中京競馬場 その5 ~中京競馬場徘徊から見るトヨタと名鉄~ そこに競馬があるから 忍者ブログ
日本国内、海外の競馬場の訪問記です。こんなことしてていいのかなあ。でもやめられない。

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中京競馬場
中京競馬場ペガサススタンドを東入場門方面から眺める




*中京競馬場レポートの続編です。
初めからお読みになる方は中京競馬場レポートその1
からどうぞ。



 さて、中京競馬場レポートの続きです。
 何だかんだ早いもんで5回目のレポートになりました。


 前回競馬場内に入りましたので、続いてはスタンドに入っていきましょう・・・と言いたいところなのですが、一応中京競馬場にはスタンドのまわりにもいろいろとあるので、まずはそちらの紹介をしていきたいと思います。





中京競馬場


 スタンドの裏手からまずはぶらついていこう。


 中京競馬場のスタンドの裏手ではだいたい、何か配布物を配っていたり、何やら謎のブースが出ていることが多く、比較的わいわいしているのだが、そんな喧噪とはやや無縁な感じで存在しているスペースがある。


 それが上記写真の「木馬園」だ。看板には「mokubaen」とすべて小文字で表記されており、何となく文法的に歯がゆい表記である。別に平仮名で「もくばえん」でいいじゃないのという思いを禁じ得ない。外国の子どもをターゲットにしているわけでもなかろうに、一体だれがどういう対象層に向けて「mokubaen」の表記に決定したのか、その議論の過程が非常に気になるところだ。

 
 ここでは公式サイト中での表記である漢字表記に合わせることにする。


 木馬園は一応子どもが遊べるスペースとして存在している。



中京競馬場



 メインの遊具は木馬園の名の由来にもなっているであろう、巨大な木馬だ。


 こちらは馬の形をした巨大な滑り台で、写真の通り馬の前方と後方に滑り台が設置されており、お子さまがワイワイ楽しめるようになっている。


 馬のお尻の方にある滑り台を滑れば、ボロになった気分が存分に味わえること請け合いという鉄板遊具だ。自分は馬糞のごとき存在だと自認している方には是非とも滑走していただきたいスポットである。荷桁も人の目を盗みつつ、滑り降りました。




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 ちなみに、真面目なことも言っておくと、お子さんを遊ばせるのであれば、ここよりも内馬場がおススメ。遊具が圧倒的に充実している。


 ただし、内馬場はお子さまの遊び場は充実しているが、肝心の馬券売り場が存在していないので大人は遊ぶことができないのが難点。


 お子さまも遊ばせつつ、ちょいちょい馬券も買いたい場合はこの木馬園を上手く使うとよいだろう。


 え?内馬場には行っていないのかって?おっさん一人で子どもの遊び場に行って写真バシャバシャ撮ってたら通報されちゃうでしょうが。



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 さらにスタンドの裏手をうろついていると、こんな像を見つけた。
 「山口昇氏之像」とある。



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 一応脇にこの人の経歴と偉業が書いてある。


 すごくかいつまんで説明すると、山口昇さんは慶應商工の生徒でありながらちゃっかり慶応普通部の生徒として第二回全国中等学校野球優勝大会(現在の全国高校野球選手権大会)に投手として出場し、優勝。

 その後はトヨタで自動車販売の仕事をし、その手腕でトヨタを世界的企業に押し上げたという自動車販売界のレジェンド的な方だそうだ。

 中京競馬場の建設や中京馬主会の設立に関してトヨタグループの代表的な立場から尽力したようで、その功績が称えられてこのような像があるようである。



 ふむう、さすがに天下のトヨタ様だ。こういうところにもきちんと参画しておるわけだね。小倉競馬場にあった像の野上さんが炭鉱の人だったことを思うと、その土地その土地で、有力者やその人の携わっていた産業がまちまちなのは面白いことよね。当たり前のことではあるが、そういうことが認識できるのは、楽しいことだ。え?あんまり楽しくないですって?まあ、そうおっしゃらず。



 ちなみに、トヨタは現在も中京競馬場において影響を持ち続けている。みなさんご存知の中京記念は正式名称を「トヨタ賞中京記念」という。中京と言えば高松宮記念と思っている方も多いだろうが、レースの歴史としてはこの中京記念の方がはるかに古く、現在もおこなわれている中京競馬場の重賞ではもっとも歴史あるレースになっているのだ。



中京競馬場


 こうして、中京記念当日にはトヨタ車が陳列されたりもする。競馬場もトヨタ様はひたすらヨイショなのだ。


 
 ちなみに、中京競馬場の有力馬主で「スズカ」や「サンレイ」「スリー」「ミスズ」「コモノ」などの冠名で知られる永井啓弐オーナーはトヨタカローラ三重というトヨタ系の販売会社の会長だ。あまり深く掘り下げはしないが、このあたりトヨタと中京競馬の脈々とある流れというのも興味深いものなのである。



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 さて、お次はこんなスポットをご紹介。


 その名も「パノラマステーション」。字を書いている甲斐一政氏は愛知県庁職員から副知事まで登りつめて、名古屋競馬株式会社の社長を務めていたお方である。



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 このパノラマステーションにあるのは、写真のとおり、名鉄パノラマカーの車両である。


 以前のレポートでも中京競馬場の設立には名鉄が深くかかわったことに触れたが、ここでついに名鉄も登場するのである。



 荷桁は実家の最寄り駅が名鉄だったこともあり、パノラマカーは数えきれないくらい乗車したし、非常によく知っている存在なのだが、名鉄になじみのない方からしたら、パノラマカーと言われても訳が分からんだろうな。


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 一応ここにいろいろ書いてあるが、まあ乱暴に言うと、東京における小田急ロマンスカーのようのごとき、名鉄の往年の名物車両なわけです。それが競馬場の片隅に静態保存されていると、まあこういうわけなのであります。なぜここに置かれているかは不明だが、名古屋競馬株式会社に名鉄が出資しているので、話がまとまったのでしょう。



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 ちなみに、このパノラマカー、運転席にも上がれるようになっている。


 荷桁は鉄オタでもあるため、非常に入りたかったのだが、一応変なことされないように職員が立っているため断念してしまった・・・。


 さて、先ほどのトヨタがそうであったように、名鉄もまた、名鉄杯という1000万条件のレースを持っている。






 名鉄杯が競馬ファンの間で有名なのはこの独特のファンファーレだ。


 このファンファーレのメロディーというのが、先ほどの名鉄パノラマカーをはじめ、名鉄の特急が駅を通過したり、駅に入線するときにならしたりするミュージックホーンなのであります。これは一昔前からの名鉄ユーザーならまず分かる、当地ではおなじみのメロディーなのであります。トヨタに続き、名鉄もまたこの競馬場では非常にヨイショされているのであります。


 ちなみに、荷桁は体験したことがないので未確認だが、実は先ほどのパノラマカーの運転席に上がると、あのミュージックホーンを鳴らすことができるとの情報もある。興味がある方は是非鳴らしてみてくれたまへ。



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 ちなみに、場内案内では先ほどの広場はパノラマステーションとはなっておらず、パノラマカー広場となっている。なぜ統一されていないかは不明。いちいち表記が気になる競馬場だ。


 ちなみに、このパノラマカー昔は食堂的な使われ方もしていた。現在はそうしたことは行われていないが、当時のメニューの一部はスタンド内の売店「馬勝」で売られているようなので興味がある方は是非。



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 ちなみに中京の馬頭観音はこんな感じ。リニューアルされたせいか、綺麗だ。



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 他にも歴代の高松宮記念優勝馬のボードが陳列されているコーナーなんてのもある。



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 とまあ長くなりましたが、このように、中京競馬場は他のJRAの競馬場と違って、名古屋競馬株式会社という別組織が競馬場運営に深くかかわっているため、そのルーツたるトヨタや名鉄が歴史的に影響力を持ってきたと言うことが、スタンドのまわりをぶらついただけでも感じられるわけです。どうです?なかなか奥深いもんでしょう?


 中京競馬場にお越しの際は看板にあるよう、そういうところも含めて楽しんでいただきたいところでございます。それにしてもターフィー君の名古屋弁は違和感あるなあ・・・。



 まだまだ次回以降つづきます・・・



 



>>中京競馬場レポートその6へ





*この競馬場が好きな方はこちらの競馬場もお好きだと思われます。

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*中京競馬場に関する記事は以下にもあります。

 中京競馬場 その1 ~やっとこさ中京競馬場~
 中京競馬場 その2 ~中京競馬場 アクセス~
 中京競馬場 その3 ~中京競馬場 駐車場~
 中京競馬場 その4 ~中京競馬場に踏み入るもまた長話~
 中京競馬場 その5 ~中京競馬場徘徊から見るトヨタと名鉄~
 中京競馬場 その6 ~ツインハットと指定席~
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