浦和競馬場 その11 〜浦和競馬場の予想屋たち〜 そこに競馬があるから 忍者ブログ
日本国内、海外の競馬場の訪問記です。こんなことしてていいのかなあ。でもやめられない。

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浦和競馬場 Urawa Race Course
ずらり並んだ浦和競馬場の予想屋たち


*浦和競馬場レポートの続編です。
初めからお読みになる方は浦和競馬場レポートその1からどうぞ。






 パドックと場内をある程度まわってきたので、お次は浦和競馬場の馬券にまつわる話をしていこう。
 浦和競馬場の馬券は一般に難解だとされている。他の南関東の場と比較しても小回りなコースに加え、コースが狭く、勝負所での場所取りがうまくいくかいかないかが、あとあと響いてくる傾向にあるのだ...

基本的には直線が短いので先攻の馬が残ってしまうことが多い。追い込みも決まるが3角くらいから邪魔されずにまくれないときついので、内につつまれてしまったりすると人気馬でも力を発揮できずにとんでしまうことが多いのだ。


浦和競馬場 Urawa Race Course


 逆にある程度追い込み脚質の馬でも浦和では比較的前につけてレースをしていくことが多い。うしろにつくと馬群をさばく向こう正面が短すぎて、手遅れになるのである。

 前にいききってしまってそのまま行った行ったの象徴的なパターンは2006ー08年頃に名古屋競馬所属のキングスゾーンが浦和の交流重賞でたびたび上位に食い込んだことだろう。もちろん、キングスゾーン自体が脂が乗り切った時期で実力的にも上位に食い込める要素はあったわけだが、無理くり先攻してそのまま4角を迎えて押し切るだけのこの馬が中央の猛者たち相手に健闘を繰り返し続けたのは浦和コースの特徴が理由というのもあるだろう。

 1600のようにコーナーの真ん中がスタート地点で、露骨に内外枠の不利があるなど浦和ならではの予想ファクターも多い。

 とはいえ、浦和競馬場がそんなに高配当ばかりかと聞かれれば別にそういうわけでもない。上位はだいたい1−5番人気であっさり決まってしまうので、あとはその組み合わせである。3連複を多めに流したりするよりかは、馬連・馬単を絞って狙い撃ちするのがいいと荷桁は思っている。



浦和競馬場 Urawa Race Course


 そんな難解な浦和競馬において、頼りになるのが予想屋の存在だ。
 2号スタンド裏手、パドックと飲食店に囲まれた広場に転々と存在している。全て合わせても10軒もいないだろうか。ちょうどいい規模感である。


浦和競馬場 Urawa Race Course


 浦和競馬の予想屋にはわりとお客がついている。
 全国の地方競馬でも競輪場でも競艇場でも予想屋にはそこまで人だかりはできていないのだが、こと南関東においては、かなり予想屋が信頼されているのかこうした光景がわりと随所で見られる。まあ狭い世界ではあるが人気予想屋とそうじゃない人がおり、全てが全て人気というわけでもないが、それでも活気があると言えよう。


浦和競馬場 Urawa Race Course


 やはり、一番人を集めているのは船橋以外の南関東ではおなじみ「田倉の予想」である。語り口調もおもしろく、妙な説得力があるため、常に人で一杯である。あのお方の話を聞いていると、不思議と取れそうな気分になるのでいい。

 浦和がまったくはじめて、という方は一度近づいてみて話を聞いてみると、「はあ、そういう視点で見ているのか」という気づきを与えてくれるので、勉強させてもらいましょう。


浦和競馬場 Urawa Race Course


 ちなみに、冬のシーズンには目立つのと防寒をかねてかサンタさんの帽子を被ったりする予想屋さんも(写真は「牛若丸」さん)。季節感があっていいではないか。

 荷桁の印象だと、しっかりと張り紙を使って几帳面にプレゼンをしてくる予想屋は人気もあって評判もいいが、ルーズな感じを漂わせている予想屋は穴狙いという名の適当な予想を繰り広げていることもあり、見極めは重要である。

 せっかくの地方競馬、活気ある予想屋の助けを借りてみるというのもまた一興なのではないでしょうか・・・

 

>>浦和競馬場レポートその12へ


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