日本国内、海外の競馬場の訪問記です。こんなことしてていいのかなあ。でもやめられない。
そこに競馬があるから > 浦和競馬場 > 浦和競馬場 その12 〜浦和競馬場 難解コース〜
浦和競馬場ゲート
*浦和競馬場レポートの続編です。
初めからお読みになる方は浦和競馬場レポートその1からどうぞ。
さてさて、浦和競馬場レポート、どんどんまいりましょう。
前回は、浦和競馬場の馬券の傾向についてお話した。位置取りが難しく、スタートの内外で有利不利があるという傾向があることなどについて触れたが、今回はその難解なコースを実際に写真と共に見ていくことにしよう...
浦和競馬場のコースは一周1200m。平坦小回りの左回りだ。
地方競馬は右回りコースが多いイメージなのだが、浦和は左回りである。
直線は200m。日本で一番短い名古屋競馬場の直線が194mなので、わずかにそれを上回っている。南関東ではもちろん一番短い直線である。幅員は24mほど。
中央や、ほかの南関東を本拠にしている騎手たちにとってはこの直線の短さは乗りにくいだろう。かつて浦和の交流重賞で名古屋競馬の騎手・所属馬が活躍したのは、仕掛けどころが似通っているからだろうか。
こちらは1角。800mのレース以外はすべてこのコーナーを通過する。
特にこれといった難所ではない。1300mのスタートは直線の中ほどになるため、1角までの間にそんなに距離がなく、内枠で出負けしなければ先頭集団に取り付きやすいという傾向がある。
1角~2角のカーブの途中で藤右衛門川をこえていく。もちろん橋の上にコースがあるという不思議なことになっている。
2角から向こう正面ではコース幅が狭まり、16mほどに。
まあ、狭まると言っても、こうして近づいてみると結構広く感じるのだが。このあとの3角を迎えるにあたって、わりと活発な場所取り争いも行われる直線なので見ごたえがある。中途半端な逃げ馬だとこのへんであっというまに捉えられて売り切れなんつーことも多い。
さて、浦和競馬場コースでの最大のポイントはその後の3コーナーである。3コーナーを通ってすぐ、またも川を渡るという浦和競馬場のハイライトである。
なぜ、ここがポイントなのか。まずは下の地図を見て頂きたい。3コーナーのあたりのコースがぐっと狭くなっているのがお分かりいただけるだろうか。
しかも浦和競馬場は今回の冒頭で申し上げたように、直線が短い。したがってちょうど3角あたりが残り400~500mなので差し馬や追い込み馬たちも追いはじめるタイミングなのである。
したがって狭いところにスピードに乗った馬たちが殺到するという構図が生まれる。騎手たちも狭いところで馬のスピードを殺さないように追いつつ場所も確保しなければならないという極めて高度なテクニックが求められるのだ。
したがって、3角ではいたましい死亡事故も起きている。近年では2000年の松井達也騎手、2006年の佐藤隆騎手などが挙げられる。ともに3コーナーでの事故ということで、いかにこのコーナーが難所であるかということがお分かりいただけると思う。
まあ、こうした難所もありつつ騎手の妙技を見るのも競馬の楽しみではあるのだが、くれぐれも無事にレースしてほしいものである。
そして4角。ここで残り1ハロンなので、すでに差がついているケースも多い。民家のすぐ前を通っているのが浦和らしくていい。
4角をまわったらあとは押し切るのみ!意外と最後の直線で届くこともあるが、荷桁のイメージだと、やはり向こう正面での立ち回りと3・4角とスピードを落とさず、直線でもバてないスタミナが要求される、ロングスパートのできる馬が理想的なイメージだ。
中央で追い込み中心の馬が交流重賞で浦和にやってくると先行型に変身したりするのもおもしろい。南関東の熟練の技を見つつ、予想する際にはこのコース特徴を覚えておいて損はないだろう・・・。
>>浦和競馬場レポートその13へ
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