日本国内、海外の競馬場の訪問記です。こんなことしてていいのかなあ。でもやめられない。
そこに競馬があるから > 船橋競馬場 > 船橋競馬場 その7 ~船橋競馬場 コースと内馬場~
船橋競馬場のコース
*船橋競馬場レポートの続編です。
初めからお読みになる方は船橋競馬場レポートその1からどうぞ。
どもども。荷桁です。本日も船橋競馬場レポートを続けてまいります。
前回のレポートでは船橋競馬場のパドックを見て、パドック周回から本馬場へ馬が向かうイメージを持っていただきました。今回のレポートではその流れで、船橋競馬場のコースと、ついでにその内馬場にあるものについてさらっとレポートしておこうと思います。
このあと、船橋競馬場のコースの特徴やら傾向といったことも触れながら話を進めてまいりますが、皆さんご存知のとおり、こちらのブログは競馬の予想ブログではなくあくまで旅打ちブログでございますのでそのあたりは話半分に聞いていただけますと幸いです。
それではまいりましょう。船橋競馬場のコース、内馬場の話でございます...
と言う訳で、船橋競馬場のコースである。当たり前のことを言うようで恐縮だが船橋競馬場のコースは見てのとおりダートコースのみだ。
船橋競馬場は日本でも珍しい、外回りコースと内回りコースの2種類を持っているコースだ。そういうことを言うと「はあ?外回りコースと内回りコースなんて中央競馬にはよくあるし、地方競馬だって大井や門別にあるじゃねえか!」というツッコミが入りそうな感じだが、まあ落ち着いてよく聞いてほしい。
写真をよく見てほしいのだが、船橋競馬場の場合は外側と内側にまったく独立した2つのコースがあるのだ。ゴール板もちゃんと2つある。先ほど挙げた競馬場の場合、ほとんどが3コーナーから4コーナーにかけて内回りと外回りコースに分かれているという構造になっていて、船橋競馬場のようにまったく違うコースということにはなっていないのだ。このまったく独立した2つのダートコースがあるという意味では船橋は日本唯一の競馬場になるのである。もっとも、船橋競馬場の内回りコースは2006年を最後に本ちゃんのレースでは使われておらず、もっぱら調教用コースとなっているのだが。
もうひとつ、船橋競馬場の特徴としてよく言われるのが、スパイラルカーブを採用しているという点だ。スパイラルカーブというのは、カーブの入り口は大回りで、出口は小回りという形になっているコーナーのこと。コーナーに進入するときには緩やかな角度のためスピードを落とさずに入れるが、だんだん出口に向かってカーブがきつくなるので、コーナーの出口では馬群が膨らみやすい、つまりばらけやすくなるという特徴がある。中央競馬で言うと福島や小倉といったローカル場にはけっこう導入されていて、地方競馬場ではほとんどのコースで取り入れられているため、スパイラルカーブ自体は大して珍しいものではないが、南関東では長く船橋が唯一の導入となっていたため(2019年のJBC開催に合わせて浦和も導入したため現在は唯一ではない)、特徴として語られることが多いのだろう。
コースの大きさ、長さは外回りが一周1400mで内回りが一周1250m。内回りは1400mの距離設定しかないが、外回りはいろいろあって1000m、1200m、1500m、1600m、1700m、1800m、2000m、2200m、2400mと多彩な距離設定があるぞ。だいたいのレースは1200m~1700mでおこなわれ、1000m、1800mは一日一番組あるかないかくらいでちょっと珍しい、そのほかの距離をやっていたら、その日はラッキーという感じである。
まあ、先ほども言うたとおり、ここは競馬予想ブログではないので、ふーん、そうなんかーくらいの感じで頭に入れておいてくれればOKだ。
そんな船橋競馬場の内馬場にはいろいろなものがあるが、基本的には一般人が立ち入ることはできず、中にあるものも、別にこれといったものはない。同じ南関東の大井や川崎の内馬場が馬券売場やイベントの場として活用されていたり、浦和競馬場の内馬場が非開催日に市民憩いの公園になっていることを思うと、何とも無味乾燥な内馬場であると言えよう。
まず1コーナー側に目をやると、コンセプトや用途がよく分からない池がある。一応水を溜めているだけあって何かしら用途があるんだろうが、まあ詳しく調べる気にもならんので、もしご存知の方がいらっしゃったら教えてくだされ。
真ん中やや1コーナー寄りあたりを見てみると、今度はひたすらソーラーパネルが並んでいる。その手前には昔は噴水かなんかだったろうか。よく分からない水を溜める円形のスペースがある。
このソーラーパネルは2013年から稼働しているようで、当時の報道によると発電した電力は全量を東京電力に売電しているそうだ。まあ、観客からすると「土地の有効活用ですね」「クリーンエネルギーですなあ」くらいの感想は浮かぶものの、競馬を見に来ている人らにとってはあまり関係ないため、興味は持ちづらい感じだ。
もう少し3~4コーナーの方を見てみると、調教用の施設がちょいちょいある様子である。まあこちらも本場開催時に来ても特に何をしている訳でもないので、正直「あるなあ」というくらいの感想しか持てず、何とも言えない感じだ。っつーか、スタンドから遠く、そもそも何があるのかも見づらい。もはや何があるか見ようとする人さえほとんどいないのではなかろうか。
という訳で、船橋競馬場の内馬場はなんともリアクションしづらいビミョーな感じなので、ここもさらっと流しておいていただければOKだ。
さて。そんな訳で、内馬場をひととおり見たら、一応レース風景も見ておくことにしよう。
写真は船橋競馬場の1500mの競走のスタート地点だ。この距離だとちょうど一周している感があるので、このレースに沿ってざーっとレース風景を見ていくことにいたしやす。
スタートすると、まずは先行争い。コーナーまでの距離が詰まっている場合はけっこう激しくなることもある。
んで、1コーナーに入る。内にコースがあるせいか、気持ち、遠く見えますな。
向正面の奥には東関東自動車道が見える形になっている。この高速道路が見えるのがまた何とも船橋競馬場のコースの無味乾燥さに拍車をかける感じだ。まあ、仕方ないし、高速道路がなくなりゃいいというものでもないのだが。
最後の直線は外回りコースで300メートルほど。追い込みも届くと言えば届くが、まあ地方競馬なので力差もあり、一概には言えないね。
ゴールをすると、こんな感じで1コーナー付近にある枠場に引き上げていくことになる。
一応、スタートから一周をざくっと見たが、まあ、これと言った見どころというかヤマ場みたいなものがある訳でもないコースだ。戦後、THE・公営ギャンブル場として作られた競馬場なのでそのへんの情緒を求めることは酷なんだろうが。
ちなみに、最前列まで降りてレースを見るとこんな感じ。
もう少し観戦スペースに対してコースが低いと言うことないが、まあ普通に見易い競馬場と言ってしまってよいだろう。
ちなみに、ナイター開催時にはこんな感じに。先ほどは無味乾燥だとディスってしまったが、こうなるとその無味乾燥な街並みが夜景となって、それっぽい雰囲気が出ていいよね。ややオタッキーな視点にはなるが船橋競馬場のナイターの時にはそういうところにも少し目をやってみてはいかがでございましょうか。
さて、長いわりにさらっとしたレポートになった感はありますが、ひとまず船橋競馬場のコースの話でございました。
パドックからコースの話をしましたので、次回のレポートではレース終了後のバックヤードあたりを覗き見ていきたいと思います。やや淡々とした流れではありますが、船橋競馬場レポートまだまだ続きますので引き続きよろしくお願いいたします・・・。
>>船橋競馬場レポートその8へ
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