そこに競馬があるから

日本国内、海外の競馬場の訪問記です。こんなことしてていいのかなあ。でもやめられない。

Ｊ－ＰＬＡＣＥ高知　その１　～高知競馬場でＪＲＡの馬券を買う～

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Ｊ－ＰＬＡＣＥ高知でＧⅠを観戦する観客

＊高知競馬場レポートの続編です。
初めからお読みになる方は高知競馬場レポートその１からどうぞ。

　どうも。荷桁です。

　前回のレポートまで高知競馬場の話をしておったわけですが、今回のレポートは「Ｊ－ＰＬＡＣＥ高知」でございます。

　さてまず「Ｊ－ＰＬＡＣＥ」とはなんぞやという話だが、「Ｊ－ＰＬＡＣＥ」は地方競馬が共同で構築した「地方競馬共同トータリゼータシステム」を使用して、ＪＲＡの馬券の発売・払戻を実施する、地方競馬の施設である。要するに、地方競馬のシステムを使って地方競馬の馬券売場でＪＲＡの馬券が買えるところのことを「Ｊ－ＰＬＡＣＥ」と言っているのである。

　「Ｊ－ＰＬＡＣＥ」にはいろいろなパターンがあるが、今回取り上げる「Ｊ－ＰＬＡＣＥ高知」は高知競馬場内の馬券売場でＪＲＡの馬券が買えるというものなので、「Ｊ－ＰＬＡＣＥ高知」はすなわち高知競馬場ということになるのだが、一方で「Ｊ－ＰＬＡＣＥ」はＪＲＡの場外発売所だという考え方もできなくはないので、一応このブログではカテゴリーの分類を「場外発売所・その他」とさせていただいている。

　とりあえずこのレポートではいつもの流れに沿って
　・Ｊ－ＰＬＡＣＥ高知ではＪＲＡの馬券が買える
　・いつ、どの程度のレースが買えるのか
　・どうやって買ったらいいのか
　という部分をかいつまんでレポートできればと思いますので、興味がおありの方はご一読いただけますと幸いです。

　それではまいりましょう。Ｊ－ＰＬＡＣＥ高知のレポートでございます...

　さて。そんな訳で、「Ｊ－ＰＬＡＣＥ高知」である。

　先述のとおりＪ－ＰＬＡＣＥ高知は高知競馬場内にあるので、とりあえずアクセスなどについては高知競馬場へのアクセスなどの情報をご一読いただければたどり着けることと思う。ただ、いわゆる高知競馬場の送迎バスはナイター開催である高知競馬の１レースに合わせて発着しているため、Ｊ－ＰＬＡＣＥ高知でＪＲＡの早めのレースを買いたいという場合は路線バスか自家用車などで早めに行かなくてはならない点はご留意くだされ。

　

　これまで取り上げてきたＪ－ＰＬＡＣＥ金沢やＪ－ＰＬＡＣＥ船橋は発売するレースが限定されていたかと思うが、Ｊ－ＰＬＡＣＥ高知は基本的に朝から全レースを発売するというのを基本姿勢としている。馬券を購入するシステムが違うと言うだけで、実質的にはＷＩＮＳと同じ状態だ。

　ＷＩＮＳと違うところは、発売時間である。ＷＩＮＳであれば通常のレース締め切り時間に買うことも可能だが、ここＪ－ＰＬＡＣＥ高知では発走時刻の４分前が締め切りとなる。この時間差はけっこう大きいので、行かれる際には買い逃しなどがないようご注意くだされ。

　さて。それでは実際のＪ－ＰＬＡＣＥ高知の様子を見ていくことにしよう。Ｊ－ＰＬＡＣＥ高知はすなわち高知競馬場であるという話はしたかと思うが、まず入場料がどうなっているのかという部分の話をしておこう。Ｊ－ＰＬＡＣＥ高知の場合、入場は原則として無料だ。ただし高知競馬場本場の開門時間以降は入場料金が発生するというシステムになっている。もともと入場口は同じなので、ある時間まではタダで入れていたものが、ある時間からは有料になるというようなイメージである。だいたい高知競馬の本場開催は15時頃に1レースが発走で、14時頃が開門となるため、目安として覚えておくとよいだろう。つまり、第1レースから行く分にはタダで入場できるが、メインレースだけ買えばいいやと思って15時頃に行ったりすると入場料が取られてしまうということになる。

　もっとも高知競馬の本場開催とＪ－ＰＬＡＣＥ高知の発売日が被らない日については、終日無料なのでそのへんはあまり気にしなくて問題ない。

　中は当然ながらいつもの高知競馬場だ。特にここでしかＪＲＡの馬券は買えません！的なコーナーがある訳ではなく、どの券売機でもＪＲＡの馬券が購入できるので自分の好きなところで買えばＯＫである。

　競馬新聞については高知競馬の専門紙の売り場で一部扱ってはいるが、種類や発売時間はよく分からない部分が多いので、事前に市中で購入してから訪問することをおススメします。

　特観席についても有料で開放されているのでゆっくり座って打ちたい場合は特観席を使ってみるのも手である。

　さて。それでは次に具体的な馬券の買い方の話に移ろう。Ｊ－ＰＬＡＣＥ高知で馬券を買うにはこちらの専用マークカードが必要だ。場内のいたるところに置いてあるので、見つからなくて困ると言うこともないだろう。

　トータリゼーターシステムのベンダーがＪＲＡとは異なるため少し仕様が異なるが、基本的にはよくあるマークカードなので、そんなに戸惑う必要はなかろう。

　もっとも注意すべきはフォーメーションを買うとき、どこかひとつの欄は１頭しか記入しかできない点か。ＪＲＡのフォーメーションカードは３点→４点→１０点という形でも流せるが、Ｊ－ＰＬＡＣＥ高知ではそれはできない。どこか一か所は必ず１点にしないといけないのである。その点は中央競馬よりは手間がかかるマークカードと言えよう。

　また、Ｊ－ＰＬＡＣＥ高知はキャッシュレス投票にも対応しており、ＪＲＡの馬券も高知本場レースと同様、キャッシュレスで投票ができるので、こういうののほうが性に合うという方は是非。

　当然のことながら、Ｊ－ＰＬＡＣＥ高知内には各種モニターがあり、オッズやレース映像は見ることができるので、その点もご安心くだされ。

　Ｇ１の際にはこんな感じで人だかりができることもままある。場所は違えど熱気を感じつつの観戦が可能なのも、ネット投票ではなくこうした発売所で買う、大きな魅力だと言えよう。

　さて。簡単ではありましたが「Ｊ－ＰＬＡＣＥ高知」いかがでしたでしょうか。高知競馬の開催は土日が多く、Ｊ－ＰＬＡＣＥ高知と共に楽しむことができる機会も多いため、高知競馬場を訪問の際は少し早めに出発して、ＪＲＡの馬券も楽しんでみてはいかがでしょうか・・・。

　さて。最後に少しだけ余談。高知競馬場内には「ＪＲＡウインズ高松コーナー」なる掲示板がひっそりと存在している。おそらくＪＲＡの馬券が、四国ではウインズ高松でしか買えなかった時代にはここには様々な情報が掲出され、高知競馬場の来場客は、たまには車でウインズ高松にでも行こうかなあ・・・などと思っていたのだろう。

　現在はＪ－ＰＬＡＣＥ高知どころか自宅にいながらにして中央競馬の馬券が買えてしまう時代だが、高知（に限らず地方には）こうした中央競馬への憧憬というのがついこの間まではあったということで、なんとなく覚えておきたい部分である・・・。

　さて。そんな訳で高知競馬場レポートからＪ－ＰＬＡＣＥ高知の話をしまして、長いこと高知の話が続きましたが、次回以降はまた別の競馬場の話をしていければと思いますので、引き続き何卒よろしくお願いいたします・・・。