日本国内、海外の競馬場の訪問記です。こんなことしてていいのかなあ。でもやめられない。
そこに競馬があるから > 姫路競馬場 > 姫路競馬場 その26 ~姫路競馬場のレース風景と借景~
姫路競馬場のレース風景
*姫路競馬場レポートの続編です。
初めからお読みになる方は姫路競馬場レポートその1からどうぞ。
どうも。荷桁です。今回も姫路競馬場レポートを続けてまいります。
前々回のレポートで姫路競馬場のコースを、そして前回のレポートで姫路競馬場の内馬場の様子をご紹介いたしましたので、今回のレポートでは実際のレース風景を見てまいりたいと思います。
姫路競馬場のコースは前に申し上げましたとおり、一周1200mで特にスパイラルカーブなどがある訳でもない、何の変哲もないコースではありますが、なかなかどうして、味があるレース風景を見ることが可能です。その理由として、姫路競馬場は背後にいい感じの山々や施設があり、その借景を楽しみつつレースを見ることができるというのがございます。もっともそんなことを思っているのは荷桁だけかもしれませんが、まあ、このあとのレポートを読んでいただければ、荷桁の言わんとしていることも少しはお分かりいただけると思いますので、まずは騙されたと思ってご一読いただけますと幸いです...
さて。それでは姫路競馬におけるレースの流れを見ていこう。本馬場入場前のパドックの様子はこちらで取り上げているので、このレポートでは本馬場入場後のところからスタートすることにする。
本馬場に入って返し馬をしたら、馬たちは3コーナー奥にある待機所でレース発走を待つことになる。
この3コーナー奥の待機所は、姫路競馬場でよくある1400m、1500m、1800mのいずれのレースのスタート地点にもまあまあ近いので、だいたいのレースで使われている。壁の向こうはすぐ道路なので、壁の向こうで聞き耳を立てたら騎手の会話なんかも聞こえてくるかもしれませんぜ。まあ、そこまでする暇人はなかなかおらんでしょうが・・・。
締め切りになると、先ほどの3コーナー奥の待機スペースからスタート地点に各馬がやってくる。写真は1400mレースのスタート地点。観戦スペースからも見易いので、こういうのを間近で見たいという方は1400mにご注目だ。
枠入り後、レースがスタート。
これまでのレポートでも申し上げたが、1400m戦、1500m戦は直線を使っての先行争いがポイント。特に内目の砂が深いと内枠の先行馬は先行しづらいか、先行できても脚を使ってしまう可能性が高いので注意が必要である。
直線を使って先行争いはスタンドからもよく見えるので、楽しんでいただきたいところだ。そのまましばらくスタンドの一般屋外席から見た姫路競馬場のレース風景を見ていくことにしよう。
体勢がおおよそ固まった頃に、1コーナーに入っていく。このあたりでややペースが落ち着き、しばらくはそのまま大きく隊列は変わらず、レースは淡々と進んでいくこととなる。
2コーナーからバックストレッチにかけてはこんな感じ。園田競馬の展開よろしくバックストレッチの半ばから3コーナーにかけてややペースが上がるが、園田みたいにスパイラルカーブでもないため、そこまでの激しさは感じないというのが個人的な印象だ。
そして最後の直線。姫路は直線が230mと気持ち長いためレースによっては横に広がって迫力ある追い比べを見ることが可能である。
これがざっと姫路競馬場のレース風景だ。先述のとおり、コース自体は何の変哲もないので、やや淡白に見えるかもしれないが、それでもトリッキーで展開が激しい園田競馬との対比というところで考えると、園田とニコイチで考えることで、ある意味個性がある競馬場だということも言えるだろう。
さて。ここまではスタンドの低層部の屋外席から見た姫路競馬場のレースの様子をお届けしてきたが、お次はコース沿いで見たレースの様子も見ていくことにしよう。
以前のレポートでも申し上げている通り、姫路競馬場の魅力の一つとして、その走路の見やすさがある。観客の立ち位置が走路に比べて上になるため目線的に、非常に見易いのだ。姫路競馬場に本場開催を見に行ったのであれば是非とも走路に近寄って、レースの迫力を体感していただきたいところである。
まずは4コーナー寄りでのゲートの風景。近いので騎手たちが発する声なんかも聞こえてきて迫力満点だ。
直線を使っての先行争いもこのとおり。背後にある山々を借景にしつついい雰囲気の中レースが進んでいくぞ。
4コーナーから直線の叩き合いもこの迫力だ(写真から迫力があまり伝わらなくてスミマセン)。繰り返しになるが、姫路競馬場に行ったからには一度は走路間近でレースを観戦することをおススメするぞ。
さて。走路間近で見たレース風景のあとは、一気に上層階に上がって、5階特観席フロアから眺めたレース風景だ。
5階からの観戦は、高いところから眺めるレース風景ということで、馬の迫力はイマイチ感じづらいのだが、注目すべきはその景色である。中央競馬ならまだしも、地方競馬のスタンドで5階から眺めることができるスタンドというのはそうそうない。しかも姫路競馬場はそのロケーションから雄大な山々の景色を眺めることができるのもポイントだ。そう。つまり冒頭で申し上げた借景を楽しむのであれば、実はこの5階からの観戦というのはけっこうおススメなのである。勿論、入るには特観席券が必要とはなってくるのだが、もし行くような機会があればそんな観点でも楽しんでいただければと思います。
5階からの観戦でもっとも見ていただきたいのはこの1コーナーから2コーナーにかけてのカーブの風景である。
姫路市梅ケ谷町周辺の住宅街を借景に走る馬たちの姿は、まさに姫路競馬場でしか見られない光景だ。
これだけいい感じに坂の街を借景にすることができる競馬場というのは日本でもほとんどないだろう。ああ、いいなあ。やはり姫路競馬場はいいぞ。
共感できる方は是非、この光景を見に、姫路競馬場まで行ってくだされ。あんまり共感できる方はおらんとは思いますが・・・。
ほかにも出色なのはバックストレッチ奥にある陸上自衛隊姫路駐屯地の借景だ。
競馬と自衛隊(軍隊)とは歴史的に関係が密接で、函館競馬場なんかも競馬場の近くに自衛隊があったりもするが、さすがに姫路競馬場ほどの距離感ではなく、この近さは特筆すべきものだろう。
写真のとおり、自衛隊車両と競走馬なんて景色を拝むことができるのも姫路競馬場ならではの光景だ。こういう異色のコラボにも興味があるという方も是非姫路競馬場へ足を運んでみてくれたまへ。
さて。そんな訳で、姫路競馬場のレース風景と借景を、スタンド低層→走路脇→5階席の順でご紹介してまいりました。冒頭申し上げましたとおり、コース自体は何の変哲もないコースなのですが、姫路競馬場の特徴である借景とコラボしたときには一気に情緒がよくなるので、普段、パドックやゴール前で馬や騎手をメインで撮影している方も、少し視点を変えて、姫路競馬場の持つ景色と共にレースの風景をお楽しみいただければと思います。
さて。パドック、コース、レース風景やらの話をしてまいりまして、そろそろスタンドへと言いたいところではございますが、次回、少しだけバックヤード周りの話だけさせていただければと思います。姫路競馬場レポートまだまだ続きますんで、引き続きよろしくお願いいたします・・・。
>>姫路競馬場レポートその27へ
*この競馬場が好きな方はこちらの競馬場もお好きだと思われます。
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競馬場巡りに魅せられてしまった筆者、荷桁勇矢(にげた ゆうや)が、日本の競馬場、海外の競馬場を訪れながらその様子をご紹介して行くブログです。
紹介している競馬場の情報は訪問当時のものですので、競馬場に行かれる際は最新の情報をご確認のうえ、自己責任で行っていただきますようお願いいたします。
またこのサイトの写真や文章は基本的に無断で使用されると困るのですが、もしどうしてもという方は荷桁までご連絡ください。そのほかご指摘やご質問がある方も荷桁まで直接ご連絡ください。コメント欄は管理が面倒そうなので当分オープンにはしないつもりです。悪しからず。
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