日本国内、海外の競馬場の訪問記です。こんなことしてていいのかなあ。でもやめられない。
そこに競馬があるから > 京都競馬場 > 京都競馬場 その16 ~京都競馬場 指定席 5階A指定・B指定席~
京都競馬場 A指定・B指定席
*京都競馬場レポートの続編です。
初めからお読みになる方は京都競馬場レポートその1からどうぞ。
さて、京都競馬場レポートのつづきです。前回のレポートでは京都競馬場の指定席のうち、ビッグスワンのラウンジシートについてお話をしました。
今回は、同じ5階ながら花形の指定席がずらりと並ぶ、グランドスワンの方を見ていきたいと思います。それではよろしくお付き合いいただけますと幸いです...
しつこいようだが、このレポートから読み始めた方もいるかもしれないので、京都競馬場の指定席を今一度おさらいしておこう。ざっくり、見てのとおりのラインナップである。
前回は右下のラウンジシートについてレポートをしてまいりました。白状してしまうと、残りの右側にあるボックスシートとiーSeatについては荷桁は入ったことがないので、レポートはまたの機会にということになる。ついでに暴露してしまうと、席としては特A指定席にもA指定席にも荷桁は座ったことがない。買ったことがあるのはB指定席のみなのだ。ただしB指定席の券でA指定席のエリアには入っていけるので、その様子自体はご紹介が可能である(みみっちい話ですみません)。
というわけでというべきかどうかわからないが、ひとまず今回からは左のグランドスワン側の指定席をご紹介していくことにいたします。写真内の図で、やけにグレーに塗られているエリアが多いのは、ネット発売に割り振って当日発売されていないエリアだと理解いただければOKである。
というわけで、再び、京都競馬場の5階に向かうことにしよう。
これも繰り返しになるが、京都競馬場の5階の構造はこんな感じになっている。この図の場合は、右側が走路側で左がパドック側と理解いただきたい。下の方に青く塗られているエリアがあるが、これが前回のレポートでご紹介した、ラウンジシート。スタンドで言うといわゆるビッグスワンになるエリアだ。
今回はオレンジ、赤、黄色で塗られているグランドスワン側の特A指定席、A指定席、B指定席のエリアを見ていくことになる。
早速だが、こちらが京都競馬場、5階の指定席の様子だ。撮影した地点がちょうどB指定席のあたりで、手前がA指定席、さらに奥が特A指定席ということになる。
それにしても、さすがは京都競馬場が誇る巨大スタンド、グランドスワンである。さすがにでかい。でかすぎるぜ・・・。この天井と窓を見ただけで、ほかの競馬場の指定席が赤子のように見えてしまうレベルだ。何となく雰囲気もバブリーな感じで、なんつーか、こう、グランドスワンって感じするよねー(意味不明)。
ちなみに指定席の5階という場合、この通路より下がそのテリトリーとなる。この通路より上については一応定義としては6階の指定席ということになるのだ。つまり、5階の一番上の段の指定席と、6階指定席の一番前の指定席で、あまり眺望自体は変わらないということになる。もちろん、券売機までの距離感が違うので、何を重視するかは人に寄るのだが、ひとつ覚えておいて損はない知識であろう。
ちなみに、A指定席とB指定席はこのような感じで区切られている。高さは同じなので、ゴールに近いか、遠いかという差しかないという認識で問題ない。A指定かB指定かで迷ったりしたときは価格差と座席位置の違いをよく考えて、選ぶのが吉である。
それにしても、座席が「いろはにほへ」で列になっているところに、グランドスワンの「でかくて素晴らしいスタンドのわりにイマイチイケていない」感が象徴されている気がして面白い。そう。グランドスワンが改修され現在のようになったのは1994年のことで、今から20年以上前のこと。当時50歳頃で改修の陣頭指揮をとっていたと思われる年代の皆さんは既に70歳オーバーである。そりゃ戦時中に生まれた人たちのセンスだと「いろはにほへ」だわなあ。
ほかにも京都競馬場はほのかにバブリーかつ前時代的なセンスのものが散見されるので、その辺んの細かいものを発見してほくそ笑むのも、荷桁の京都競馬場での楽しみのひとつである(我ながら気持ち悪い人間よのう)。
少し話が脇道にそれてしまったが、B指定席の様子をご紹介していくことにしよう。基本的には二人掛けのシンプルなテーブルになっている。
マークカードを入れるところ、ドリンクを入れるとこと、下に物を入れられる網、コンセントと、必要最低限の機能を備えた席という感じだ。
座席は折り畳み式の椅子を採用している。クッション性の高い素材が背もたれになっているので座り心地は悪くないが、ラウンジシートのようなリクライニング感はない。
そして例によって、かつてはあったであろう切り替え可能な画面が潰されている。阪神競馬場でも指摘したが、画面が生きているA指定席と敢えて差を出そうとしてやっているのであればファンをなめた行為である。即刻悔い改めていただきたいところだ。
しかし、さすがに指定席だけあって眺望は見事なり。
基本的にグランドスワンは大きな柱やさえぎりもなく、空間がゴール前まで突き抜けているので観戦には非常にいい構造になっている。あまりワーワー騒ぐのには適していないゾーンだが、レースはしっかり見ることができるぞ。
ちなみに、A・B指定席のエリアから特A指定席へは特A指定席のチケットがないと行くことができない。なんと馬券売り場も含めて厳格に分けられているのだ。
確かに高いお金を払っていることを思えば分からんでもない措置だが・・・。まあ、こうして荷桁のように、一番安い席で入ってきて「ほかのチケットのエリアがどうなっているか見に行こう!」みたいなクソみたいな人間を排除するためにやっているのであろうから、そこは非常に有効な対策になっているということは認めざるを得ないだろう。
5階フロアのコンコースにはベンチが多く設けられている。
ゆったりと腰かけて予想がしたい場合は、こうしたスペースを活用するのもよいだろう。
フロアは絨毯敷で、オッズ画面もふんだんに設置されている。快適この上ないぜ。
そんな余裕な空間でさえ、ベンチの場所取りをしてしまうのが関西人気質と言おうか・・・。何がなんでもこのベンチじゃなくてはならない理由もないだろうに。そもそも自分の指定席があるというのに・・・。よく分からんが、まあ、あまり気にしないのがよいだろう。
ちなみに、馬券売り場はこんな感じ。混雑するわけでもなく、非常に快適に馬券を購入することが可能である。
コインロッカーはここ5階にも設けられている。けっこうな数があるので、預けるべき貴重品があれば、ぜひこちらへどうぞ。
このコインロッカー付近にはこのように不自然に観葉植物が入れられたスペースが散見される。一体なんなのだろうか。かつて公衆電話でもあったスペースであろうか。
そして随所に見られる、凝った文様。顔を見合わせるマーライオン的なものが壁に刻まれている。このあたりのセンスが、いかにも90年代初頭といった風情よなあ。俺のガキの頃のかすかな残り香だぜ。
そして、ここにもあった謎シャッター。しかしこれは売店ではなさそうだし、これも公衆電話の跡地かもしれないな。
さてさて、長くなりましたがいかがでしたでしょうか。とにかくグランドスワンの5階は広くて圧倒されるので、是非空いているようでしたらB指定でもいいので入ってみてはいかがでしょうか。
次回も、京都競馬場レポート、つづきます。
>>京都競馬場レポートその17へ
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*京都競馬場に関する記事は以下にもあります。
京都競馬場 その1 ~淀の競馬の歴史と今~
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