日本国内、海外の競馬場の訪問記です。こんなことしてていいのかなあ。でもやめられない。
そこに競馬があるから > 笠松競馬場 > 笠松競馬場 その5 ~ラブミーチャンに注がれる愛~
笠松競馬場の着順掲示板。いくら取れているのかは分からないが、広告スペースもある。こういうスペースはどんどん活用したほうがいいと思う。しかし、大垣共立銀行の定期預金のほうが馬券にお金を突っ込むよりも儲かる気がするのは気のせいか・・・。
*笠松競馬場レポートの続編です。
初めからお読みになる方は笠松競馬場レポートその1からどうぞ。
さて、ここまで笠松競馬場について長々とご説明してきたのだが、ようやく今回の目的である、ラブミーチャンの登場だ。
しかし、メインレースに臨むその前に笠松競馬場の馬券についても言及しておかなくてはならないだろう・・・。
正直、準・地元とはいえ、笠松競馬場の馬券のコツみたいなものは、何となく分かるようで未だによく分かっていないというのが正直なところだ。
わりと人気の馬が3角あたりで手ごたえが怪しくなって人気薄がごっつぁんゴールみたいなことも多く、1番人気ばかりがバンバン勝つような場でないことは確かだ。3着争いになるとシンガリ・ブービー人気の馬が突っ込んでくることもままある。馬券のパターンを作りづらいというのが正直なところだ。
さて、そんな荷桁の笠松での戦績はどうかというと、夏よりも冬に万馬券をヒットさせることが多い。その理由は、荷桁はちょいちょい、冬に金沢競馬場からやってくる馬を三連複のヒモに絡めるからだ。
地元を知り尽くした笠松オヤジたちは、笠松の馬と騎手の実力は大体分かっている。しかし、お隣の名古屋競馬場の馬や名古屋の若手騎手などは、実力ほどの人気はしないことが多い。況や、金沢の馬はまったく分からないのでとりあえず買われない傾向が多いのである。
競馬新聞でも金沢馬が本命を背負うことはまずない。ひょっとしたら金沢競馬場のほうがレベルが低いと思っているふしがあるかもしれない。
結果的に金沢の馬の人気は総じて低い。そこに目をつけたのが荷桁の戦略だ。実力を過小評価されている金沢の馬がひとたび馬券に絡むと、かなりの配当を得ることができる。この作戦で一日に一回でかいのを当ててトントンで帰る、というのが荷桁の笠松の楽しみ方だ。
この日も8レースの3連単、最終レースの3連複などに人気薄の金沢馬が絡み、がっつり万馬券が取れた。この日は一見さんが多く、新聞での人気馬に投票が集中したのもおいしかった。ありがたや、ありがたや。
さて、ラブミーチャンに話を戻そう。
ラブミーチャンのレースに先立って、場内ではオーナーのDr.コパ氏のトークショーが行われた。
ドクターコパ氏。すごい人だかり。
馬主に是非ともトークショーを・・・なんて、ほとんど聞かない話だし、主催者として公平性を確保する上でどうなん?という意見もあるかもしれないが、まあ、田舎なので気にせずにいればいいのだ。
氏の話を要約すれば、ラブミーチャンを育ててくれた笠松に恩返しをしたいから、この日のゴールドジュニアを2010年の緒戦にした、ということで、事前に報道されていた内容とそんなに変わりの無い話ではあったが、これからレースにのぞむ馬の馬主さんの話など聞ける機会もそうそうないのだから運がよかったと思っておこう。一応有名人だし。
さて、遂にレースの時間はやってきた。
事前の評判どおり、わりとパドックではうるさい感じ。それにしても切られるシャッター音がすごい。
G1の勝ち馬が地方競馬の3歳オープンを走るという構図だけでも、はっきり言って勝つことは目に見えているため、とにかく無事でまわって欲しい、というところが関係者及びファンの考えているところだろう。馬券的にはうまみが無いように見えるが、そこは笠松ということで、兵庫の馬や名古屋の馬を中心に3連単を流しておいた。
レースは、まあ予想通りの逃げ切り勝ち。
スタート直後にラブミーチャンに競りかけようとする猛者がいるわけでもなく、どうぞお先にまわってください・・・と他馬のジョッキーが思っているのがよく分かる感じのレースだったので、競馬ファンとしてはどうなんだ、と思わないところが無いわけではなかったが、まあ、2着に名古屋の人気薄が来てくれたおかげで、ラブミーチャンが頭のわりには配当も結構ついたし、よしとしよう。
声援に応える、濱口ジョッキーとラブミーチャン。
表彰式が終わって、ふと一息つく。
いや、どうしよもないくらい、笠松競馬場の主催者が思い描いたとおりの予定調和極まりない、ショータイムといった感じであった。競馬で「興行」もできる!という1つのプロレス的なアプローチを垣間見た感じとでも言おうか・・・。
まあしかし、何だかんだ、いい1日であった。
・・・・さて、書くのが遅くなってしまったのであれだが、その後のラブミーチャンの戦績ははっきりってこのときの淡い期待を結果的には裏切ることとなってしまった、と書いても差し支えないだろう。
ライデンリーダーが勝ったフィリーズレビューは逃げて完敗。
その後の芝のレースでも走れる目処が立つことはなく、サマースプリントシリーズは終わり、牝馬クラシックも結局いつのまにやらアパパネの3冠で終わってしまったのである。
今後は短距離路線のダートグレードと地元の重賞を中心に使っていくことになるのだろうが、脚部不安もあり、タイトなスケジュールをこなす地方競馬的な使われ方は難しいだろう。
ただ、個人的にはもう一花咲かせてほしいという思いは常にある。強い馬であることに間違いは無いし、幸い、名古屋・笠松の馬の中には中央交流の重賞でも「歯が立つ」先輩も多い。(マルヨフェニックスの帝王賞4着は熱かったw)
いつかJBCスプリントあたりを先頭で駆け抜けてくれる日が来ることを大いに期待している。また見に行くから笠松でも走ってくださいな。
笠松競馬場 アクセス:
・◎本命名鉄で笠松駅に行く以外に思いつきません。
>笠松競馬場 宿泊:
・◎本命名古屋駅周辺が無難だと思います。名鉄で一本ですし、まったく不便はないはずです。
ダイワロイネットホテル名古屋新幹線口
名古屋ビーズホテル
キャッスルプラザ<名古屋>
このあたりが安くて高評価。飲み屋はあまりないですが、大名古屋ビルヂング裏の界隈がわりとあります。
・○対抗
名古屋じゃつまらんなあという方に是非おすすめするのが岐阜。レトロな商店街柳ヶ瀬や長良川、岐阜城など観光名所もいろいろ。大勝ちしたら●津園に繰り出す手もあり。
コンフォートホテル岐阜
長良川温泉 十八楼
ダイワロイネットホテル岐阜
笠松競馬場 主なレース:
やはり一番はオグリキャップ記念。笠松グランプリ、くろゆり賞などには東海公営以外にも他地区からも精鋭が登場する。
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競馬場巡りに魅せられてしまった筆者、荷桁勇矢(にげた ゆうや)が、日本の競馬場、海外の競馬場を訪れながらその様子をご紹介して行くブログです。
紹介している競馬場の情報は訪問当時のものですので、競馬場に行かれる際は最新の情報をご確認のうえ、自己責任で行っていただきますようお願いいたします。
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