そこに競馬があるから

日本国内、海外の競馬場の訪問記です。こんなことしてていいのかなあ。でもやめられない。

大井競馬場　その２４　～久々の大井～

京急立会川から大井競馬場へ向かう。雨が冷たい。

＊大井競馬場レポートの続編です。
初めからお読みになる方は大井競馬場レポートその１からどうぞ。

また、大井競馬場は２０１４年以降大規模な改修が行われたため、レポートが現在の様子と大きく異なる点があることをご承知おきください。

　こんにちは。荷桁です。

　佐賀競馬場の追加レポートを書き終えたところですが、続いては大井競馬場の追加レポートを書き始めたいと思います。

　と、言うのも先日、有馬記念と東京大賞典があったためふらりと中山競馬場と大井競馬場に遠征をしていたのです。

　中山競馬場のほうは馬券を買うのに夢中だったのと、混雑っぷりがすごかったため、そんなに場内を回れず、ブログにするほどのネタを集められなかったので割愛しますが、大井に関しては前回に比べていろいろと変化があったのと、比較的ゆっくり場内の観察もできたため、一応、記録をしておこうと思ったのです。

　例によって競馬場観察が主体のため、東京大賞典出走馬の写真があるわけでもなく、レースに関して何か有益な情報があるわけではないので、そのあたりはあしからず・・・。

　訪問日はあいにくの空模様。ひとまず、京急立会川駅から雨の中をふらふらと大井競馬場に向かって進んだのでありました・・・。さすがに東京大賞典デーということもあり、早めの競馬場入りだったが、それなりに人が歩いている。

　つーわけで、大井競馬場に到着。けっこう久しぶりにやってきた。

　場内に入ると、いきなりの違和感。

　そう、実は大井競馬場を長年支えた、２号スタンドが解体されてしまったのである。

　実は、大井競馬場ではスタンドの改修計画が進んでおり、２０１５年秋には既に解体された２号スタンドの跡地に新スタンドが完成。さらに２０１６年には残った３号スタンドの解体も始まってしまう予定である。

　公式発表での工程は下記の通りだ。

＜工事工程（予定）＞
（１）２号スタンド解体工事：（平成26年7月12日～平成26年9月）
（２）新スタンド建設工事：（平成26年9月～平成27年秋）
（３）３号スタンド解体工事：（平成28年1月～平成28年7月）
（４）３号スタンド跡地整備工事：（平成28年7月～平成28年10月）

　大井競馬場は日本の地方競馬の中では売り上げが図抜けた競馬場であり、余力があるうちにスタンドを改修しておこうという意図はよくわかる。

　実際、古い施設が稼働していることが多い地方競馬の場の中でも大井の２号・３号スタンドは特に古いスタンドだったため、こいつを残しておくことが後々の経営圧迫に結び付くであろうことは素人でも容易に想像できる。

ありし日の２・３号スタンド

　やむを得ない結論だということに異論はないが、風情あるスタンドを失うということは寂しいことである。往時をしのべるようにするためにも、こうして記録をしておこう。３号スタンドが残っているうちに、指定席にも入っておかねばなるまいな・・・。

　ちなみに過去、大井競馬場グルメで紹介した、第一仲商店は４号スタンドの売店、幸福堂に移転して継続、ロングショットはスタンド改修を機に廃業ということになってしまったようだ。びっぐうぇーぶ、明治屋、今川焼のお店がどうなってしまったのかは現時点では不明。

　
　新スタンドオープン時に入っていなければ、寂しいことである。ネット売り上げは好調な地方競馬とは言え、食堂の廃業は本場の動員では苦戦が続いていることの現れ。食堂のない競馬場というのも我々旅打ち好きには非常に困ることなので、ここはぜひとも踏ん張ってほしいところだ。

　残り余命がわずかな３号スタンドは元気に稼働中であった。

　裏手の予想屋連中も気持ち、４号スタンド寄りになっているのが分かる。

　かつて２号スタンド裏あたりを根城にしていた面々が、４号スタンドの、以前であれば人通りがほとんどなかったあたりに移っているのはなんだかさみしい。パドック→予想屋→スタンドという流れ自体が崩壊しており、常連にとっては不便極まりないだろう。まあそれでも昼過ぎからは写真のとおりの集客力なんだからさすが。

　新スタンドができたら、こんどは３号スタンドがなくなるわけだから、予想屋の場所がどうなるのかというのもちょっと気になるところである。わりと場所のいい悪いが関係ある商売なだけに。

　３号スタンドは１・２階とも大きな変化はなく、いつもどおりのレトロ感であった。

　ただひとつ変わっていたのが、レトロな手荷物預かり場が外に出ていたこと。まだスタンドが稼働しているにも関わらず、なぜ外なのか、しかも屋根がないフードコートにというのが謎であるが、まあ突き詰めて理由を知ったところで何がどうというわけでもないので、詮索するのはやめておこう。

　さて、そんな感じで久々にやってきた、大井競馬場。とりとめのない話題が続くと思われますが、しばらくおつきあいください。