そこに競馬があるから

日本国内、海外の競馬場の訪問記です。こんなことしてていいのかなあ。でもやめられない。

ロイヤルバンコクスポーツクラブ競馬場　その１１　～新スタンド３・４階観覧席～

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The Royal Bangkok Sports Club　ราชกรีฑาสโมสร

ロイヤルバンコクスポーツクラブ競馬場

＊ロイヤルバンコクスポーツクラブ競馬場レポートの続編です。
初めからお読みになる方はロイヤルバンコクスポーツクラブ競馬場レポートその１からどうぞ。

　こんにちは。荷桁です。

　今回もロイヤルバンコクスポーツクラブ競馬場のレポートをつづけてまいります。前回のレポートより、ロイヤルバンコクスポーツクラブ競馬場の新スタンドエリアの観覧席の様子を見ております。

　ロイヤルバンコクスポーツクラブ競馬場の観覧席は１階から２階にかけての下層と、３階から４階にかけての上層と大きく二層に分かれているのですが、前回はそのうち下層の方をウロウロしてみました。今回はタイトルにありますとおり３階から４階にかけての上層の様子を見てまいりますので、よろしくお付き合いの程、よろしくお願いいたします...

　さて。っつーわけで、ロイヤルバンコクスポーツクラブ競馬場の新スタンドエリアの観覧席を見ていくことにしよう。

　以前のレポートや前回のレポートでもご紹介した通り、ロイヤルバンコクスポーツクラブ競馬場のスタンドはかなり１コーナーに寄った作りになっていてスタンドのほぼ中央あたりにゴール板があるという構造になっている。競輪場のスタンドのようにコーナーに沿って湾曲しているスタンドというのは日本ではなかなかお目にかかれない（そういや日本以外でもあまり見ないかもね）構造なので新鮮でおもしろいぞ。

　入場料が安い新スタンドエリアはゴール板から遠く離れた１コーナーにかかるエリアになっている。繰り返し申し上げているとおり、あまりレースが見やすいという感じではないが、日本でもゴール板の真ん前で観戦しなきゃ面白くないという訳でもないし、まあこれはこれで全然アリという感じである。

　写真で見ていただければお分かりかと思うが、こんな角度で見ていただくと、前回のレポートでご紹介した１～２階にかけての下層観覧席と３～４階にかけての上層の観覧席がどんな感じで分かれているかというのがお分かりいただけることだろう。

　新スタンドエリアとグランドスタンドエリアはパッと見では別スタンドとはなっておらず、ほぼ一体化スタンドである。ただ、公式サイトによると入場料が高い方のエリアはGrandstandとあり、安い方はNew Grandstand と定義されているため、このブログではグランドスタンドと新スタンドという形で表記させていただいている次第だ。

　写真で言うところの走路の芝が白っぽくなっている通路（頻繁に馬が通るためそうなっている）のところで新スタンドエリアとグランドスタンドエリアは隔てられている。入場料が安い分、そのあたりはやや差をつけられているということになる。

　それでもグランドスタンドエリアに近いところから観戦すれば、それなりにレースの様子も見ることはできるのでそこはご安心くだされ。写真で言うところの茶色い建屋の手前の紅白の柱がゴールラインでございます。

　さて。それでは３・４階の観覧席の様子を詳しく見ていくことにしよう。

　座席は見てのとおりシンプルなコンクリートの段差という感じで、下層階と大きくは変わらない。下層階に比べてやや傾斜がついて幅が狭くなった分、こちらの方がベンチっぽい雰囲気が出ているという感じである。

　さらに、わりとしっかりした屋根がついているので、上のほうであればスコールが来たりしても雨に降られる心配はないだろう。下のほうだと、横殴りの雨だと厳しそうな感じではあるが。

　当たり前と言えば当たり前だが、スタンドの隅に行けば行くほど人は少なく、グランドスタンドエリアに行くほど人の密度は高くなる。のんびり見たい方は隅っこがおススメである。シート広げて昼寝とかしてても何にも問題なさそうな感じだ。

　逆に混雑するのは３階フロアからの出入口部分か。これも当たり前と言えば当たり前だが、３階フロアは観覧席に覆われているため観覧席に出ようと思うとこの出入口を使わざるをえない。当然、こんな感じで人が滞留しやすいので、ご注意くだされ。

　最上段の４階部分は人通りが多くて混雑しているというよりは、そこに陣取っている人が多くて混雑しているという印象。まあ混雑と言っても知れているし、先述のように雨が降ったらこのあたりがベストポジションになるはずなので、腰を据えて見ようと思った場合はこのへんが良いかもしれませんな。

　グランドスタンドエリアに近いあたりはご覧のとおり、それなりの人の密度で、鉄火場という感じである。

　このドヤドヤ感が何といってもアジアの競馬場の魅力だよなあ。ずっと見てられるぜ。

　とまあ、こんな感じで下の階と同じく、競馬オヤジたちがワイワイとたむろって楽しく予想をしている至って健全な観覧席なので、特に構える必要もない。訪問された際にはのんびりと楽しんでくれたまへ。

　さて。ここから少し見方が変わるが、新スタンドの３・４階観覧席に行った際に是非楽しんでいただきたいのはここからしか見られない、ロイヤルバンコクスポーツクラブ競馬場の風景である。

　先ほどから繰り返し述べているように、ロイヤルバンコクスポーツクラブ競馬場のスタンドは１コーナーに沿って湾曲するような形になっているのが特徴だ。荷桁がぱっと思いつく限り、似たような構造になっている競馬場は香港のハッピーバレー競馬場くらいなもんである。

　んで、これも繰り返し申し上げていることだが、いまウロウロしている新スタンドエリアというのはこのスタンドの中でももっとも１コーナー寄り。すなわち湾曲している部分ということになる。当然、ここから見える走路やコースの風景というのは他の競馬場ではなかなか似たような形で見ることができない独特の風景だと言える。すなわち、新スタンドエリアに入ったのであれば、ここから見られる風景を見ておかないと損ということになるのだ（競馬場オタクの言っていることなんであまり真面目に捉えないでください）。

　特にこの競馬場は背後にバンコクの摩天楼が望める好立地。その借景も相まって実にいい雰囲気なのでございます。
　

　こんな感じで直線走路から１コーナーまでの流れをつぶさに観察できる競馬場っつーのはなかなかありませんぜ。もっともこのレース場は短距離レースばかりなのでほとんどの場合この場所を通るのはレースを終えた直後の馬かレース前にスタートに向かう馬だけなのですが・・・。

　そしてなんつっても見てください。この直線走路を正面からドカーンと眺められる構図！

　この光景はロイヤルバンコクスポーツクラブ競馬場の中でも、この新スタンドエリアの３・４階観覧席から眺めなくては見られないものですので、ご興味がある方は是非足を運んでみてくだされ。

　さて。そんな訳で、前回のレポートと併せましてロイヤルバンコクスポーツクラブ競馬場のスタンドのうち新スタンドエリアの観覧席の様子をざっくり見ることができました。いかがでしたでしょうか？なかなか立派なもんですよね。

　え？そんな観覧席の様子なんかより観覧席から見たレース風景が見たいですって？まあまあそう慌てないでください。ちゃんと次回からやりますがな。

　っつーわけで、次回はロイヤルバンコクスポーツクラブ競馬場の新スタンドの観覧席から見たレース風景のレポートでございます。ロイヤルバンコクスポーツクラブ競馬場レポート、まだまだ続きますよ～。