないのであまり気にしないでいただきたい。
ゴンドラ階にはいわゆるレストランは存在していない。しかし「京樽」が業者となり、指定席まで食事やドリンクを持ってきてくれるサービスをやっている。席にはメニューがあり、そして各部屋には配膳係の人がついているので、その場で係の人に注文すれば指定席まで料理が運ばれてくるという流れである。
京樽は、2階にあるレストラン京樽ガーデンのところでも紹介したが、寿司など海鮮系のレストランに強みをもつ飲食チェーンの会社なので、メニューは基本、和食となるが、それでも自席にいながらにしてレストランばりの食事が楽しめるのはかなり便利なシステムであろう。どうしても競馬場でレストランに行くと生観戦ができなかったり買い逃したりとバタバタしがちですからな。
まずはそんな便利な京樽のデリバリーメニューをじっくりと見ていくことにしよう。
まず食事系メニューがこちらだ。
食事系メニューはあらかじめ注文を伝えておくと、お昼休憩時に持ってきてくれるというシステムで、注文に時間制限がある。いつでも好きな時に頼めるものではないので注意が必要である。
見てのとおり、寿司や定食、お重などが並んで豪華な感じだ。ただ、席までのサービス料金なのか中身が幾分グレードアップしているのかよく分からないが、同じようなメニューでも下の京樽ガーデンよりも値段が高めの設定になっている。そういうのが気になる方は下に行って食べればよいだけの話なのだが、まあせっかく豪華な指定席に入っている中でそういうみみっちいことをするのもどうかと思うので、ここはあまり気にしないのが大人の対応というものだろう。
そういう意味で言うと、何故だかうな重については下の京樽ガーデンと値段が一緒なので、ここではうな重を頼むのが正解かもしれない。
一応、カレーやフライ系の定食など1000円前後のメニューもある。カレーは何故か「デリシャス」の冠がついており、カレーにとってはプレッシャーがかかるネーミングになっているが、ほかのカレーよりはデリシャスな仕掛けがあるのだろうか。食していないのでこのあたりは謎である。
なお、おつまみや一品料理についてもわりかし豊富な品揃えである。ほかのレストランと比べても遜色ないばかりか、下手したらここのほうが充実しているのではないかという気さえしてくる。価格もそんなに高くないし、グループで来ている方はみんなでワイワイつまんでみてもよいのではないだろうか。
さらに意外なところでいくと、京樽ではデザートも用意されている。価格は特筆すべき感じではないが、ケーキセットがコーヒーとケーキで600円ということでこれはそのへんの喫茶店とあまり変わらない設定かもしれない。食事は頼まなくともメインレース前あたりにちょっと甘いものでもという需要があれば使ってみるのも一考である。
ちなみに下の方にはお酒のメニューもあるが、ビール、ウイスキー、焼酎とひととおりのお酒は用意されている。なぜかメニューにはないが生ビールは510円だ。価格面では焼酎のボトルが3080円ということで市中の居酒屋と比べてもまずまずのお値段かもしれない。もっともゴンドラ指定席は酒の持ち込みも可なので、わざわざここでボトルを入れる意味合いも薄いかもしれないが・・・。もちろんキープもできないぞ。
飲み物はこうしたコーナーで用意されている。ここに直接注文することもできなくはないが、レジは各部屋にあるので、係の人が近くに来た時に声かけするのが無難っちゃ無難である。
場所によってはワインリストが表示されているところもある。安いワインだと1本2500円程度だ。もちろん持ち込みのコスパには及ばないが、グループで来た際にはこんなのを頼んでみるのもよいのではなかろうか。
さて、そんなゴンドラ指定席の京樽だが、荷桁は訪問時にはまず、タラの白子とウーロンハイでちびちびとやった。白子は思ったよりしっかりしていて、しかもなぜか吸い物までついていたので、まあ500円にしてはまずまずの満足感であった。ウーロンハイも居酒屋タイプの少し背の高いグラスであった。こういうのが小さいグラスで来ると酒飲み的には非常に萎えますもんねー。
さらに食事では奮発して中山御膳をいただいた。
見てのとおり、そばと天ぷら、そして寿司という日本人が大好きなものを集めた感じのセットである。
そばは半人前くらいだろうか。真ん中にそばつゆがあるのでそれでいただく。天ぷらは海老とナスとししとう。てんつゆは別にあるので大根おろしでいただくことが可能だ。
そして寿司は玉込みで8貫。取り立てて特筆すべき内容ではないが、無難に美味しい、万人受けする感じのラインナップであった。お値段1700円をどう見るかではあるが、まあ美味しいセットであった。
皆さんもゴンドラ指定席にお越しの際は是非少しリッチな気分で出前を取ってみてくだされ。
さて、中山競馬場のゴンドラ階にはレストランはないと申し上げたが、実は売店については2つ存在しているので今度はこちらの方を見ていくことにしよう。
2つあるうちのひとつはスカイラウンジにある京樽である。また京樽かよという感じだが、京樽なので仕方がない。
スカイラウンジはゴンドラ階のもっとも4コーナー寄りにあるスペースで、机と椅子がけっこうな数配置されていて、休憩所などとして活用できるスペースである。便利なことにそこに売店が併設されているのだ。
スカイラウンジの入口はやたらと恭しい感じだ。休憩所ではなくレセプションなどできる空間を想定して作られたのかもしれんな。
スカイラウンジの中はこんな感じ。快適に休憩ができそうな感じだ。負けが込んできたらこういうところで頭を冷やすのも大事なことであるな。
さて、そんなスカイラウンジの入口近くにひっそりと京樽は存在している。
見てのとおり小規模な売店だが、飲みもののほか、弁当など食事ものもそれなりに充実させている。出前にせよ階下のレストランにせよ、価格帯はやや高めなので500~600円の弁当は指定席においてもそれなりに需要があるのかもしれないな。
飲み物は気持ち、席で頼むよりも安い感じだ。節約にも気分転換にもなるし、飲み物だけ売店に買いに来ると言うのはありかもしれない。
というわけで、ビールとモツ煮をいただく。やっぱりいくら競馬場の指定席であってもやっぱりこういう食い物が欲しくなるんだよなあ。
ビールはこんな感じ。410円と少し安いが気持ちコップのサイズも小さい気がするのでまあこんなもんなのかなあ。
まあ無難に美味しい一番搾りでございます。
そして、もつ煮込み。関東らしい白みそ仕立てなのだが、少し濃い目の味で煮込んであるので酒のアテにはいい感じである。個人的にはけっこう好きな味なんだが510円という値付けは・・・。350円、いやせめて400円くらいで提供してくれたらレギュラー的に購入してもいいんだがなあ。梅屋の煮込み500円に引っ張られての価格なんだろうか。惜しい逸材という感じだ。
ちなみにこの京樽はアイス類も充実させている。コンビニの倍くらいの値付けになっているのが流石だが、馬券で熱くなってしまったこころを鎮められると思ったら安いものだ。馬券で負けが込んできたら取り返そうと馬券を買うのではなく、ここでアイスを買って冷静になるんだぞ。
さらにこのフロアにはもう一軒京樽がある。
そう。このフロアには京樽が溢れているのだ。このレポートのタイトルがあんな風になっているのもお分かりいただけたであろうか?
ここも弁当を中心とした軽食とドリンクを売っているが、ドリンクの価格が微妙に先ほどのお店と異なっている。一体どういうことなのだろう。紙コップのサイズの違いなんだろうか・・・?
ちなみに、この京樽の前には立食スペースも設けられている。自席で食べづらい場合は先ほどのスカイラウンジと合わせて是非ご活用を。
さてさて、いかがでしたでしょうかゴンドラフロアの京樽軍団。自席まで出前でもってきてくれるシステムは競艇場なんかではちょいちょい見かけるシステムですが、競馬では珍しいので、体験してみたい方は是非ともゴンドラ指定席をご利用くだされ。複数人でワイワイ行くのであれば便利なシステムだと思います。
このレポートで、一応中山競馬場の地下1階からゴンドラ階までの主要なレストランとテイクアウト店はおおよそご紹介ができました。次回のレポートではここまででご紹介ができなかったメインスタンドの売店なんかをご紹介していければと思います。
長くなってまいりましたが、中山競馬場レポート、もう少し続けます。
>>中山競馬場レポートその42へ
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