日本国内、海外の競馬場の訪問記です。こんなことしてていいのかなあ。でもやめられない。
そこに競馬があるから > カイントン競馬場 > カイントン競馬場 その1 ~もうひとつのカップ・デー~
*オーストラリア競馬場巡りレポートの続編です。
初めからお読みになる方はこちらからどうぞ。
さて、ここまで、ムーニーバレー競馬場、フレミントン競馬場とオーストラリアはメルボルンの主たる競馬場を訪れてきましたが、今回はちょっとマニアックな競馬場をご紹介したいと思います...
唐突に白状をしておくと、実は今回のオーストラリアの旅に向けて、荷桁は特に何にも準備をしていなかった。フレミントン競馬場で行われる、ヴィクトリア・ダービーとメルボルンカップのチケットだけは手に入れていたので、あとの日程は市内を適当に観光していればいいや、と思っていたのが正直なところだったのだ。
しかし、着いた初日に新聞でムーニーバレーのナイター開催がやっているの発見し、見に行ったのをきっかけに、どうやらオーストラリアでは毎日かなりの数の競馬場でレースをやっているらしいな、ということがだんだん把握できてきたのである。街中にある馬券の場外発売所に行くと、昼間とナイターをあわせると多い時で1日平地10場、ハーネス5場、ドッグレース10場、程度の開催が組まれていることも分かったのだ。
日本でも競馬・競輪・競艇・オートレースを全てカウントするとそれくらいになるのだが、人口規模を思えばかなり多い気がする。
そんなことを知ってしまうと、メルボルンカップデー以外の空いている日に、メルボルン近郊の街でやっている競馬やドッグレースに行けるかもしれないな、と荷桁が欲を出すのは当然で、街の書店でメルボルン近郊マップを購入し、日帰りができるくらいの街で開催している場がないかというのを調べてみたのである。
そうして見つけたのが、今回ご紹介するカイントン競馬場なのである。
Vライン ベンディゴ線
カイントン競馬場はメルボルンから鉄道で90分ほど走ったところにあるカイントン(Kyneton)という街にある。メルボルンカップ市内の長距離列車のターミナルであるサザンクロスという駅からV-Lineという、日本だと別な意味になってしまう残念な路線の、ベンディゴ(Vendigo)線というのに乗ると行ける。
なんと運のよいことに、この日のカイントン競馬場は「カイントン・カップ」ということらしい。メルボルンカップの次の日にもう1つカップを見られるのだから探してみるもんである。
実は荷桁は「Kyneton」を「キネトン」だと誤読して、切符を買うときに「キネトン・ワンウェイ」と思いっきり間違えて言ってしまったのだが、普通に切符が買えてしまった。従って、帰国後しばらくもこの街は「キネトン」だと思っていたのだが、よくよく調べてみると、どうやら発音は「カイントン」だということが分かった。現地に行っても街の名前を間違えているとは、やれやれ、英語力の無さを痛感するぜ。
とまあ、いろいろありながらも、2008年11月5日の朝、「カイントン」目指して荷桁は列車に乗り込んだのである。1レースの時間が分からないから、とりあえず10時くらいには現地に着けるような列車をチョイス。
本屋でカイントンの詳しい地図を立ち読みしたところ、駅から競馬場までは2・3キロあるみたいだが、まあ、歩けなくはないし、何とでもなるだろ。無謀だが、行くしかない。そこに競馬があるっぽいんだから。
ベンディゴ線の車窓
しかし、車窓はとんでもない田舎。見渡す限りの平原というオーストラリアらしい光景が広がる。こんな土地見つけちゃったら開拓したくもなるわな。路線図によるとカイントンの駅の2つ先だかの駅に「Kangaroo Flat(カンガルー平原)」という駅まである。ほんとにカンガルーがいただけの平原だったんだろうな。
余談だが、Vラインのベンディゴ線というのは、その名の通り、ベンディゴというちょっと大きな街へつながっている路線である。かつてオーストラリアにはゴールドラッシュがあり、そのときに開拓されたのが、ベンディゴであり、今から訪れるカイントンなのだ。
さて、カイントン駅に到着。駅は町外れにあるようで、駅を降りてからしばらく、何も無い道をひたすら歩く。
降車したお客は何人かいるものの、あまり競馬客っぽいのもいないし、ちょっと早すぎたのか。
そうこうしているうちにカイントンの街の中心に到着。これで中心か・・・と思う無かれ、実はこの街の人口は6000人程度しかいないのだ。見ての通り、閑散としており、人通りもほとんどない。
街の交差点をアートセンターと書いてある方向へ左に曲がり、しばらく真っ直ぐ行くと、レンガ造りの家が増えて、増えたと思ったらまた家が途切れる。
本当にこんなところに競馬場があんのか・・・、と疑念を抱きだしたところ、レースコースの看板を発見。
その看板のほうへ歩いていくと、何やら馬がいるのを発見。どうやら本当に競馬場があるようだ。
というわけで、今回からしばらくカイントン競馬場について述べてまいります・・・。
>>次の記事へ
*この競馬場が好きな方はこちらの競馬場もお好きだと思われます。
セランゴール競馬場 その1~いざマレーシア競馬~
ソウル競馬場 その1 〜韓国競馬に手を出すぞ〜
ペナン競馬場 その1 ~再びマレーシア競馬へ~
クランジ競馬場 その1 ~いきなりお詫び~
マルサ競馬場 その1 〜いざ地中海競馬へ〜
ガルフストリームパーク競馬場 その1 〜アメリカ競馬事始〜
*オーストラリアの競馬場に関する記事は以下にもあります。
フレミントン競馬場 その1 ~メルボルンカップ事始~
フレミントン競馬場 その2 ~メルボルンカップ・デー~
フレミントン競馬場 その3 ~競馬はパーティ~
フレミントン競馬場 その4 ~レーシング!~
フレミントン競馬場 その5 ~ドレスコード~
フレミントン競馬場 その6 ~いざメルボルンカップ~
フレミントン競馬場 その7 ~宴のあと~
ムーニーバレー競馬場 その1 ~オーストラリア競馬~
ムーニーバレー競馬場 その2 ~市電に乗って~
ムーニーバレー競馬場 その3 ~ブックメーカーとの出会い~
ムーニーバレー競馬場 その4 ~プライス~
ムーニーバレー競馬場 その5 ~ハーネス競馬~
ムーニーバレー競馬場 その6 ~場所取りと駆け引き~
カイントン競馬場 その1 ~もうひとつのカップ・デー~
カイントン競馬場 その2 ~カイントンカップ2008~
カイントン競馬場 その3 ~新緑のパドック~
カイントン競馬場 その4 ~芝生があるから~
カイントン競馬場 その5 ~クール・ジャパニーズ~
カイントン競馬場 その6 ~旅の終わり~
オーストラリア競馬 おまけ編 ~TABについて~
しかし、着いた初日に新聞でムーニーバレーのナイター開催がやっているの発見し、見に行ったのをきっかけに、どうやらオーストラリアでは毎日かなりの数の競馬場でレースをやっているらしいな、ということがだんだん把握できてきたのである。街中にある馬券の場外発売所に行くと、昼間とナイターをあわせると多い時で1日平地10場、ハーネス5場、ドッグレース10場、程度の開催が組まれていることも分かったのだ。
日本でも競馬・競輪・競艇・オートレースを全てカウントするとそれくらいになるのだが、人口規模を思えばかなり多い気がする。
そんなことを知ってしまうと、メルボルンカップデー以外の空いている日に、メルボルン近郊の街でやっている競馬やドッグレースに行けるかもしれないな、と荷桁が欲を出すのは当然で、街の書店でメルボルン近郊マップを購入し、日帰りができるくらいの街で開催している場がないかというのを調べてみたのである。
そうして見つけたのが、今回ご紹介するカイントン競馬場なのである。
Vライン ベンディゴ線
カイントン競馬場はメルボルンから鉄道で90分ほど走ったところにあるカイントン(Kyneton)という街にある。メルボルンカップ市内の長距離列車のターミナルであるサザンクロスという駅からV-Lineという、日本だと別な意味になってしまう残念な路線の、ベンディゴ(Vendigo)線というのに乗ると行ける。
なんと運のよいことに、この日のカイントン競馬場は「カイントン・カップ」ということらしい。メルボルンカップの次の日にもう1つカップを見られるのだから探してみるもんである。
実は荷桁は「Kyneton」を「キネトン」だと誤読して、切符を買うときに「キネトン・ワンウェイ」と思いっきり間違えて言ってしまったのだが、普通に切符が買えてしまった。従って、帰国後しばらくもこの街は「キネトン」だと思っていたのだが、よくよく調べてみると、どうやら発音は「カイントン」だということが分かった。現地に行っても街の名前を間違えているとは、やれやれ、英語力の無さを痛感するぜ。
とまあ、いろいろありながらも、2008年11月5日の朝、「カイントン」目指して荷桁は列車に乗り込んだのである。1レースの時間が分からないから、とりあえず10時くらいには現地に着けるような列車をチョイス。
本屋でカイントンの詳しい地図を立ち読みしたところ、駅から競馬場までは2・3キロあるみたいだが、まあ、歩けなくはないし、何とでもなるだろ。無謀だが、行くしかない。そこに競馬があるっぽいんだから。
ベンディゴ線の車窓
しかし、車窓はとんでもない田舎。見渡す限りの平原というオーストラリアらしい光景が広がる。こんな土地見つけちゃったら開拓したくもなるわな。路線図によるとカイントンの駅の2つ先だかの駅に「Kangaroo Flat(カンガルー平原)」という駅まである。ほんとにカンガルーがいただけの平原だったんだろうな。
余談だが、Vラインのベンディゴ線というのは、その名の通り、ベンディゴというちょっと大きな街へつながっている路線である。かつてオーストラリアにはゴールドラッシュがあり、そのときに開拓されたのが、ベンディゴであり、今から訪れるカイントンなのだ。
さて、カイントン駅に到着。駅は町外れにあるようで、駅を降りてからしばらく、何も無い道をひたすら歩く。
降車したお客は何人かいるものの、あまり競馬客っぽいのもいないし、ちょっと早すぎたのか。
そうこうしているうちにカイントンの街の中心に到着。これで中心か・・・と思う無かれ、実はこの街の人口は6000人程度しかいないのだ。見ての通り、閑散としており、人通りもほとんどない。
街の交差点をアートセンターと書いてある方向へ左に曲がり、しばらく真っ直ぐ行くと、レンガ造りの家が増えて、増えたと思ったらまた家が途切れる。
本当にこんなところに競馬場があんのか・・・、と疑念を抱きだしたところ、レースコースの看板を発見。
その看板のほうへ歩いていくと、何やら馬がいるのを発見。どうやら本当に競馬場があるようだ。
というわけで、今回からしばらくカイントン競馬場について述べてまいります・・・。
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ソウル競馬場 その1 〜韓国競馬に手を出すぞ〜
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*オーストラリアの競馬場に関する記事は以下にもあります。
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男性
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若隠居
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このブログは「そこに競馬があるから」といいます。
競馬場巡りに魅せられてしまった筆者、荷桁勇矢(にげた ゆうや)が、日本の競馬場、海外の競馬場を訪れながらその様子をご紹介して行くブログです。
紹介している競馬場の情報は訪問当時のものですので、競馬場に行かれる際は最新の情報をご確認のうえ、自己責任で行っていただきますようお願いいたします。
またこのサイトの写真や文章は基本的に無断で使用されると困るのですが、もしどうしてもという方は荷桁までご連絡ください。そのほかご指摘やご質問がある方も荷桁まで直接ご連絡ください。コメント欄は管理が面倒そうなので当分オープンにはしないつもりです。悪しからず。
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