マルサ競馬場 その１3 〜のどかにレースは進む〜

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マルサ競馬場４角出口。


＊マルサ競馬場レポートの続編です。
初めからお読みになる方はこちらからどうぞ。




　マルサ競馬場レポートのつづきを書いて行きましょう。

　まだ何となく書いていても慣れない感じなのだが、この日のマルサ競馬場のプログラムは２つの階級で予選・決勝が組まれており、まずは１レースからそれぞれのクラスの予選が次々と行われていく...

　案の定というか何と言うか、予選は各馬あまり無理をせず、自分の形を作る事に終始している印象だ。中にはまくりをかます馬もいたが、総じて、人気馬は無理してハナに立たず、悪いポジションを取らないように動いている事が多い。







　距離が長く、わりと周回が多いので、写真のようにスパイラルの効いたコーナーで巧みにポジションを上げてくる馬が多い。競輪のように外にかぶせてかぶせて徐々に前へ前へと上がってくる技はなかなか見応えがある。まあそこで下手こいてしまうと馬がびっくりして走ってしまいコースアウトの憂き目に逢うことも散見された。

　とはいえ、マルタの騎手たちの巧みな手綱捌きを見ているのはなかなかに面白い。どんな地方競馬場にもリーディング争いがあるように、こんな小さな競馬場にも切磋琢磨があるのだから面白いよなあ。





　一応レースが終わるごとに、ウイナーズサークルに勝ち馬と勝利騎手がやってきて、インタビューがはじまる。レース用のチャンネルなのか地元のテレビなのかは分からないが、とりあえずそれっぽいおじさんがインタビューをしていく。

　一応、市中では場外馬券売場らしき施設もあったので、それなりに映像コンテンツとしての需要があるのかもしれないな。




　そしてみんなで記念撮影。みんな普段着なので、どれが馬主なのか調教師なのか、もうさっぱり分からない。左の入れ墨のアンちゃんは厩務員？もう細かい事は気にせず、拍手を送っておこう。



　なかには一族総出みたいなのもあった。なんかいいなあ、こういう密着型の競馬。何せこれマルサ１レースの口取りだからなあ。



　ってなわけでレースを楽しみながら馬券を買うが、この日は馬単も単勝もなかなかいい感じで当たっていき、初めての競馬場という気がしない。そもそも日本でも普段競輪とかやってて「予選は勝つものではなく通過するもの」という前提で予想できるから、意外とこの予選決勝制度は荷桁の予想にはまったのかもしれない。






　それにしても、のどかにレースは進む。

　お客も叫んだりするのもそれなりにいるが、そんなに「生活かかってんだぞ！差せ！！ゴルァーー！！」的な叫び方をする輩もおらず、極めておだやかだ。まっとうに声援を送っているという感じ。


　実におだやかな時間が流れていていい感じだ。


　マルサ競馬場、まだまだご紹介してまいります...


　


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　セランゴール競馬場　その１～いざマレーシア競馬～
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＊マルサ競馬場に関する記事は以下にもあります。

　マルサ競馬場　その１　〜いざ地中海競馬へ〜
　マルサ競馬場　その２　〜バレッタとマルサ〜
　マルサ競馬場　その３　〜バスに乗って競馬場へ〜
　マルサ競馬場　その４　〜マルサ競馬場界隈〜
　マルサ競馬場　その５　〜快晴のマルサ競馬場〜
　マルサ競馬場　その６　〜マルタ競馬史〜
　マルサ競馬場　その７　〜いざスタンドへ〜
　マルサ競馬場　その８　〜マルタ島競馬事情〜
　マルサ競馬場　その９　〜ブックメーカーがいるぞ〜
　マルサ競馬場　その１０　〜ぼくは日本人です〜
　マルサ競馬場　その１１　〜トートもあるでよ〜
　マルサ競馬場　その１2　〜マルタ島のハーネス〜
　マルサ競馬場　その１3 〜のどかにレースは進む〜
　マルサ競馬場　その１４ 〜マルサ競馬場徘徊〜
　マルサ競馬場　その１５ 〜マルサ競馬場グルメとビール〜
　マルサ競馬場　その１6 〜マルサ競馬場のギャロップ〜
　マルサ競馬場　その１７ 〜ハーネスの優勝戦〜
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　マルサ競馬場　その１９ 〜 Marsa Scouts 登場〜
　マルサ競馬場　その２０ 〜本馬場入場〜
　マルサ競馬場　その２１ 〜地中海ダービー〜