そこに競馬があるから

日本国内、海外の競馬場の訪問記です。こんなことしてていいのかなあ。でもやめられない。

福山競馬場　その１４　～旧スタンドと福山競馬場グルメ～

そこに競馬があるから > 福山競馬場 > 福山競馬場　その１４　～旧スタンドと福山競馬場グルメ～

福山競馬場スタンド全景

＊福山競馬場レポートの続編です。
初めからお読みになる方は福山競馬場レポートその１からどうぞ。

　さて、福山競馬場再訪レポートの続きです。

　パドックを見たり、馬券を買ったりなんだりしながら、馬券の検討をし、福山の時間は過ぎていく。

　以前のレポートで、福山競馬場のスタンドで４角側にあるスタンドがよく分からないという話をしていたので、そのあたりから今回はレポートしていきたいと思う...

　よく分からないスタンドというのは、こちら。

　わりと綺麗なスタンドなのだが、人の出入りはなく、稼働はしていない様子だ。まあ、全盛期に気合いを入れて増築したものの、誰も来なくなって閉鎖したとかいうパターンだろう。そんなことせず、ほかのところに投資しておけばよかったのにね。

　かつては上がれたと思しきスタンドも、このように立ち入り禁止になってしまっている。

　トイレの前に書かれた絵もどこか物悲しい。子どもはこういうの見たらやはり喜ぶものなのだろうか・・・？

　一階部分もほとんど使われておらず、にぎやかな競馬場の中で、ひっそりとした空気を醸し出している。地方競馬場って、どこに行っても、だいたいこうした使われなくなった空間があって、そこだけ何かうすら寒い雰囲気があるんだよな。まあ、分かる人にしか分からない話だと思うが。

　とまあ、こんな感じで、旧スタンドの観察は終わった。まあ、何が面白いというものでもないので、ここらへんでひと段落としよう。別に書かんでもいいのだが、何かこういう日の当たらない場所に目がいってしまうのも確かなのだ。

　さて、そんな謎の空間はさておき、楽しいメシの話をしよう。

　過去のレポートで、福山ではホースショップの尾道ラーメンとカレー、多幸のホルモン焼きそばなどを紹介した。

　今回は同行者２名のリクエストもあり、福山競馬でもかなり有名な、山本ショウテンの焼きそばを食すことにした。ここの焼きそばは地方競馬場いちウマいともっぱらの評判だ。これはなんとも食べておかなくてはならん逸品ではないか。

　店に入って、焼きそばを頼むが、何かよく分からない揚げ物が非常にウマそうな気配を発している。

　あれでビール飲んだらさぞ美味いだろうな、ということでさっそく注文。

　イカゲソの天ぷらと、練り物の揚げたやつをもらった。これで生ビール飲んだら、冬とは言え、やはり破壊力は抜群である。

　いま思えば、その脇でぐつぐつ言っていたおでんも食べておけばよかったなあ、などとも思う。おでんって土地によって違うからおもしろいんだよな。

　そしてメインディッシュの焼きそば。

　・・・むう、これは美味い。派手さはなくべっちょりしているのだが、しっかり旨みがある。これはいい仕事である。しょうもない屋台の焼きそば屋に食わしてやりたい逸品である。
　地方競馬いちを名乗るのも分かる。ごちそうさまでした。

　ちょっと時間をおいたが、その後、前回詳しくご紹介できなかった勝ち馬にも行った。ここでは「肉そば」を食べなければならない。

　こちらが、肉そば。

　シンプルな外観が逆に旨そう。このそばは、そばと言いながら、日本そばではなく、中華そばのような麺が特徴である。

　これがまたギザウマス。

　姫路の駅そばばかりがもてはやされているが、勝ち馬の肉そばも、文化遺産として残すべき逸品である。

　福山競馬が廃止になることで、この絶品焼きそばと肉そばが食べられなくなってしまうというのは日本の損失である。

　全国の廃止になった競馬場の名店を集めて、府中の内馬場あたりで商売させるプロジェクトとかやってほしいな。いやマジで。