日本国内、海外の競馬場の訪問記です。こんなことしてていいのかなあ。でもやめられない。
そこに競馬があるから > 姫路競馬場 > 姫路競馬場 その11 ~姫路競馬場のスタンドをぶらり一周する~
姫路競馬場のスタンドを見上げる
*姫路競馬場レポートの続編です。
初めからお読みになる方は姫路競馬場レポートその1からどうぞ。
また、この記事は姫路競馬場レポートの2016年8月の訪問記事です。
この訪問の分だけをお読みになる方は姫路競馬場レポートその8からどうぞ。
どもども荷桁です。
さて、前回の姫路競馬場レポートでは、入場門から姫路競馬場のスタンドに近づいただけで、荷桁があっと言う間にキュンキュン萌え萌えしてしまい、牛歩の如く進行がゆっくりになってしまい、大変申し訳ございませんでした。
とまあ、申し訳ございませんでしたとか言ってはみたものの、別に改善する気もサラサラないですし、例によって同じ調子で今回もやっていきたいと思います(我ながらウザすぎる)。
一応スタンドまでは近づいてみた訳ですが、スタンド内に足を踏み入れる前に、少し周りをブラブラして周辺の様子を観察してみたいと思います。以前のレポートで取り上げた部分も、そうでない部分もありますので、以前との比較として、また新たな発見として、ゆるゆると読み進めていただけますと幸いです...
姫路競馬場のスタンドは何年ごろかの建築かというのは実はネット上にもあまり資料がないのだが、まあそれなりに古い建物であることに間違いはなさそうだ。姫路市の史料でも漁ったら出てきたりするんだろうか・・・。
園田競馬もそうだったが、こういうところにちょくちょく昔懐かしい文様が出てきたりして、いい感じだ。これはブロック塀によくある文様(日の出透かしブロック)だから、壁面はがっつり塗り固められているものの、ベースはブロック塀なのかもしれないな。
▲言ってるのはこれのことです
まあ、こういう細かなポイントを楽しむのもオツなもんである。
このような看板も出てきた。昔はスタンドの1階に「あいの」というコーヒースタンドがあったのだが、現在は閉まっているため、この看板には偽りがあるのだが・・・。食堂も食堂でスタンド内には特別観覧席にしかないので、誤解を招きかねない。まあ、この競馬場に来るのは常連ばかりであろうから特に気にすることもないのかもしれないが・・・。
ちなみにクッソどうでもいいが、この看板、じっくり眺めていると「食堂」の文字を目に見立てた顔に見えてくるな・・・。
ざっと見渡すと、スタンドのたたずまい的なところはかつてのままである。まあ、古いものがそのまま放置されているので、当たり前と言えば当たり前のことかもしれないが・・・。
このままスタンドの裏手側にそってぐるりと回ってみることにするか。
かつて穴場だったところは今はベンチがずらりと並んでいる。タイルづくりの壁とそうでないところがあるのは、なんなんだろう。緑色のところはいざというときどけて出入りができたりするんだろうか。枠とかそんな感じに見えるよな。
スタンドのサイドから裏手まで、旧投票所の前にベンチが並ぶ光景は続く。うーん実にノスタルジックな感じだ。
南入場門からスタンドに上がる階段の下にはちょっとした部屋が設けられている。今は閉鎖されていて、看板にも何もぶら下がっていないので何に使われていたスペースかは謎だ。手荷物預かりか何かだったんだろうか。しかし、この見た目だと本場開催が再開をしたとしても稼働しなさそうな窓口である。ちなみに、姫路競馬場にはコインロッカーの類は一切ないので、巨大な手荷物は駅などに預けるのが無難である。
そして、この窓口の横には、信頼社の予想台が打ち捨てられていた。
信頼社といえば、園田競馬場はもちろん、うらぶれた姫路開催においても出店をしていた意欲的な予想屋だったが、月日の流れはおそろしいもので、今やどちらの競馬場でも信頼社のお姿を見ることはできない。ここ姫路だけでなく、ほかの地方競馬場や、競輪、オートなどの他の公営競技場でも予想屋の数はどんどん減ってきている。時代の流れとは言え、どうしても物悲しい気分になってしまうのう。
スタンドの裏手側に出てみるが、趣はこちらもかつてのままだ。思ったより壁などもくすんでおらず、安心をする。
しかし、かつて姫路競馬場はこのように茶色の壁面をしていたことをふと思い出す。これはこれで趣があってよかったんだが・・・。しかし、塗りなおしてもらえるだけまだ先のことを考えてくれていると捉えればマシなのかもしれないので、ここは素直に安心しておくことにしよう。
ふと脇を見ると、南入場門だ。
そういえばこちらの入場門からは入ったことがないので、ちと観察してみることにするか。
当たり前のことだが、南入場門は開いていて、広報物なども、まあ新しいものが多いようであった。払戻金もいちいち貼られているようである。
入場無料なので、一応外にも出て様子を写真に収めてみた。
「姫路競馬場南入場門」の文字も、一部ポロポロしてしまっているが、なかなかいい感じ。特に「場」の字の土へんが少し下に下がり気味な部分がイカしてるぜ。
さらに左の「ノミ行為等をする目的で、入場することは一切禁止する」と書いた看板の下の部分の連名に、姫路競馬開催執務委員会、姫路警察署長、と並んで”公営競技場から暴力団、ノミ屋等を追放する兵庫県連絡協議会”なる組織が名を連ねているのが興味深い。
ググってみると、伊丹市の公文書などで、名前が散見されるので、今も活動をしているようだ。こんな組織があるなんて全然知らなかったし、やれやれ、やはり現地に足を運ばないと知る由もないことというものは多々ありますな。旅打ちをしていると毎回気づかされることではあるのだが。
似たような看板がもうひとつ。兵庫県競馬組合が非常に気にしている、暴力団、ノミ屋関連の看板だ。少し前時代的だとは言え、コーチ屋くらいならまだ園田に全然いるからなあ。これからも彼らの戦いは続くのかもしれない。
ひととおり外観を見たので、再度、南入場門から中に入る。どことなく郷愁があるのう。
南入場門も一応スタンドまで濡れずに行ける通路が存在している。雨に対しての気遣いは妙に素晴らしい競馬場である。
ふと左に目を遣ると、その名も高き、姫路競馬場のパドックである。おお、少し雑草は生えているが、きちんと残っているではないか。
建屋もそのままきちんと残っているぞい。思えば荷桁が”旅打ち”に本格的にのめりこむきかっけになったのはまさにこのパドックを見てからであった。
この秀逸すぎる字体で馬名が描かれる姫路競馬場のパドックを一目見て衝撃を受けたことが荷桁の人生を変えてしまったと言っても差し支えないだろう。
それまでは、知らない競馬場に行って、ただ馬券を買ってビールを飲んでいれば良き哉という旅打ちしかしていなかったのだが、この光景に出会って以降「何かこの競馬場に独特のカルチャーはないものか」と少し違う視点で旅打ちを楽しめるようになった。あまりに細かいところまで見ていてキモすぎるというご意見もあるだろうが、記録に残すという意味合いでもご勘弁いただけますと幸いです。
パドックの脇にある、指定席売り場の跡地も以前とあまり変わっていないようであるな。
相変わらずマークカードだか、鉛筆だかの置かれた倉庫として使われているようだ。昔はここに長蛇の列が出来ていたんだろうが、まさに兵どもが夢の跡である。
かつてはこのような形で指定席が売られていたようなのだが、現在は座席指定型の指定席というのは姫路では売られていない。本場開催が再開したらどうなるかは分からないが、おそらくこの流れは変わらないであろう。そして、この空間が再び使われる可能性というのも薄いのだろうな。
ここまで来るともうスタンドの西の端である。
姫路競馬場は上背はそこそこあるが、幅はないのですぐに一周ができてしまうのである。
さて、そんなこんなで走路までやってまいりました。
今回のレポートはちょうど姫路競馬場のスタンドの東端から南回りで西端まで、スタンドの裏手を半周したようなイメージになります。
また本場開催が始まったらずいぶんと趣は変わってくるとは思うのですが、現状ではこんな感じになっておりますよということで、お納めいただけますと幸いです。
次回以降も姫路競馬場の様子をお送りしてまいります。
>>姫路競馬場レポートその12へ
*この競馬場が好きな方はこちらの競馬場もお好きだと思われます。
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*姫路競馬場に関する記事は以下にもあります。
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姫路競馬場 その2 ~パドックとエリザベスクィーン~
姫路競馬場 その3 ~いろいろと姫路スタイル~
姫路競馬場 その4 ~いつか勝利する日~
姫路競馬場 その5 ~追加レポート前編~
姫路競馬場 その6 ~追加レポート後編~
姫路競馬場 その7 ~いまひとたびの姫路へ~
姫路競馬場 その8 ~姫路競馬場 アクセス~
姫路競馬場 その9 ~姫路競馬場の現在~
姫路競馬場 その10 ~姫路競馬場のスタンドに近づく~
姫路競馬場 その11 ~姫路競馬場のスタンドをぶらり一周する~
姫路競馬場 その12 ~姫路競馬場 スタンド1階~
姫路競馬場 その13 ~姫路競馬場 スタンド2階~
姫路競馬場 その14 ~姫路競馬場 特観席~
姫路競馬場 その15 ~姫路競馬場 グルメふたたび~
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競馬場巡りに魅せられてしまった筆者、荷桁勇矢(にげた ゆうや)が、日本の競馬場、海外の競馬場を訪れながらその様子をご紹介して行くブログです。
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