そこに競馬があるから

日本国内、海外の競馬場の訪問記です。こんなことしてていいのかなあ。でもやめられない。

船橋競馬場　その２２　～船橋競馬場グルメ　寿美家～

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船橋競馬場のグルメ寿美家

＊船橋競馬場レポートの続編です。
初めからお読みになる方は船橋競馬場レポートその１からどうぞ。

　どうも。荷桁です。このところ船橋競馬場のグルメの話を続けておりますが、今回もタイトルにどおり、グルメの話です。とは言いながら早いもので、前回のレポートまでで船橋競馬場にある売店や食堂のほとんどを紹介し終えてしまいまして、今回ご紹介する特観席フロアの寿美家が最後ということになります。

　ここまでご紹介してきたお店はどちらかというと売店スタイルのお店がほとんどで、飲食する時にはスタンドのベンチやお店の前にあるテーブルでテキトーに食べるというパターンだったのですが、今回ご紹介する寿美家は船橋競馬場で唯一と言っていい、レストラン形式のお店となります。勿論、特観席フロアにあるお店なので、特観席の利用者しか入れないお店にはなるのですが、普段は特観席に行かない方（荷桁も基本行きません）も、こんなお店があるんだなということでご一読いただけますと幸いでございます。

　さてさて、それではまいりましょう。船橋競馬場グルメ、寿美家でございます...

　さて。そんな訳で寿美家だ。先ほどほとんど申し上げてしまったのだが、一応寿美家の位置関係だけ見ておくことにしよう。

　寿美家は船橋競馬場の５階、特観席フロアの最も１コーナー寄りに存在している。船橋競馬場の特観席フロアは特観席のチケットを持った方しか入ることができない仕組みになっているため、寿美家を利用しようと思った場合は特観席券を買うしかない。

　以前のレポートでも申し上げたとおり、船橋競馬場の特観席料金は2000円とけっこう高いので、寿美家のためだけに入ると言うのもなかなか心理的なハードルが高い。しかも寿美家は場外発売日は営業していないというのも痛い。普段から特観席を愛用しているという方はともかく、そうでもないと言う方はこれからのレポートを読んでいただき、どうしても行ってみたい！と思ったら、本場開催に特観席券を買ってくだされ。

　さて。それでは寿美家の様子を見ていくことにしよう。

　まずは外観。見てのとおり、きちっと壁で隔てられた店舗空間という訳でもなくなんとなくコンコースの脇のスペースをレストランにしましたという感じのゆるめの感じだ。

　競馬場のレストランは飲みながら馬券を買いに行ったりするシーンも往々にしてあったりするのだが、何となくそういうことへの心理的ハードルは低い作りである。

　さて。それでは寿美家のメニューを見ていくことにしよう。見てのとおり、店頭にはショーケースがあり、古き良き食品サンプルが並べられていていい感じだ。

　写真にも写りこんでいるが、自動販売機での食券制なので、入る前に何を食べるか決めておいたほうがよいぞ。

　寿美家のメニューは、主に食事系のメニューに寄っていて、そのほとんどが定食だ。

　揚げ物系メニューは定食から300～450円引かれたものが単品として売られていて（ここになぜばらつきがあるのかはよく分からない）ビールのアテとしての機能も果たしている感じがある。とんかつ定食、エビフライ定食、カキフライ定食、焼肉定食、和風ハンバーグ定食など1000円超のメニューが並んでおり、さすがは特観席レストランという感じだ。ほか、カツ丼、カレーライス、さらにはドライカレー、スパナポリ（ナポリタンのことか？）などのメシものが充実している。

　さらにはおでん、煮込み、冷奴などのおつまみ系メニューもある。どうでもいいが煮込みは単品で450円なのに、煮込み定食にすると900円にアップするという（とんかつは単品が800円、定食が1100円と＋300円の差ですんでいる）なかなか強気な価格設定だ。

　ほか、コーヒーフロート、クリームソーダ—、レモンスカッシュなどの喫茶系メニューもある。夏場の昼間開催なんかだとこのへんのメニューも魅力的な感じがするが、ナイターだとちょっとどうなんでしょうね。なんならコークハイとか置いてたほうがいいんじゃないの？という気がせんこともない。まあ喫茶店でコークハイというのもなかなか古い発想ではありますが。

　ショーケースだけでは見づらいと思うので、一応壁面に貼ってあったメニューも掲出しておこう。

　注目は左下の日替わりメニューという項目。煮魚定食、あんかけソバ、ポテたま丼などかなり個性的なメニューが並んでいる。っていうかポテたま丼ってなんだ？ポテトサラダをごはんにのせたもの？フライドポテトを玉子でとじてごはんにかけたもの？なんだかよく分からないが、気になる存在だ・・・。

　さらに荷桁の訪問時にはこんなのが新メニューとしてどーんと掲げられていた。

　たぬきうどんセットとカレーうどんセットである。不思議なのはグランドメニューに単品でのたぬきうどんやカレーうどんがないことだ。まあ、1000円超のメニューが多い中に500円くらいのうどんがあったりしたら客がそっちに流れて客単価が下がってしまうだろうから、そうならんようにいなりをつけているんでしょうな。しかし、階下では東西商会や優売店が400、500円ほどで麺類を出し、さらに120円のおにぎりなんかも出しているのを思うと、これで渡り合うのも大変な気がするんだがどうなんでしょうね。

　だが一方で、いい感じなのはこちらのテイクアウトメニューだ。700～800円くらいで店内の1000円超の定食をメニューをテイクアウトすることが可能だ。勿論、汁ものがないとか、多少ボリュームが減ったりというのはあるかもしれないが、ごはんの大盛りが無料との記述もある。特観席なので自席で食べることもできるし、使いようによってはいいのではないだろうか。

　さて。そんな流れでメニューを見たら食券を買って店内に入ろう。

　店内はテーブル席が中心の落ち着いた感じだ。小さいながらもモニターがあり、まあ競馬場内のレストランとしては無難な雰囲気である。

　ちょっと変わっているのはカウンター席があることか。まあ、コーヒーを飲むだけだったりする場合はこういう席のほうが、落ち着いて予想もできるし、いいのかもしれませんな。

　尚、先ほども申し上げた通り、コンコースとは壁などで隔てられていないので、座る位置によっては、通路にあるモニターを見ながら食事をすることも可能だ。勿論、距離があるので一定の視力は求められるが、オッズを見ながらガッツリ予想をしたいという場合は、こういうのが見られる場所に座るといいですぜ。

　テーブル席に腰かけて食券を渡すと、きちんとしたおしぼりが渡された。きょうび、競馬場の食堂でちゃんとしたおしぼりを出してくれる店も減っているかと思うが、さすが特観席レストランだけあって、キチンとしているぜ。

　荷桁は訪問時、こちらの焼肉定食をいただいた。

　焼肉定食は味付けや具材など、けっこうそのお店の自由演技になるケースが多くアウトプットが読めない楽しさがあるところが好きなんだが、寿美家の場合はこんな感じでございました。お値段1100円。

　牛バラ肉のほか、タマネギ、ニンジンなどが入っていて、思ったよりも庶民的な感じでグッドだ。付け合わせも無難ながらしっかりまとめていてフツーに美味しくいただけました。ごちそうさまでした。

　ちなみに、このブログの熱心な読者の方の中にはピンと来た方もいるかもしれないが、じつは船橋競馬場からほど近い中山競馬場にも、ここと同じ屋号の寿美家というお店がある（中山競馬場の寿美家の様子はこちらからどうぞ）。偶然とも考えづらいので、おそらく系列か暖簾分けかなんだろう。そして皆さんお察しのとおり、この寿美家、かつては船橋オートレース場の特観席にもお店を出していたという過去がある。こういう記録に残りづらい歴史を大事にしていきたいと個人的には思いながら、このブログをやっている次第でございます・・・。

　さて。ってなわけで、６本にわたり船橋競馬場のグルメをご紹介してまいりました。流石は南関東のレース場と言いましょうか、なかなか種類や雰囲気もいい感じでございますので、船橋競馬場にお越しの際は是非、メシやお酒も楽しんでみてくだされ。

　船橋競馬場レポートももう２２本。あらかた書きたいことは書けてしまったのでありますが、次回、もう少しだけお付き合いいただけますと幸いです・・・。