日本国内、海外の競馬場の訪問記です。こんなことしてていいのかなあ。でもやめられない。
そこに競馬があるから > 姫路競馬場 > 姫路競馬場 その34 ~スタンド5階 特観席フロア~
姫路競馬場の特観席観覧席
*姫路競馬場レポートの続編です。
初めからお読みになる方は姫路競馬場レポートその1からどうぞ。
さて。なんやかや姫路競馬場レポートも34本目となりました。
今回はタイトルにありますとおり、姫路競馬場の特観席フロアについてご紹介してまいります。姫路競馬場の特観席につきましては以前にもこのブログでご紹介したことがあるのですが、それからガラッとリニューアルをしてしまったため、あらためてその様子をレポートしたいと、こういう趣旨でございます。※当時の特観席の様子はこちらからどうぞ。
地方競馬場の特観席は価格や設備なんかがけっこう競馬場によって違うところがあるので、そこも含めて楽しんでいただければ幸甚です。また、例によってリニューアルする前の特観席との比較なんかもしてみたいと思いますので、そのあたりも是非ご注目ください。
それではまいりましょう。姫路競馬場の特観席でございます...
さて。それでは姫路競馬場の特観席の話をしていこう。
繰り返しお話ししている通り、姫路競馬場の特観席はスタンドの5階だ。外観で言うところの、スタンドの上の方にせり出している観客席があると思うがあそこが特観席である。
5階フロアには各種特観席のほか、馬主役員室、馬主席なども併設されている。4階の指定席が機能していた頃は馬主席なんかは4階にあったらしいが、前回のレポートのとおり、現在4階はひめたんスポーツクラブとなり観覧席は取り壊されているため、5階に集約されているということになる。
姫路競馬場の特観席はご覧のとおりロイヤルシート、スペシャルシート、グループ席の3種類となる。かつての姫路の特観席しかご存知ない方からすると衝撃的なリニューアルかと思うが、今はこうなってしまっているので諦めていただくほかない。
それぞれの席の料金体系はこうなっている。ロイヤル席が24席で2000円(場外時1500円)、ロイヤル(車椅子席)が1席のみで1500円(場外時1000円)、スペシャル席が58席で1000円(場外時500円)、スペシャル席のペアシートが7組(14人分)で1,500円(場外時700円)、グループ席が4卓24人分で3000円 (場外時2000円)となっている。席数を絞っているせいか気持ち高めだが、特観席がすべて完売しても10万円ほどの売り上げにしかならず、このフロアを運営する費用を維持できるとはとても思えないので、あながちぼったくりという感じでもないのだろう。そういう意味ではネット投票や特観席に入らない方の馬券売り上げで特観席のサービスが維持されているわけで、特観席には入っておいた方がまあお得という結論になるのだろう。それを言うなら競馬場に行くこと自体そうだということにもなるが。
さて。それでは気になる特観席に乗り込んでみることにしよう。特観席には例によってこちらのエレベーターで行くことになる。
荷桁の訪問時は特観席の席券売り場は5階フロアとなっていたため、とりあえず特観席に行こうと思った場合はまずエレベーターを目指せばOKだ。
荷桁の訪問時には開門と同時にこちらのエレベーターには長蛇の列ができていた。先ほど申し上げた通り席数が少ないので、本場開催時はこんな感じで開門間際に行かないと特観席に入れないという状況はしばらく続きそうである。
エレベーターを上がってすぐのところが席券売り場で、そこが狭くて人が滞留するため、エレベーターの列はなかなか進まない。こんなんだったら下で売ってくれて買った方から上に送った方がまだ効率的な気がせんこともないが、田舎の人々にそのレベルの仕事を求めてイライラしてもしょうがないことだし、まあ気長に待つべしである。
エレベーターを上がるとこんな感じで特観席のチケットが買える自販機が一台だけ置かれている。しかも席を指定して購入しなくてはならないタイプなので、爺さん一人一人に警備員が説明しながら購入に至るような感じで、そりゃ列も進まねえわという。とりあえずこの券売機で希望する席と場所を指定して購入すればOKだ。
チケットを買ったら、こちらの入口から入るということになる。
入口の脇には警備員さんたちが券種の売れ具合を把握するためのボードが。せっかくシステム的に連携できそうな券売機を導入しているのに、モニター等でなくこうしたアナログな方法で状況を把握しているというのが姫路らしくてよろしい。
ってなわけで、チケットを購入したら特観席へとご入場と言うことになる。
一応フロアマップで姫路競馬場の特観席フロアのざっくりした構造も確認しておこう。見づらくてよくないが、一応各シートはテリトリーごとで分かれていて、壁で仕切られていたりもするので何となく全体にこぢんまりした印象のフロアになっている。
ゴール板に近い特等席を来賓席や馬主席が締め、4コーナー方面にスペシャルシートとロイヤルシートがあるということで、姫路競馬場の思想としては「馬主>一般客」という思想のようだ。まあ当たり前と言えば当たり前だが、案外そうなっていない競馬場もあったりするので、このあたりは実は主催者ごとの個性が出るポイントなのである・・・。まあ単純に建築構造上の問題と言えばそれまでではあるが。
さて。それでは特観席フロアを見ていくことにしよう。
入口を入るとまずはこんな感じの狭い通路がある。左には馬主席やらいろいろあるのでこのような狭さになっていると考えていただければよい。まあ、そんなに人通りが多いフロアでもないので、そこはあまり気にしていただくこともないだろう。
馬主席の入口はこんな感じで意外とシンプル。勿論、馬主さんの証明がないと入れないスペースになり、馬主ではなく今後もなる予定がない荷桁には縁遠い席になりそうだが、とりあえずご参考までに。
続いてグループシートの入口。見てのとおり、ファミレスというか、会議スペースのようなテーブルがあり、観戦の際は観覧席に出て、という形になる。荷桁は一人でこの競馬場に乗り込んだため、よく観察することはできなんだが、こちらもご参考までに。
そしてスペシャルシートはこんな感じ。詳細は後日のレポートでやるが、やや詰め込んだ感があるのは否めない。映画館のような座り心地のよさそうな椅子がいい感じだ。投票所が脇にあり馬券を買うのには近くで良い感じ。
そして一番奥が別室にあるロイヤルシート。ここも後日詳細にレポートするが、一番一人あたりの単価の高い座席となる。
そして先述のとおり、どの席であっても生観戦の際は屋外観覧席に出て観戦するというのが一応のセオリーとなる。勿論、中の席に留まり、まったり観戦するのもひとつだが、さすがに来たからにはね。
さらにスタンド裏手側にはバルコニーもある。こちらに出れば一応パドックも見ることが可能である。
さらに、特観席フロアは特観席らしく、喫煙室や喫茶、自販機などひととおりの施設も揃っている。ここのは喫茶と言いつつ食事も充実しているため、一度このフロアに入ったら、最初から最後までここにいても問題ないぞ。
さて。そんな訳で、ひとまず5階特観席フロアの概要をご紹介した。ちなみにスペシャルシートとロイヤルシートについては詳細なレポートを次回以降にするのでそちらも併せてご参照されたし。
ちなみに、かつての姫路競馬場の特観席は一種類のみで、こんな感じでフロアいっぱい広々と使われていていい感じであった。座席が指定でないのもミソ。普段は室内にいて、観戦の時だけ外に出るというスタイルはいまと同じであった。
今と比較すると何とも牧歌的と言うかレトロな感じだが、このレトロでゆるい感じこそが姫路競馬場の魅力だったというのはある。昔を懐かしんでも仕方ないが、ちょっと現在の無味乾燥な特観席に比べると、こっちのゆるい感じが良かったなあとも思わないこともない。まあしかし、進化する姫路競馬場を前向きにとらえ、今後も特観席を利用していこうと思う・・・。
さてさて。そんな訳で、次回以降しばらくは特観席フロアの個別の席の様子なんかを見ていければと思いますので、引き続きよろしくお願いいたします・・・。
>>姫路競馬場レポートその35へ
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