日本国内、海外の競馬場の訪問記です。こんなことしてていいのかなあ。でもやめられない。
そこに競馬があるから > 函館競馬場 > 函館競馬場 その16 ~ダッグアウトパドックに行ってみた~
函館競馬場のパドック
*函館競馬場レポートの続編です。
初めからお読みになる方は函館競馬場レポートその1からどうぞ。
さて、函館競馬場レポートのつづきでございます。
前回のレポートではスタンドの1階から入り、いきなり2階に上がったわけですが、そのまま2階を見ていく訳でもなく、パドックに降りてきてしまいました。節操がなく申し訳ありません。
今回は、タイトルにありますとおり、函館競馬場の名物である”ダッグアウトパドック”の様子を見てまいりたいと思います。実は2013年訪問時のレポートでも、函館競馬場のパドックの様子はご紹介したのですが、アホなことにその時はこのダッグアウトパドックのことをスコーンと忘れており、完全にこの存在をスルーしてしまうという失態をやらかしたのでございます。
2016年の訪問では、そのような失態は二度と繰り返すまい!という強い決意で臨み、無事にダッグアウトパドックを訪問することができましたので、今回はそんな流れでダッグアウトパドックに行ってみた際の様子を詳しくレポートしていくことにいたします...
さて、ここまでダッグアウトパドック、ダッグアウトパドックと連呼しているが、ダッグアウトパドックって一体何やねん?という方もいらっしゃることと思う。
この後のレポートを見ていただければダッグアウトパドックがどんなものかは大体お分かりいただけるはずなので、ここでは簡単に申し上げるが、ダッグアウトパドックとは、やや目線の低い位置からパドックを見ることができる設備である。通常のパドックより競走馬の足元が見やすいというメリットがあり、馬券の検討にもプラスになる可能性もあるが、日本ではここ函館競馬場と札幌競馬場の2か所にしかなく、実際のところは観光施設になっている感がある。
上の写真で真ん中の馬の後ろに横長の窓のようなものがご覧いただけると思うが、あれがダッグアウトパドックである。
「ダッグアウト」という言葉自体は「野球場の、選手・監督の控え席」などの意味でつかわれる野球用語だが(元々は塹壕という意味)、野球のダッグアウトよろしく、地面より一段低い位置に見物場所が作られているという意味でこういう名前になっているのだろう。英語で”dugout paddock”などと検索してみてもそれっぽいものが引っかかってこないので、もし同じような施設が海外の競馬場にあったとしても”ダッグアウトパドック”という言葉自体は和製英語なのかもしれない。ひょっとしたらこんな施設は世界に函館競馬場と札幌競馬場にしかないのだろうか・・・?もし詳しい方がいらっしゃったらそのへん是非教えてください・・・。
講釈を垂れていても仕方がないので、さっそくダッグアウトパドックへ向かおう。
函館競馬場の場合、ダッグアウトパドックの真上にあるパドックのビジョンに向かって、パドック沿いを時計回りに進めばOKだ。逆時計回りに進むとはなみちにあたってしまい行き止まりなのでご注意願いたい。まあ、迷う人はおらんと思うが念のため。
特に何がという道中でもないので、馬でも見ながら、普通に進んでいただければOKである。
しばらく行くと、入口の前に、「ダッグアウトパドックのご利用について」なる注意書きがある。定員が30名に限られている点、レースごとの入れ替え制である点、フラッシュ撮影が禁止、など大事なことが書いてあるので、熟読の上、お進みいただきたいところである。
さて、看板を過ぎたらいよいよダッグアウトパドックの入口だ。煽った割に意外と地味ですが、まあこれが現実でございます。
さて、ダッグアウトパドックに入ってみると、こんな感じだ。
横長の部屋に机があり、そこに椅子がずらっと並んでいる感じだ。椅子の数は30もなさそうなので、椅子に座る人と、後ろに立つ人とを合わせて30名が定員ということなのだろう。
おおー。確かにパドックを歩く馬の脚がよく見えるわい。これは面白いかもしれない。
真剣に脚を見て予想をしている人もいるが、大体の方は写真撮影に勤しんでいる感じだ。かくいう荷桁はもはや馬でさえなく、ダッグアウトパドックの様子を撮影しているのだから、まったくダッグアウトパドックの良さを馬券に生かせていない人間であると言える。
座らずに椅子の後ろで立って見るとこんな感じ。ちょうど目線の先に馬の脚がくる感じだ。
そして椅子に座って見るとこんな感じだ。
うーむ、確かに脚元がよく見えるのう。と、言うより余計な部分が目につきづらいと言った方が的確かもしれないな。いずれにせよ、こういう観点で馬を見るのが好きという方にはいい施設かもしれない。
もっとも、まったく見方が分からないという荷桁のような人間のために、こうした解説も設置されているので、もし馬の見方がさっぱり分からないという方はこんなのも参考にしながら、ワイワイとダッグアウトパドックを楽しんでいただきたいところだ。
ちなみに、このダッグアウトパドック内には函館競馬場内にある、馬の温泉に関する説明書きもあった。こうした説明書きを見ているだけでも楽しいもんですよね。
ちなみに外から見たダッグアウトパドックはこんな感じだ。馬を曳く厩務員の方や騎手にしてみたら若干気になる角度から見られているかもしれないが、まあ、これも函館の特徴ということで、お互いに楽しんでもらいたいところですな。馬とか、ああいうところに人の顔があったりして気にならないもんなのかな・・・?
さて、いかがでしたでしょうか。ダッグアウトパドック。いずれにせよ日本にはここと札幌にしかない施設でございますので、気になる方や興味がある方は是非一度、ダッグアウトパドックを訪れてみてくだされ。
次回以降も函館競馬場レポートが続きます・・・。
>>函館競馬場レポートその17へ
*この競馬場が好きな方はこちらの競馬場もお好きだと思われます。
門別競馬場 その1 ~競走馬のふるさとへ~
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函館競馬場 その1 ~苫小牧をぶらつく~
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函館競馬場 その13 ~函館競馬場を一周してみる~
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函館競馬場 その15 ~パドックシートとスタンド1階~
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