そこに競馬があるから

日本国内、海外の競馬場の訪問記です。こんなことしてていいのかなあ。でもやめられない。

園田競馬場　その１３　～園田競馬場　予想紙と予想屋～

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園田競馬場　直線

＊園田競馬場レポートの続編です。
初めからお読みになる方は園田競馬場レポートその１からどうぞ。

　さて、園田競馬場レポートの続きです。

　前回は園田競馬場のパドックを見てまいりました。通常ですとパドックで馬を見定めましたら、いよいよ馬券を購入する訳でございます。

　今回は、園田競馬場で馬券を購入するにあたり、参考になる、予想紙や予想屋をご紹介してまいります...

　以前も少し触れたかもしれないが、園田競馬場で売られている競馬新聞（予想紙）は２紙である。その名も競馬キンキと園田ニュース。売り場ではだいたい両方とも扱っているのでご安心いただきたい。

　
　これらに加えて、地元関西のスポーツ紙でも比較的スペースが割かれて馬柱が掲出されるが、完全に専門紙ということで言うと、上記の２紙ということになる。

　紙面はこんな感じ。競馬キンキのほうがややコラム系が充実しているイメージか。

　一応発行は競馬キンキは「株式会社競馬キンキ」となっており、園田ニュースの方は「園田ニュース社」となっているのだが、紙面をよくよく見ると、発行人の名前こそ違うが、会社の住所は番地までまったく同じ、尼崎市椎堂１－３１－８となっている。

　ここからは取材したわけではないので想像だが、おそらく社屋や印刷などの固定費の部分をシェアすることで共存しているのだろう。トラックマンの人数的にも両社で情報をシェアして効率的にやっている部分もあるのかもしれない。これは会社が同じで２紙を出しているので詳細は違うが、東海地区における競馬エースと東海のようなものなのだろう。

　だからという訳ではないが両紙の違いはコラム部分と、印だけで、馬柱の情報などはほとんど変わらない。その印にしても、競馬キンキの印には園田ニュースの印が、園田ニュースの印には競馬キンキの印がそれぞれ掲載されている（そして何故かデイリースポーツも）。

　なのでどちらを買おうか迷われる方も多いと思うが、結論的にはどちらを買っても提供される情報自体に大差はないのであまり気にしなくてよい。

　ただ、ウィキペディアによると競馬キンキがシェア9割以上と他を圧倒しているとされているので、オッズと印との整合性を確認するという意味合いでは、キンキを購入しておいたほうが無難は無難であろう。

　何がいいたいかと言うと、園田競馬場のオッズにもっとも影響力があるのはキンキなので、キンキで無印で売れている馬がいたら、ちょっと気にかけておいたほうがいいよ、ということである。

　さて、そうやって書くと、園田競馬場の予想ツールはもはやキンキくらいしか存在しねえのかということになってしまうが、そこはご安心いただきたい。キンキが注目していない穴馬をバチっと仕留めるべく存在しているのが、予想屋の面々である。

　園田競馬場は公式サイトなどで、きちんと予想屋の存在を紹介していないので正確な数字は分からないが、荷桁は場内で５名ほどの予想屋を見かけたことがある。

　地方競馬や競輪、競艇、オートに行くといつも思うのだが、何故主催者はもっときちんと予想屋の面々を紹介しないのだろうか。

　初心者を獲得しようと思ったら、予想屋の力をもっと借りたほうがいい。だいたいどこの主催者も新聞の見方や購入の仕方に関しては熱心に説明しているが、そこから先は客に丸投げである。もちろん主催者の立場ってもんがあるので、踏み込める部分とそうでない部分があるのだろうが、だったらなおのこと、その部分を予想屋に担ってもらわないとあかんだろう。

　レースの予想っつーもんは当然のことながら奥深いものだ。主催者はマークカードの塗り方は教えられるが、その奥深いところの「え？そんなところ見てるんだ！」とか「そうやって考えるのか！」という部分は教えられない。しかし、そこを知らないとレース予想の真の面白さは分からないしコアなファンにはなってくれない。そこを教えられるのはやはり予想屋である。彼らにライトなファンをコアなファンにしてもらうのだ。まずは足を運んでもらうのが大事っつープロモーションも間違っちゃいないが、その先にコアなファンにさせるような施策や仕掛けがあるからこそ、まず足を運んでもらう意味があるんだろうに。

　もちろん予想屋の質などもあるので、ヨイショする必要はまったくないと思うが、主催者もまずは予想屋に足を運んでみたくなる紹介や、システムの解説（予想はいくらで、どういう買い目が書いてあるのか）くらいはしておいたほうがよいだろう。何ならウェブで予想屋の成績を晒してもいいんじゃないかと思うんだが、それは本人たちも嫌か。

　・・・いかん、ついつい予想屋の存在意義について熱く語ってしまった。閑話休題。

　園田の予想屋で比較的人気があるのはこちらの大黒社である。笠松競馬場に同じ屋号の予想屋さんがあるが、この園田の大黒社を尊敬して、同じ屋号でやっているそうである。

　一度人が少ない時に、購入がてら会話をしたことがあるが、今日は後半が面白い、など一日トータルでの私見を述べてくれるのはよかったか。キンキで無印の馬も買い目に入っており、攻めの姿勢もある。訪問時はパドック近くの第５投票所で目撃。

　続いて必勝社。第五投票所とメインスタンドの間で目撃。

　会話をしたことも予想の購入をしたこともないので何とも言えないが、急に姿が見えなくなることもあり、謎の存在。

　続いて山口の予想。

　こちらも、接触をしたことがないので、ノーコメント。メインスタンド南側で目撃。

　続いて、ホームラン。

　こちらも、接触はしたことがないが、何となくファンがワラワラと集まり、親しまれてはいる様子である。メインスタンド南側で目撃。

　最後に信頼社。

　いつもいるときはだいたい第４投票所のあたり。

　いわゆる解説、演説型の予想屋で、人だかりができることも少なくない。予想は買ったことがないが、レース後の様子を見ていると、比較的本命寄りであることが多かった印象である。

　さて、だいたい荷桁が場内で目撃した予想屋はこんなもんである。

　最近は行っても見かけない人もおり、もしかしたら廃業した方もいるかもしれないが、先述のとおり、主催者からの公式情報があまりないので、その辺はよく分からないとしか言いようがありません・・・。

　・・・と、ここまで紹介しておいてこんなこと言うのもなんだが、実は荷桁は園田競馬場については、あまり予想屋を利用することはない。

　と、言うのも、どの店も一日予想を非常に安く販売しているのである。別にそのこと自体はいいっちゃいいのだが、荷桁はこの一日予想という奴がどうも嫌いなのである。

　だって一日予想ってパドックを見ていない、その日の流れを見ていない、天候の変化を加味していない、というわけでしょう？便利で需要があるのかもしれないけど、個人的にはうーんと思ってしまうのだ。

　その点、荷桁が比較的予想屋を使う名古屋・笠松は違う。店によっては一日予想もあるが、基本的に、だいたいの予想屋がパドックを見てから買い目を決める。下手すると一日予想を売ってくれない店もある。さらに予想の際も、１レースで負けた騎手から次は狙う、とか、大口投票があった、とかそういう新鮮な部分も加味した予想を提供してくれるので、当たる当たらないはともかく、個人的にはお金を出す価値があると思っているのである。

　園田の場合、そのあたりをきちんとやってくれてるのかが荷桁の実感では、まだ分からないので、どうも競馬新聞を見ただけの予想なんじゃないかという雰囲気がある。競馬新聞を思わぬ視点で見ていて、穴馬激走を見抜いたり、前のレースの展開なども加味して危険な人気馬を見抜いたりということはもちろんあるんだとは思うが・・・。

　ってなわけで今後も園田の予想屋については観察を継続し、そのうちまたレポートしていきたいと思います。

　こんな予想紙・予想屋を駆使しつつ、馬券を購入していくわけですが、長くなってしまったので、具体的な予想についての話は次回にいたしましょう・・・。