そこに競馬があるから

日本国内、海外の競馬場の訪問記です。こんなことしてていいのかなあ。でもやめられない。

大井競馬場　その２１～ふるさとコーナー～

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大井競馬場の閑散としたところにある東京都馬主会。

＊大井競馬場レポートの続編です。
初めからお読みになる方は大井競馬場レポートその１からどうぞ。

また、大井競馬場は２０１４年以降大規模な改修が行われたため、レポートが現在の様子と大きく異なる点があることをご承知おきください。

　さて、大井競馬場グルメの話が長らく続いておりましたが、ここらで再び場内の徘徊へと戻りましょう。

　総じて人が多い大井競馬場なのだが、正門からパドックの間くらいにあまり人のいない一角がある。冒頭の写真はそこに存在している東京都馬主会が入っていると思われる建物である...

まあ、こういう協会ってだいたい主要メンバーのおじさんたちは、だいたいほかのことをやっていて、会議とかのときだけ集まるというパターンが多いので、この建物にもいろいろな協会やらが入っていても普段は電話番のおばさんくらいしかいないんだろうなあ。

　ちなみに、東京都馬主会に限らず、こうした馬主会は福祉事業なんかをやっているので、こうした形でいろいろなところに存在している。ちなみに、府中の馬主会は「一般社団法人東京馬主協会」なのでお間違いのないように・・・。

　さて、そんな馬主会のある建物の脇には、ひっそりと、あるコーナーが設けられている。

　それが今回ご紹介する、ふるさとコーナーである。

　まず、ふるさとコーナーに行くには、この階段を上がらなければならない。
　

　階段を上がりきるとそこはもうふるさとコーナーである。

　とまあ、ここまでふるさとコーナーを連呼しているが、まずそもそもふるさとコーナーが何であるかという話をせねばなるまい。

　ふるさとコーナーは大井競馬場内にあって、恒常的に、ホッカイドウ競馬、ばんえい競馬、そして名古屋競馬の馬券を売っているコーナーのことである。東京で遠方の馬券が買えるからふるさとコーナーなのである。ちなみに、荷桁の生まれは名古屋なので、荷桁にとってここはガチでふるさとコーナーなのである。

　もちろん、連日全レース発売しているわけではなく

・南関東昼間開催時は南関東の開門予定時刻に発売開始。ただし、開門予定時刻の20分後以前に発走する競走は発売しない。
・発売する競馬場がナイター開催の場合は、12時発売開始。ただし、12時20分以前に発走する競走は発売しない。
・南関東ナイター開催時は12時発売開始。ただし、12時20分以前に発走する競走は発売しない。
・南関東競馬最終競走発走時点で、当回発売中の競走がある場合は、その競走の発売締切をもって、すべての発売業務を終了。（以後に発走する競走の当回発売しない）

　という縛りはある。

　要するに、大井の合間にもしほかのとこの馬券を買いたい人がいたらここに来て買ってみてくださいな、というコーナーである。
　ただ、発売しているのがホッカイドウ・ばんえい・名古屋、という限定的なラインナップになっている詳細な理由は荷桁もわからない。システム的な相互乗り入れの関係なのだろうか。それとも、ナイターに合わせるとこうなってしまうのだろうか・・・。

　ふるさとコーナー内部はこんな感じ。
　普通の大井の売り場と雰囲気はそんなに変わらない。ただ、ここには黙々と自分なりの２場開催を楽しむ、コアな競馬ファンが多く集っている、という違いは確実に存在している。

　２場買えるということは人気のコーナーなのかなあ、と思われる方もいるかもしれないが、総じてわりあい閑散としている。さすがに大井まで来てホッカイドウやばんえいを買う人というコアなファンというのも少ないのだろう。

　ただ、荷桁は逆に大井のほかの馬券売場よりも空いていることがあるので、けっこうこのコーナーを愛用している。そして名古屋競馬をやってれば買うこともしばしば。さすがにふるさとだけあって無視はできないものだ。

　ふるさとコーナーのすごいところは、他地区発売の競馬新聞がタダでふるまわれていることだ。写真はホッカイドウ競馬発売時に北海道の競馬ブックが配られている様子である。

　さすがにふるさとのみなさんも日々一定の売り上げが見込めるふるさとコーナーに、期すものがあるのだろう。このサービスだ。たしかに１部５００円だとしても、その１部を手にしてくれた人がそれ以上のお金を使ってくれたら安いものである。

　
　いかがですか、ふるさとコーナー。

　北海道・名古屋に縁がない方もふるさと支援の一環だと思って、馬券を買うのもいいものではないでしょうか。っていうかこのコーナー知られてなさすぎな気がする。もう少し大井としても広報してやればいいのに。