そこに競馬があるから

日本国内、海外の競馬場の訪問記です。こんなことしてていいのかなあ。でもやめられない。

高知競馬場　その２１　～屋外席とスタンド３階～

そこに競馬があるから > 高知競馬場 > 高知競馬場　その２１　～屋外席とスタンド３階～

高知競馬場のスタンド

＊高知競馬場レポートの続編です。
初めからお読みになる方は高知競馬場レポートその１からどうぞ。

　どうもどうも。荷桁です。さて。世の中はてんやわんやでございますが、高知競馬場レポートを続けてまいりましょう。

　前回のレポートでは高知競馬場のスタンドの１階をご紹介いたしましたが、今回はフロアを上げてスタンド３階でございます。詳しくはこちらのレポートをお読みいただければと思うのですが、高知競馬場のスタンドは１階は一般フロアになっているのですが２階は事務スペースとなっていて一般客は入れないため、１階の次は３階となっているのでございます。

　とりあえず、１階のときとよろしく、とりあえず３階フロアはどんな雰囲気なのか、何があるのかみたいな部分をゆるゆると見ていければと思いますので、引き続きよろしくお付き合いの程、何卒よろしくお願い申し上げます...

　さてそれではスタンド３階を見ていくことにしよう・・・というノリでいつもなら始まるのだが、今回は１階から３階まで上がる道すがら、高知競馬場の屋外席を見ていくことにしよう。

　高知競馬場の屋外席は１階から３階まで広がっている、いわゆる一般の観覧席だ。この観覧席の１番下から１番上まで上がると、ちょうど１階から３階まで上がったことになるので階段代わりにちょうどいいのである。

　まず、屋外席の下の方だが、こちらは木製のベンチタイプの座席が広がっていて、だいぶ庶民的な感じだ。思えば、国内数多レース場あれど、こうした木製のベンチが現役のスタンドというのも珍しい存在になってしまったのかもしれないのう。

　上の方は木製ベンチではなく、いわゆるプラスチックのベンチになっている。このへんになってくると、よくあるベンチですね。

　ちょっと粉を吹いてしまっている年季の入ったベンチだが、こうしたベンチに座りつつ高濃度のアルコールをカッと少し入れて、歓声の少ない高知ナイターをうつろな瞳で眺めるというのもこれまたオツなもんでございますぜ（よいこはマネしないでね！）。

　そんな屋外席上段の片隅に目をやると、ガラス張りの謎空間が存在している。実はこれは高知競馬場の馬主席なのだ。

　馬主席は外から見るとこんな感じだ。

　うーむ、なんだか場違いなスケルトンという感じで、逆に中にいる方がジロジロ見られて恥ずかしいという感じがしてしまうのは気のせいだろうか。
　

　荷桁が観察した時にはホントに馬主か馬主じゃないのかよく分からない風貌の方が一人だけいて、スマホをいじっていた・・・。冷暖房が効いているという意味ではいいのかもしれないが、これであれば別料金を払ってでも、特観席で一般客に混じって観戦するという方もいるのではなかろうか。まあ、荷桁は馬主ではないので関係のない話ではあるのだが・・・。

　さて。そんなわけで、屋外席と馬主席を観察しつつ、ゆっくりと上がってきて、ようやく高知競馬場のスタンド３階までやってまいりました。

　スタンド３階は以前も申し上げたとおり、一般フロアで、馬券売場もあるフロアだ。どちらかというとパドックをじっくり近くで見る必要性を感じていないお客さんが、混雑している１階を避けて、のんびり過ごしている場所という感じだ。

　ただ、人が少ない分、ややもの寂しい感じは否めない。メインコンコースもほとんどの発売窓口が閉鎖されている。人通りもすくないため、通路の真ん中に中途半端にベンチが設置されていたりして、なんだか空間の使い方がややぞんざいな感じである。

　閉鎖された窓口もまた物悲しい感じだ。かつてのマークカード入れも使われなくなってしまって、馬券を捨てられると取り出しづらいせいか、このような注意書きが書かれたマークカードが、ここでもまたぞんざいに入れられていた。まあ清掃係の人からしたら、勘弁してくれよって感じなんだろうな。分かります（荷桁も過去清掃のバイトをしていたことがありました）。

　走路側のメインコンコースでさえ物悲しい感じで、パドック側はどうなってしまうのかと思っていたら、なんとパドック側通路に至っては窓と柱以外は何もないという感じである。

　一応窓からはパドックが見下ろせるが、まあこの距離なので、何とも言えないですわな。

　引き続きパドック側をウロウロしていると、何やら中途半端な発売窓口を発見。かつてはこうした小さいスペースにも窓口を作らないとお客を捌けなかったのだろうが、今となってはこの有様である・・・。

　人が少ないせいか、３階スタンドの喫煙所は堂々と通路にあって、特に分煙的なものがなされている雰囲気もなく、おじさまたちがフツーにスパスパとタバコを吸っていた。今はいろいろと法律ができたのでまた状況も変わっているかもしれないが、まあ訪問時はこんな感じであったということで何となく記録しておこう。

　さて。それでは３階をあらかた一回りしたところで、このフロアにあるちょっと変わったものを見ていくことにしよう。

　３階にある特徴的な施設、それは女性専用ラウンジだ。これは2017年2月に整備された施設で、来場した女性のお客さんをもてなすために、パウダーテーブルやボックス席、カウンター席などが備え付けられている部屋なのである。席数５４席をご用意しています。まあ通常のナイター開催ではまずいっぱいになることはない規模感である。

　当然のことながら利用できるのは女性のみである。

　今見てきたとおり、高知競馬場は夏暑く、冬寒く、また女性が楽しめるようなカフェやくつろげるスペースなどもあまりないため、こういう施設ができたのは画期的だと言えよう。

　女性なら誰でも出入り自由と言う訳ではなく、キャッシュレス会員になる必要があるというのがポイントだ。ただキャッシュレス会員になればこの部屋の中だけで馬券の購入もできてしまうようで、中央競馬のＵＭＡＪＯスポットよりも競馬を楽しむという意味では便利な施設である。

　キャッシュレス会員は即日なれて、しかも無料なので、とりあえず女性の方は行ったら会員になっておいて、レースの合間に疲れたりしたらここに来て休憩してみると言うのもよいのではなかろうか。７歳未満であれば男性のお子さんもつれていけるので、案外ファミリーで来たときのお母さんとお子さんにとっていい施設と言えるかもしれませんな。

　当然、荷桁はオッサンで中に入ることはできないし、あまり中の様子を外からじろじろ見るのもあれなので、少し遠巻きに走路側から見た女性専用ラウンジを撮影した。

　見てのとおり中は明るく、綺麗な感じ。走路側には観戦用の窓もあって、冷暖房完備の空間からレースを眺めることができるようになっている。うーむ。これはうらやましい。女性の方は使わないと損なので、是非ご利用を！

　ほか、これも荷桁には入ることができない空間だが、来賓の方ようの部屋も３階にあるようである。

　ほかにも何か面白いものはないかと探してみたが、ダメだ。もうこの湯茶マシーンくらいしか紹介するものがねえ。思った以上に高知競馬場の３階はシンプルで、こういうブログを書いている人間としては鬼門のフロアだぜ・・・。

　・・・という訳で、やや薄い感じになってしまいましたが、ひとまず今回は高知競馬場の３階をご紹介いたしました。１階より空いていますし、女性専用ラウンジを利用する以外でも、とりあえずのんびり観戦したいわという方にはいい空間かと思いますので、是非３階にも足を運んでみてくだされ。

　次回はもうひとつフロアを上げて、４階特観席フロアをご紹介してまいりますので、引き続きよろしくお願いいたします・・・。