そこに競馬があるから

日本国内、海外の競馬場の訪問記です。こんなことしてていいのかなあ。でもやめられない。

高知競馬場　その２４　～高知競馬場グルメ　特観席の喫茶～

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高知競馬場の喫茶

＊高知競馬場レポートの続編です。
初めからお読みになる方は高知競馬場レポートその１からどうぞ。

　さて。今回も高知競馬場レポートを続けてまいります。

　前回より高知競馬場のグルメについてレポートをしておりまして、今回はタイトルにありますとおり特観席内にある喫茶の様子をご紹介していければと思います。

　詳しくは前回のレポートを読んでいただければと思うのですが、高知競馬場のグルメ関係のお店はほとんどがスタンド脇の屋台スタイル、またはスタンドから離れた食堂棟にあるのに対して、この喫茶店は唯一スタンド内にあるというお店となっており、ある意味で貴重な存在です。喫茶店とは言いながら食事系メニューもそれなりにありますので、気になった方は是非とも特観席券（400円）を購入の上、行ってみていただければと思います。

　それではまいりましょう。高知競馬場のグルメ、特観席の喫茶の様子でございます...

　さて。そんな訳で、高知競馬場の喫茶である。

　ここまで読み進めて多くの方がこの「喫茶」という呼称はなんなのだ？と思っていることと思うので、一応、このブログでなぜこの呼称を採用しているかという部分をまず説明しておこう。

　上の写真は高知競馬場内にある「場内構内図」である。場内構内図なので一義的にはいろんな施設が掲載されているのだが、中には食堂や売店の名前も記載されているのだ。注目いただきたいのは左上部分。少し見づらくて恐縮だが、スタンドに「[４Ｆ]喫茶」という表記があるのだ。公式サイトやほかの場内掲示もいろいろ見てみたのだが、この場内構内図以外にこのお店について言及しているものは見当たらなかったので、ここではこちらの「喫茶」という呼称を採用した次第だ。もし他の呼称を知っているという方がいらっしゃいましたら、是非教えていただきたいのでご一報いただけますと幸いです。

　はい。ってなわけで喫茶の様子を見ていきましょう。先ほどから何度も言っているとおり、喫茶はスタンド４階の特観席フロア内にあるお店だ。特観席フロアは基本的に特観席券を持っている人しか入れないフロアのためお客さんはすべて特観席の利用者ということになる。

　お店は特に仕切りらしい仕切りなどもなく、フロアの奥まったところに忽然と現れる感じだ。こういうレイアウトのお店って意外とレース場にはないかもしれないなあ。広島競輪場の特観席に似たような雰囲気のお店があった気もするが・・・。

　お店の奥にはカウンターがあり、この中が調理場になっている様子だ。

　どうやらまずこのカウンターがあり、その周りに机や椅子を並べたためあのような形態のお店になったようである。ああいうカウンターの前には大抵カウンターチェアが並んでいて、カウンター内の店主と談話しながらコーヒーでも飲めるというのがよくあるパターンであるが、ここでは一脚だけすみっこのほうにあるものの、基本的にはそういうのはなく、カウンター上はもっぱら皿を乾かしたりする空間として使われている様子だ。まあこれだけ周りに座席があったらわざわざカウンターに座らせる必要もないか。

　一応カウンター内には店主とおぼしき女性が何やら忙しそうに働いている。けっこうな席数があるが、どうやら一人で切り盛りしている様子である。カウンター前にはおでん鍋がのったテーブルがあり、セルフでおでんが取れるようになっているなど、常連との信頼関係のもとで成り立っている雰囲気のお店だ。

　喫茶のテーブル、椅子はこんな感じでかなりくつろげる感じだ。

　テーブルは広く、椅子はふかふかでゆったりしている。高知競馬場の特観席はやや机が狭く、椅子も堅いのだが、この店がそれをうまく補っている感じである。言うまでもないが、一応ちゃんとしたお店なので注文せず休憩だけの目的でここを利用するのはやめていただきますようお願いいたします・・・。。

　地元の常連たちは、こんな感じでつまみを食べたり飲み物をのんだりしながらゆったりと予想をしているケースが多い。壁際にはモニターがあるので、それが見やすい席が人気のようだ。

　さて。それでは喫茶で売っているメニューを見ていこう。ずいぶんと紙が貼られてしまっているが、それでもそれなりにメニューは豊富という印象だ。

　まずはソフトドリンク。喫茶の定番、コーヒー、アイスコーヒー、紅茶があって、ミルク、オレンジジュース、カルピス、コーラなんてのがある。お値段はすべて300円となっており、街中の喫茶店と比較しても割安な印象だ。そして400円のビールが唯一のアルコールとして存在している。後ほど出てくるがこのビールは350mlの缶だ。どうせならもっといろいろお酒を置いたらいいのにと思わないこともないが、周りにベタベタ紙が貼られているのを見る感じ、昔は置いていたが今は置いていないという流れがあったのかもしれないな。もしくは「ここは酒盛りをするお店じゃない」という店主のメッセージかもしれない。どうせなら喫茶店っぽくコークハイくらい置いてみてもよいんじゃないかと個人的には思うが、どうなんでしょうね。

　食べ物系メニューは、やはり喫茶店のド定番であるトーストが一番上に鎮座していて、これは納得だ。その下にはカレーライス、ハヤシライスというメシ系メニューがあり、少し間をあけて、おむすび、おでん、たこ焼き、うどんなどのメニューが並んでいる。トーストの下の空きスペースはうっすらと「ケーキ　４００円」と書いてあるように見えるがどうなんだろうか。カレーとハヤシの下も、かつてはピラフとかオムライスとかナポリタンあたりが名を連ねていたかもしれないが、今は消えてしまっている。下のおむすび以下のメニューは常連から「なんかつまみとか、カレー以外のもん増やしてくれ」と言われて手をかけずに用意できるものを用意したという趣のメニュー構成である。

　それでは実食に移ろう。まずはカレーライスだ。

　調理現場を見た訳ではないので、手作りかレトルトかの断言はできないが、具材はわりとしっかりしているし、少なくとも「いかにもレトルト」という残念感はない見た目だ。ご飯の盛りもよく、ボリュームも悪くない。競馬場内で頂いて600円なら悪くない品だ。

　味はきわめてスタンダードなカレーという感じ。高知競馬場で唯一供されているカレーライスだからという訳ではないだろうが、万人受けする仕上がりである。空腹時にはまず間違いのない一品と言えるだろう。
　

　お次はハヤシライスだ。これもカレー同様、手作りかレトルトかの断言はできないが、ガッカリ感は微塵もなく、クオリティーは高い。味もスタンダードなハヤシライスで期待を裏切らない感じ。気分によってカレーと使い分けるには充分な一品だ。

　そして食事系だけでなく、この店ではビールが飲めるのもポイントだ。

　ビールの銘柄はスーパードライの350ml。これで400円なのでやや高いと言えば高いが、まあ他のメニューが良心的価格なことを思えば、仕方ないところだろう。ちなみに、ビールの価格は全店共通である。

　さて。そんな缶ビールに合わせるおつまみから、まずはおでん。カウンター前のなべからセルフでいただき、店主に申告するスタイルだ。荷桁は大根と平天をいただいた。大根はまだつかりが浅かったので店主から大丈夫か？と訊かれたが、食べてみたらさほど気にはならなかった。まあスタンダードなおでんという感じで美味。ひとつ100円と価格もグッドである。

　そして最後にたこ焼き。のぼりまで立てているので、何か気合が入っている一品かと思ったら、しっかり冷凍たこ焼きであった。ただ、価格も300円だし、これはこれで美味いので全然アリだ。あまり気合を入れ過ぎず、かといって客が納得いかないほどの値付けをするわけでもなく、無理せずメニューを増やすというのは商売をしていく上で大事な要素なのかもしれないね。

　はい。そんな訳で高知競馬場の４階特観席喫茶のご紹介でございました。ひとまずメシ系であればカレーライスが間違いない感じなので、しっかりしたメシが食いたい場合は是非こちらへどうぞ。次に行ったときはうどんがどんなもんか食べてみたいところである。

　さて。そんな訳で、次回以降も高知競馬場のグルメについて話をしてまいりますので、引き続き何卒よろしくお願いいたします・・・。